ギャンブルタウン府中 賭場で熱くなれ!府中の鉄火場「ボートレース多摩川」
競馬、競輪、オートレース、競艇。日本では賭博は禁止されていますが、このように公営の賭博場があります。まぁ公営以外にも駅前に行けばパチンコ屋もあるし麻雀店もあるし、繁華街に行けば非合法な賭博場も複数あります。
このように日本はギャンブル大国なんです。そして近々カジノができるっていうんだから、日本人はギャンブル好きなんでしょう。
そしてこの府中。ある種の大人のディズニーランドといってよいところ。
府中と言えばギャンブルの街です。
府中にいる人の約9割がギャンブラーと言っても間違いないくらい賭場にアクセスしやすい環境なんです。
なんてったって町の中心には競馬場があります。
府中本町駅からも歩けるし、なんだったら京王競馬場線とかいう競馬場に行くためだけの路線があるんです。もうこれ、ディズニーリゾートラインとほぼ変わらない電車でしょう。休日はすごい混むんでしょうね。今回は平日。全く人がいません。ひと駅だけの区間しか乗れない電車。利用者は私と駅の清掃員の二人だけでした。
東京競馬場は平日営業していない様子。競馬が休みでも入館できると思ったのですが無理なようです。
もう雰囲気がディズニーランド。馬のマークかネズミのマークなのかの違いだけです。
私が昨年末に勝負してどぶに捨てたお金はこの高貴な柵の一部になっているのでしょうね。
こちらは競馬場通り。府中刑務所の前は刑務所通りにしないくせに競馬場の前は隣接する施設の名前をつけちゃう府中市。言っとくが競馬場通りってのも刑務所通りと大してかわらないくらい民度は低いからな。
なんで週末しか競馬やらないんでしょうか。
毎日開催、なんだったら24時間開催でもよいと思うんですよね。せっかくここまで来たのに残念です。
でも府中にはここ以外にもあるんです。それは競艇です。競艇は平日に開催しています。なんてすばらしいセーフティーネット。しかも競馬場から比較的近いところにあるんです。
しかし近くても遠い競艇場。歩くのには少し遠いのですが、電車では行きづらいところなんです。
府中の中心地にはJRと京王線と西武多摩川線がありますが、どれも乗換えができません。JR南武線とJR武蔵野線には府中本町駅があります。京王線には府中駅がありますが、その二つの駅は離れており徒歩10分くらいの距離があります。西武線は京王線の多磨霊園駅と武蔵野台駅の中間で交差しているためこちらも乗換えができない。すげーなんか不便なんです。
東京競馬場から電車で競艇場に行くとなると府中競馬正門前駅から京王競馬場線に乗り東府中へ。京王線に乗り換え多磨霊園駅で降りて徒歩で白糸台まで行き西武多摩川線に乗って競艇場前駅まで行くルートです。京王線と西武線の乗り換えは駅が離れているのですごい面倒なんです。まぁ競馬場から競艇場まで直通の路線バスがあるし、多磨霊園駅と府中本町駅から無料のシャトルバスが出ているみたいなのでそれを使えばどうにかできるのですが、それを知らないと府中は面倒ですね。この乗り換えができない問題を解決すれば府中はかなり使い勝手の良い街になりそうです。
こちらは競艇場前駅です。同駅の次の駅は是政駅で、そこは終着駅となっています。
まぁこの路線を使う人の大半はギャンブラーなんでしょうね。私も今日は競艇のためにここに訪れました。
これまで競馬しかやったことがありませんでしたが、先日川崎駅前に滞在した際に競輪場に行きました。せっかくだから全制覇すべきですよね。競艇もオートレースもやるべきなんです。今回はその機会があったためこのように競艇場にきたわけです。人生初の競艇はどれくらいの成績を残せるでしょうか。
ボートレース場の前の道は競艇場通り。もう府中刑務所の前は刑務所通りにすべきです。
こちらが競艇場「ボートレース多摩川」です。
府中競馬場はディズニーリゾートっぽい雰囲気ですが、ボートレース多摩川は花やしきっぽい雰囲気。
ちょっと寂れた感がありますが賭場の雰囲気があります。
競艇場の運営は日本財団です。日本財団ってなんとなく怪しい団体のように思えますが、宗教団体とかそういうのではなく政治家の笹川良一氏によって設立された公益財団法人です。
良一の座右の銘は「世界一家 人類兄弟」です。
なんか“統一”感があって怪しい。
まぁいろいろと怪しい雰囲気はあるしここは賭博場です。怪しくて何が悪い!
でも収益の一部が社会福祉に役立てられているそうです。まぁそれでも日本財団の資産は3000億円ほどあり日本最大で儲かってる公益財団法人のようです。
この競艇場にいる人から日本財団は25%ほど巻き上げてるんです。でも本日私は日本財団から逆に巻き上げるためにここに来ました。
入場後、こちらを入手しました。施設内の撮影は禁止されています。
まぁ実際のところスマホで撮影していたとしても咎められることはありません。でもこうやってネット上に撮影したものを載せる以上、手続きは踏みました。
なんか怒られそうな場所で手続きをします。
手続きといっても氏名・住所・連絡先を記入し禁止事項を読むだけ。身分証の確認などもありません。おそらくこの手続きを必要としている理由は撮影時のトラブルを避けるためなんでしょう。
競艇場にはどちらかというと一般社会とは少し離れた人がいます。写真には写せない、美しさがある人がここにいるんです。そんな人を撮影したらトラブルとなるでしょう。万が一トラブルとなった際に競艇場側がリスク回避ができるようにするため書面で残しているのでしょう。施設管理者として「知りませんでした」では通りませんからね。これだけ徹底してるってことは過去にトラブルがあったのでしょう。ここは賭場です。勝負に勝って心穏やかな人もいれば勝負に負けて明日の生きる道も見失った人もいるわけです。なにかあればかみつきたくなる気持ちもわかります。でもこの腕章があれば問題なく撮影ができます。
第一レースまで一時間ほどあります。とりあえず勝負前に勝負飯を食べましょう。
こちら施設内にある定食屋です。今年の4月にリニューアルオープンしたそうです。
個人的にはもつ煮込み定食。カレーとラーメンもいいですね。色々料理が気になりますが...
