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【遺書】知覧特攻平和会館はかなりしんどい施設だった【特攻隊】

【遺書】知覧特攻平和会館はかなりしんどい施設だった【特攻隊】

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鹿児島に来ております。鹿児島から市街地は少し遠いのでレンタカーを借ります。仕事だと車が必要です。

安いレンタカー屋もあるのですが、一番使い勝手の良いニッポンレンタカーを使用し続けています。以前のニッポンレンタカーでは主要都市の営業時間が24時間営業でしたが働き方改革で22時頃までの営業に変わってしまいました。年に一回くらい深夜に車を借りなければならないことがあったので便利だったんですが、まぁそこまで頻繁にあるわけではなく、事前に借りておけば良いので今のところ不便は感じておりません。

今回は名古屋同様にそこまでみっちり仕事ではありません。
せっかくなんで空いた時間に観光します。

私が今いるところは知覧という場所です。

この施設に行ったことを記事にすべきかどうかを悩みました。というよりテンションがた落ちです。と言いつつも書いてるわけですから私はどうしようもない人間なんです。

知覧特攻平和会館のお話をしたいと思います。

こちらの知覧特攻平和会館は以前、大刀洗陸軍飛行学校知覧分教所という軍事学校がありました。以前といっても80年ほど前、1942年の頃のお話です。つまり太平洋戦争のころのお話です。知覧特攻平和会館という名前の通り、ここから特攻した人がいたということを示す展示品が飾られている場所です。

入館料は500円。中に入れば500円以上のものが見られると思います。

「知覧鎮魂の賦」

4メートル四方の信楽焼陶板壁画で6人の天女が炎をあげて燃える隼の機体から特攻隊員を昇天させる絵です。

さて、館内に入ります。

館内の撮影は禁止です。
館内には特攻をした人の遺書や遺影遺品が飾られています。

まったく楽しめる場所ではありません。戦争の惨さとか怖さとかそういうのを感じるための施設です。

私は広島と長崎の原爆資料館を見ました。あちらも楽しめるようなところではなく戦争の恐ろしさを学ぶところでしたが、知覧特攻平和会館は生々しいんです。

直筆の遺書、辞世の句、それらが展示してあるわけです。

お国のために死んでいきますとは冒頭に書かれていますが、以降は母親や家族への愛が感じられて見ていて心苦しい内容でした。それが一人だけでなく複数の人がそんな感じなんです。中二病みたいな辞世の句もありましたが、実際にその後特攻しているわけですからね。全然笑えないんです。
死の宣告をされたとき、人はこのようになるんだということがわかります。そしてそれらを見て気分が悪くなりました。全ての遺書を読んだわけでもなく、読む気力もありませんでしたが、少し見ただけで嫌な気持ちになります。

唯一館内で撮影が認められている飛行機の残骸です。引き上げて展示してあるそうです。

そしてこちらは三角兵舎というところです。ここで寝泊まりをしていたそうです。要は寮みたいなところといった感じでしょうか。

これはレプリカのようです。
私はこういうやつを見るつもりで知覧特攻平和会館に来ました。なんとなく抽象的なものが展示されており、戦争って恐ろしいね、怖いね、っていうのを感じて「やっぱり戦争はよくない」という形で帰って芋焼酎呑んでさつま揚げ食べて寝るっていうのを予想していました。

遺書があったとしても数点あるくらいでなんとなく説明書きをみて終わりなのかと思ったら、全部読んだら一日では帰れない量の文書があるわけです。そしてそれらが生々しい形で残っています。館内の人の説明会みたいなのもあったのですが、それすら聞かずに知覧特攻平和会館をあとにしました。

本当であれば武家屋敷とか知覧茶とか色々と楽しみたかったのですが、もうどこにも行く気がしなくなってしまいました。

そのため帰って芋焼酎呑んで寝ました。

知覧特攻平和会館に行くべきか行かぬべきか。これに関しては行くべきだと思います。平和なんちゃら会館というのは日本中あちこちにあると思います。そもそも戦争が終わって70年程度です。当時はどこも戦火に巻き込まれているわけなのでそういう会館はどこでもあるわけです。でも知覧特攻平和会館はここでしか見れないものが多くあります。見るべきものがあるでしょう。ただかなりしんどいし精神的な負担は大きいです。泣いている人も多くいましたし、私もかなり落ち込みました。戦争がどうのこうのとかそういった次元の話ではないと思います。ここについては実際に現地に行って確かめるのがよいと思います。

ただほかを周るのであれば知覧特攻平和会館は一番最後にした方がよいと思います。最初にここにきてしまうと以降なにも楽しめなくなってしまいます。武家屋敷とかスゲ―気になっていたんですけどね。もう何もしたくないという状態になってしまいます。

そしてブログを書いている今でも思い出すだけで吐き気がするというか胸がムカムカする感じがします。同じ日本人ではあるもののあかの他人です。しかも70年以上前の出来事です。江戸時代や戦国時代の人の辞世の句を読んでも別に何とも思わないのに、特攻隊の遺書を見て気分が悪くなるのはなぜなんでしょうね。まだ年数が経っていないからでしょうか、それともその人の写真が飾られていたからなのでしょうか。

気分的に全てを見れなかったためもう一度行きたいと思いますが、また行くとしても私にはもう少し時間が必要です。でもいつか必ず再訪したいと思います。鹿児島行くんだったら桜島よりも知覧特攻平和会館に行ってみてください。

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