【枯れ井戸】井戸の水が出なくなってしまった。
二年前の今頃、井戸を掘りました。
当時は井戸掘り業者をどこにするか色々とネットを探し回りました。
果ては自分で掘るとか言い出し二メートルくらいで終了。
今考えれば苦くて甘い思い出です。
そんなこんなで結局井戸掘り業者に頼み30メートルほど掘ってもらって水は出ました。水は出たはよいが鉄臭いいわゆる金気臭がする水。当然飲料として適しておりませんでした。
そんな鉄臭い井戸水ですが、手を洗ったり、体を洗ったり、コンクリートや漆喰の水として使ったり、畑にまいたり。なんだかんだで使っているわけです。鉄臭い水で飲めないと分かった当時は「こんなんだったら川から水引いてきたほうが100倍マシだわ」とか言っていました。今でも飲めないというのは納得できないのですが、こればかりは自然のことなので我ら人には何もできないのでしょう。
そんな使い勝手が良いのか悪いのか微妙な井戸ですが、なんやら水の出が悪くなっています。
一応水は出ています。モーターも回っているのですが、ちょろちょろとしか水が出ません。水は冷たいので井戸水であることは間違いありません。またこれまで同様に鉄臭いです。しかし出てこないのです。
少し時間をおいても変わらず水の出が悪い。かといって水が停まることもない。原因不明です。そんなことなので井戸業者に電話します。
症状を伝えて、どうなのか聞いてみたところ、見てみないとわからないとのこと。私は見てもわからないんですが、井戸業者は見ればわかるようですね。さすがはプロです。井戸業者に来てもらう日を伝えましたが、それまで待つのではなく、ある程度症状を理解しておく必要があります。
井戸の水が出ない理由はいくつかあるようです。
1.モーターの故障
2.井戸水が枯れる
3.パイプの破損
4.スクリーン、ストレーナーの目詰まり
まずモーターの故障については普通に動いているっぽいです。とくに異音もありません。そのためこちらは故障していないのでしょう。
井戸水が枯れたという点に関してですが、ちょろちょろ水は出ています。また少なくなっているのであれば水の出し始めと時間が経ってからとでは水量も変わるはずです。そうではなく一定の量がずっと出ている状態です。そのため枯れたというのは考えづらいです。
可能性があるのはパイプの損傷かスクリーン、ストレーナーの目詰まりです。
パイプの損傷は寒冷地などであるようですね。真冬の井戸水は一定の温度を保っていますが、地表に近ければ外気に左右されます。マイナスの気温の場合、井戸水も凍ります。その結果膨張してパイプが破損してしまうのでしょう。でも寒いとはいっても寒冷地ほどではありません。そもそも夏過ぎたばかりですし。あとは地震などの震災ですが、先日千葉県沖で起きた地震くらいで、そこまで大きな地震は起きていません。
私の予想ではストレーナーの目詰まりです。
金気臭がするってことは鉄分が豊富。それが目詰まりの原因なんじゃないかなーと思っています。素人考えなのでわかりませんが。
でも、井戸のメンテナンスは2,3年に一度はした方が良いみたいですね。てっきりメンテナンスフリーなんだと思っていました。
もし別の理由で井戸水が出ない、例えば井戸が枯れてしまった場合、どうするか悩みどころです。
また掘るのにもお金かかりますし。それだったら給水ポンプを使って川から引き揚げた方がよさそうな気がしてきました。どうせ出ても飲めないですからね。
でも今回はとりあえず井戸業者に診断してもらおうと思います。
またお金がかかるわけです。
こんなことを二年に一度やるくらいだったら、水道管引いた方が早いんじゃないかとさえ思ってしまいます。だって水道の水なら飲めるし。水道代って二カ月で最低3000円くらいです。年間18000円。ちなみに井戸掘りの値段は25万円。まだ36000円分しか使えていません。ペイできるまであと12年必要です。当然取水のためモーターを回すので電気代もかかっているわけでそれを含めるとさらに年月がかかります。そして二年で点検・修理が必要です。この費用がいくらになるのでしょうか。それが4万円ならずっと赤字のままですね。赤字のくせに飲めない水。こう考えると本当に無駄ですよね。
オフグリッドの生活は魅力的です。
それはコストを抑えるということではなく、誰にも頼らないで生きるための選択なのでしょう。しかし私のように井戸が壊れれば井戸業者に連絡を入れてしまう輩ではオフグリッドな生活とは呼べないのではないでしょうか。そもそもソーラーパネルだって自作するわけではなく既製品を買うわけです。すでに人頼みってことなんですよね。
水が引けない、電気が取れない環境なのであれば仕方がありませんが、そうではないのであれば、余すことなく人の力を使うべきなんだと思います。
今回のことで井戸への執着がなくなりました。修理に多額の費用がかかるようであれば井戸を諦め、給水ポンプを購入します。