見慣れない「新登場」の文字。これ、中国の簡体字ではないでしょうか。これは中国人も多くボートレースに来るってことなんでしょうね。最近よく見かけるため簡体字も読めるようになってるし、なんとなく漢字の雰囲気で何が書いてあるかわかるようになってきました。
もしかしたら競艇場内の飲食店は中国資本なのかもしれませんが、中華料理を頼むのではなくボートレース多摩川の名物「牛炊(ぎゅうすい)」にしました。
もつ煮、牛筋、串モツ。
賭場には牛のホルモンを扱う店が必ずあります。当初はくず肉を安く提供するってことでこの手の料理ができたのでしょうが最近はホルモンの方が高くなってる気がします。
競艇からすると目の上のたん瘤である競馬。それであれば馬肉料理を提供するってのもよさそうですが、競馬ファンと競艇ファンは行き来するのでしょうね。競馬をやる人は馬肉を食べないそうで競馬場にも大体ある牛ホルモン。牛肉はギャンブラーの糧なんでしょう。
こちらが牛炊です。あっさり目の出汁にご飯が入っていて牛のスジっぽいヤツがのってます。調べたところ牛テールなんだそう。大阪の肉吸いっぽいけど肉じゃないヤツ。これ、いいですね。競艇場によって名物料理が違うようなので各地の競艇場をまわるのもありでしょう。
牛炊以外にも勝カレーなど多摩川競艇場名物の料理がほかにもあるようです。
さて、第一レースに賭ける前に競艇について簡単におさらいします。
レースは競馬と一緒で順位を争う競技です。競艇は出場数が6艇と固定されています。つまり1着になるのは6分の1。サイコロの出目と変わりありません。賭け方は単勝、複勝、連単、2連複、3連単、3連複、拡連複があり、これに関しては競馬とあまり変わりありません。競馬と大きく違うのは、1号艇が一番強いってこと。
競艇はオーバルコースを三周して順位を競います。内側にいる方が距離は短くなり、距離が短くなれば一位になる確率は高いのです。ボートレース場によって差異はありますが、1号艇が1着になる確率は55%ほどなんだとか。1号艇から6号艇、どこになるかは抽選のようです。そのためベテランが6号艇になることもあれば、逆に1号艇になることもあります。ベテランが1号艇になればそれは鉄板なんでしょう。でも1号艇が新人で3号艇がベテラン選手だった場合どうでしょう。これが競艇の面白いところなんでしょう。55%なのであればずっと1号艇にかけていればよいのですが、当然1号艇の倍率は低く単勝で1.5倍前後。ずっと単勝で1号艇だけを買い続けても日本財団に25%分を持ってかれるだけです。つまり単勝ではなく複勝か連単を狙うのがよさそうです。
競馬よりも出走数が少ないのでわかりやすい。でも6艇と少ないのに実力や運がうまい具合に絡み合い予想がしづらい。1号艇の勝率が高いってのも悩まされるポイントでしょう。これが競艇の面白さなんだと思います。
ってことでこちらを購入。
1号艇と4号艇の連単です。競艇選手には階級があるのですが二人はA2。ほかの選手はB1とB2です。4号艇の選手は東京生まれなので「多摩川の波に慣れてる」はず。しかも勝率が6.58倍と高めなんです。まぁオッズも大分低いです。要は置きにいっただけです。競艇初戦ですからね。初戦は白星をあげたいじゃないですか!
多分この買い方に間違いはないはずです。1号艇は勝率が高いし1号艇なので一位になる可能性がある。4号艇の人は勝率が高い。もうこれだけの理由でこれを買うのが正しいはずです。
こちらは敷地内にある神社です。競艇場にあるお稲荷さんです。人事は尽くしました。あとは天命を待つのみです。
こちらは競艇場の二階です。平日の日中、ここにいるのは比較的社会から逸脱した人が多いのでしょう(私含め)。
売店でビールも買えますが700円ほどします。700円あればその分舟券を買います。
ちなみに施設内は酒の持ち込みは禁止のようです。入り口に禁止事項の張り紙がありました。てっきり酒酔いトラブルを避けるためだと思ってたんですが、どうやら施設収益のためのようですね。まぁ酒持ち込みOKにすると安酒持ち込む酔っぱらいだらけとなるのでしょう。
ここは賭場だしなんとなく殺伐とした雰囲気があります。でも目の前は湖で開放的です。
入場料は100円なんでちょっとした公園と思って立ち寄るのもよい場所です。競馬場よりもこじんまりしていて私は好きです。
まぁ品の無い人もいます。こんな看板は滅多に見ません。
かつては唾を吐く人が多くいたのでしょう。ちなみに中国人はごく普通に唾を吐くので競艇場はしんどそうですね。
競艇場、いかがだったでしょうか。
気分転換にこういうところに遊びに来るのもよいんじゃないでしょうか。
100円で入場できるのもポイントだし平日の日中はそこまで混雑していません。
まぁ私の場合は入場料が10100円でしたが。
競艇に負けたのではなく私は日本財団に募金をしたのです。25%なんてそんなみみっちいことはしません。100%募金しました。
私の1万円が誰かの役にたっていることを願います。
っていうか、なんで競艇場内にATMないの!?