【掃除のプロ】素人でも窓掃除を簡単に出来るスクイジーについて
年末になると大掃除をしなければなりません。床磨きや普段掃除しないところを綺麗にしたりと一日で終わらないなんてことも。きれいにしたい。でも出来る限り楽したい。本日は窓掃除を楽にできるグッズのお話です。
本日はわかる人にはわかる、わからない人にとってはお得な情報を提供しようと思います。
スクイジ―というものを皆様ご存知でしょうか?
スクイジ―とは窓掃除で使うゴムヘラのようなものです。車のワイパー的なものと同じです。私はスクイジーとは延ばさず、スクイジと呼んでいました。ただの鉄の棒にゴムがついているだけという印象がありますが、このスクイジはかなり奥が深いものです。
窓掃除をしている人にとってはこれが飯の種であり相棒であり、稼ぎ頭なんです。
一言にスクイジといっても種類は豊富なんです。
今回紹介したいのはそんなスクイジについてお伝えしようと思います。
まずスクイジについては窓掃除に使う道具であり、窓を洗剤で濡らし、その濡れた部分をゴムで水ごと汚れを取り除くものです。よくゴンドラやロープに乗っかった清掃員が使っているヤツと思っていただければよいと思います。
市販で売っているスクイジはゴムを抑えている部分がプラスチック製のものが多いですが、業務用は金属でできております。アルミや真鍮など金属の種類は様々です。
一番メジャーどころはエトレ社の出しているスクイジーです。同社はアルミとステンレス、真鍮の3つがありますが、真鍮が一番メジャーでしょう。
アルミと真鍮の違いは金属の質もそうなんですが、角度が少し違います。
微妙な角度なんですが、アルミの方が少し角度が寝ています。使い勝手はよいのですが継続して使っていると疲れてしまいます。そのため真鍮のほうを使っている人が多いみたいです。でも真鍮は真鍮で重いという難点があります。その重さが良いと言っている人もいます。どちらもメリットデメリットを抱えているわけです。
また真鍮の方が柔らかいため扱いやすいという点もあります。金属の柔らかさなんてわかるもんか!と思いますが、これが使い続けていると固さや柔らかさというのが分かってきます。しなる感じってやつでしょうか。バイクでいう剛性感ってやつと同じなんだと思います。
このように同じ形でも金属の違いで使い勝手も違います。
また大きさも人により好みがあります。
恐らくスタンダードなスクイジのサイズは40センチなのでしょう。50センチやそれ以上を好む人もいれば35センチを好む人もいます。大きければその分掃除する面も大きくカバーできるわけですが大ぶりな分速度は遅くなります。また小さな窓ガラスには適さないという点もあります。反対に小さければその分稼働数が多くなります。ただ小さいと軽く、そして速度も出るわけです。また小さな窓ガラスにも適用できるわけです。
ヘビー級を選ぶかライト級を選ぶかみたいな感じです。
真鍮の40センチ、アルミの40センチ。この二つでも大きな違いがあり、そして50センチや35センチといった感じでサイズでも違いがある。そのため柄の部分をアルミにして軽量化をするとかなどのカスタムなんかもあるようです。
では私のお気に入りは何かをお話ししたいと思います。
掃除屋を始めた当初はエトレの真鍮40センチを利用していました。その後エトレの真鍮35センチへ。やっぱり速度が速い方が好きなようです。モンハンも大剣よりかは小さな武器を望んでいました。そしてアルミに切り替え、最後はジェラルミンのスクイジーを使っていました。
真鍮は適度な重みがあるのでそれをうまく使うことで速度を上げることができます。しかし真鍮は柔らかいんです。ちょっと落とすだけで曲がってしまうんですよね。スクイジーの一番の欠点は曲がったら使い物にならないということ。そのため真鍮をあまり好まなかったのです。
でもジェラルミンの場合、強度はかなり強いです。航空機材だかスペースシャトルだかに使われている素材と一緒ということで中二心を擽られました。
そのため私はステコンのスクイジーを使っていました。
ただステコンのスクイジーにも少し難点があります。
強度はある、そして軽い。何の問題点も無いのですが、ステコンはゴムを止める金具がついていないのです。
エトレのスクイジーに関しては両サイドにゴムの留め具がついています。この留め具により水の切れがいい感じになるんです。しかしステコンのスクイジはこの留め具がないんです。留め具がない代わりに真ん中の柄の部分でゴムを留めています。
ゴムは外れないのですが、水の切れがいまいち悪いという点があります。ここについては慣れなんでしょう。強引にエトレの留め具をステコンにつけていた時期もありましたが、最終的にはどうでもよくなりました。
わからない人には全く理解できない内容ですね。分かりやすくいえばモンハンの武器と同じ感じです。50cmの真鍮は大剣。35センチのアルミは双剣。40センチの真鍮は太刀。ジェラルミンのやつはライトボーガンといった感じでしょうか。人によって使いやすい武器があるように、スクイジも人によって使いやすさなどがあるようです。
でもこれは窓掃除を生業とした場合の話。個人で窓を掃除したりするのであれば別にそこまでこだわらなくてもよいかと思います。このスクイジに関してですが、家庭に一個でもあるとかなり便利な代物です。私も清掃業から離れてかなりの年月が経ちますが、いまだに自宅にはスクイジがあります。窓掃除にも使えるし、フローリングを濡らして掃除するときにも重宝します。ゴムは劣化するので定期的に変えなければなりませんが、頻繁に使うこともないため、ゴムも数年間そのままでもとりあえずは使い続けることができます。
そんな中私がおススメしたい商品はエトレの35センチ真鍮製のスクイジです。
やはり大きいと力加減が難しいです。あとは自宅の窓ってそこまで大きなものが無いため、小さめのものの方が扱いやすいでしょう。一応20センチや15センチのスクイジもあるのですが、小さすぎると扱いづらくなります。35センチが恐らくちょうどよいのではないでしょうか。あとはステンレスの35センチか40センチですかね。
掃除の仕方は食器洗い用中性洗剤を水で薄めます。割合はちょっと泡立つ程度。洗剤が濃すぎるとあまり良くありません。水1リットルに対し5mlくらいでしょうか。その液に雑巾やタオルを浸し、それで窓を拭いていきます。油汚れやタバコのヤニ汚れが多い時はゴシゴシ拭きます。きれいにするところはここまで。あとは汚れた水をスクイジーでかき集めるだけです。窓掃除は回すようにやっていくのが基本ですが、別に回さなくても縦横に引っ張るだけでも全然よいと思います。最後に軽く乾いた布で仕上げればプロ並みの窓掃除が素人でもできると思います。
一応車の窓にも利用できるのですが、フロントガラスをスクイジーで掃除するのはある程度の技術が必要です。スクイジーは平面ガラスを掃除するために作られています。そのためフロントガラスのような曲線上のガラスには不適切なんですよね。技術があればその辺もカバーできるのですが、初めて使う場合はちょっと難しいかもしれません。でも側面のガラスなどにはこれでもカバーできるのでしょう。
プロ仕様だとしても使い方次第で素人でも簡単に扱えます。年末の大掃除のために一つ購入することをお勧めします。