山林生活

【闇社会風】歌舞伎町の“裏の味”上海小吃(シャンハイシャオツー)

【闇社会風】歌舞伎町の“裏の味”上海小吃(シャンハイシャオツー)

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新宿区歌舞伎町。
アジア最大級の繁華街でお店も色々あり観光客も多いです。
多くの人が往来するため様々なトラブルがあります。歌舞伎町は治安の悪い所であり、傷害事件やボッタクリ被害など常にあるようです。

町内では以下のようなアナウンスが流れております。

歌舞伎町にお越しの皆さん。

女性と最後までできますよ言われ、ついていくとサービス内容が違っていた。
いい子紹介しますよと言われついていくと別人が出てきた。

このような被害があります。客引きには絶対についていかないようにしましょう。

歌舞伎町ではキャッチによる被害が多く、このような街頭アナウンスで注意喚起されております。
「キャッチは200%ぼったくり」、「やつらはカス」とか歌舞伎町内で少し過激なアナウンスが流れているわけですから、そんなキャッチには騙されないでしょう。

キャッチについていく方がバカなんです。
小学生ですら「知らない人にはついていっちゃダメ」ってことを理解しています。
健全なお店で健全な遊びをすれば良いのです。
ついていくのがバカ。そんな奴はもう一度小学校通いなおすべきです。

私「言っていたことと全然違うじゃないか!!」

店員「うちはキャッチの人とは関係ないんでwww」

私「このボッタクリが!最後までって言っくぁwせdrftgyふじこlp!!」

過去、こんな感じでひと悶着した経験があります。
キャッチを見つけ出して警察を呼んで返金という形で難を逃れたわけですが、バカみたいに騙されるやつがいるもんです。

あの頃はまだ若かった―。お金返ってきたんでノーカウントですよね?

私のホームグラウンドである歌舞伎町。
ホームでありながらこんな洗礼を受けているわけです。
むしろホームだからこそ危険な橋を渡ろうとしたのでしょう。今になればよい思い出です。

ここは、新宿歌舞伎町。
煌々と輝くネオン。艶やかなドレスに身を纏う女性。道の脇で酔いつぶれている中年男。喧嘩するホスト。

ありとあらゆるものがありながら、皆が皆一人で生きていてなんとなく虚無感がある街。

ホスト、キャバ嬢、ヤクザに中国マフィア。チャイニーズ、コリアン。
最近では六本木から流入してきた黒人、観光で来ている白人。様々な人種が集まる日本の中心にありながらどこか日本とは少し違う感じの場所。

本日はそんな歌舞伎町のごくごく一部の場所をご紹介します。

場所はヤクザなイメージが強い風林会館の向かい。「思い出の抜け道」というところです。

新宿にも「センター街」があるんです。でも渋谷のセンター街とは少し様子が違います。

歌舞伎町に来たことがある人は一度は目にしているでしょう。小汚ーい裏路地です。バラックが立ち並ぶ昭和レトロという感じでしょうか。昔の歌舞伎町はこんな感じだったのかもしれませんが、さすがに私はその時代には生きていないのでそんな思い出はありません。
私の歌舞伎町の思い出は前述の通り「ボッタクリ被害に遭った(未遂)」だけです。

見てください。この抜け道。
明らかにヤバそうな感じですよね。入ったら最後。もう元には戻れない。そんな魔境のような場所の感じがしますが、実際はそうではありません。かなりボロ...少し年季のはいった建物が建っているだけでごく普通?の飲み屋街です。

飲み屋街といっても抜け道自体の規模はかなり小さいです。店がどの程度あるのか不明ですが、恐らく10軒程度くらいでしょうか。本日は思い出の抜け道に隣接する店、「上海小吃(シャンハイシャオツー)」に行ってきました。

行ってきたといっても上海小吃には何年も前から通っています。常連を名乗れるほどは通っておりませんが、気が向いたときに行く。そんな感じでした。看板の見た目はかなりヤバそうな感じで、中もヤバそうな感じです。
歌舞伎町の裏路地。明らかにこの路地に入ったら生きて出れなさそうな雰囲気がありますが普通の料理店です。

名前の通り上海料理です。私は上海に行ったことはありませんが、ここに来ると上海を感じられるのでしょう。いわゆる中国料理から、サソリとかカエルとかのゲテモノ料理まで。メニューはかなりの数あります。

メニューがだいぶ年季が入っています。漢字の部分は中国詠みですが、書いてある感じでなんとなく雰囲気がわかります。
どれを頼んでよいかわからないんですが、いつも「空心菜炒め」と「甘いパンみたいなやつ(揚げパン)」と「紹興酒」を注文します。

紹興酒はホットに限ります。瓶のまま温めてます。そのままお湯の中に浸すからラベルが剥がれてしまっています。でもラベル剥がれたとしても味は変わりません。これがチャイナクオリティってやつなんでしょう。

この甘いパンみたいなやつがおいしいんですよね。作り方不明、材料不明。小麦粉っぽいものが揚げてある食べ物。頼んでないのに出てくることもあります。頼んでないけど出てくるということは上海小吃のおすすめ料理なんでしょう。
空心菜炒めも美味しいです。基本的に大皿料理が多いので、一人だと頼めないものが多数あります。いつも同じ料理。そのため私は上海小吃のほんの一部しか知りません。

店内では中国語と日本語が混ざった言葉が飛び交っています。
岩井俊二監督のスワロウテイルの「円都(イェンタウン)」、大友克洋氏の「AKIRA」に出てくるネオ東京のような世界感があります。店員には日本語がダメな人もいるんだとか。ちなみに店長は玲子ママという方で、出前とかで近隣店舗に配達するみたいで歌舞伎町の店に詳しいです。その辺の客引きに声をかけるより、ママに聞いた方が良い店紹介してくれるかもしれません。

本日は不夜城、歌舞伎町の一角に訪れました。
歌舞伎町って大きな街のように感じますが、一丁目と二丁目しかない小さな街なんです。そんな小さな町に小さな店舗がひしめき合っているんですよね。いろんな店があるものの、出来ては潰れの繰り返しです。そんな中で長く続けられている上海小吃は良い店なのでしょう。

ヤクザや中国マフィアといった裏社会の人たちが多くいる歌舞伎町。確かに組事務所があったり強面の人たちが街中を歩いています。でも基本的に一般人に手はださないでしょう。映画を観たり食事や飲みに行く分には何も問題はないのです。そのような安全の街の中で危険な香りがするけど安全な店がこの上海小吃なのでしょう。美味しい料理が食べれてなんとなく闇社会の雰囲気が味わえる同店は素晴らしいお店だと思います。

歌舞伎町は安全な街です。
そんな街中で「知らない人が~♪おいでおいでしてる」わけです。
そんな親切な人が案内してくれるんだから、ついていかなきゃダメですよね!

「最後までって言っくぁwせdrftgyふじこlp!!」

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