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‐【LGBT】新宿二丁目の人たちは本当に多様性の受容をしてもらいたいのか‐

【LGBT】新宿二丁目の人たちは本当に多様性の受容をしてもらいたいのか

[更新日]

新宿といえば眠らない街歌舞伎町があります。
日本では有名で、そしてアジア圏でも歌舞伎町という名前は有名なのでしょう。でもなんてことはない普通の繁華街です。昔は大分ディープなところでしたが、今はコマ劇場もTOHOシネマとなり、浄化作戦によって変わってしまいました。日本人よりも外国人の方が多い街になりつつあります。ホストクラブとかキャバクラとかに行かない限りはあまり訪れない場所なのでしょう。しかも中にはボッタクリ店もあるわけです。わざわざ新宿まで来てその手の店に行くくらいなら地元の最寄り駅にあるスナックとかそういう店の方が健全で居心地がよいのでしょう。とくに若い人がそのような店に行かなくなるにつれ、歌舞伎町も衰退していっちゃうのではないでしょうか。

少し寂しい感じがします。以前の殺伐とした雰囲気はここでしか味わえませんでした。見ちゃいけないものがここにある危険な街。危険な街だから近寄らない。行きたい人がいけばよい街。そんな感じでしたが今では何の変哲もないただの飲み屋街です。汚い街でしか生きられない人もいるのにそれを追い出してしまったわけです。

今後、飲み屋の行くべき道は訪日外国人向けのキャバクラなんでしょうね。

当方が中洲とかススキノとかに行くとハメを外すように、外国人も旅行先では財布の紐が緩くなるもんです。英語や中国語の話せるキャバ嬢がいればその手のお客さんをターゲットにした店も増えてくるのでしょう。そんな感じで観光客向けのビジネス飲み屋街に変わってしまうのでしょう。

このように歌舞伎町もだいぶ変わりましたが、もう一つの名所?である新宿二丁目もどんどん変化しているようです。

【新宿二丁目】遊女の投げ込み寺成覚寺と太宗寺を散策【ゲイタウン】
【新宿二丁目】遊女の投げ込み寺成覚寺と太宗寺を散策【ゲイタウン】

新宿二丁目の一丁目寄り来ております。 もともと新宿はこのあたりが中心でした。今の新宿駅は江戸の頃の新宿から外れ

先日は新宿二丁目の中心より少しズレた場所に行きました。今回はど真ん中あたりのお話をしたいと思います、

ご存知の通り新宿二丁目は日本屈指、いや世界的にも有名なゲイタウンです。
新宿二丁目のあった場所はもともと岡場所と言われる幕府非公認の遊廓のあった場所した。その後も新宿遊廓と呼ばれていましたが現在はゲイタウンとなっております。

こちら、新宿二丁目の角地にある風俗店です。目の前が交番という特異な環境で営業しています。

この手の店が残っているのは二丁目ではここだけとなっております。
二丁目は昔遊廓だったといっても実際の場所はこの風俗店がある区画と現在新宿三丁目の靖国通り側がそのような街だったようです。
三丁目は普通の飲食店街となっておりますので唯一ここが、江戸時代の流れを汲んでいるというわけです。

歴史を感じたい人は是非どうぞ。

ということで二丁目のお話をしていきます。

まず二丁目に行くためには新宿三丁目から御苑大通りを渡っていきます。
こちらは三途の川とも呼ばれており、渡れば魑魅魍魎の魔物が蠢く霊界に行くことができるわけです。当然行けば戻ってこれない。そのような場所です。

魔物がいるから三途の川と呼んだのか、それとも一度そっちの世界に行くと後戻りはできないからそう呼んだのかは定かではありません。ここは境界線であり、住む世界が違うというのを言いたかったのかもしれません。つまりそっちの世界の住人じゃない人は渡っちゃいけないってことです。

でも渡ります。そしてそこを渡れば目の前は世界屈指のゲイタウン・新宿二丁目です。

二丁目の中心地、仲通り交差点です。
同性愛者同士の性交渉はHIV感染率も高いため、その手の広告が多くあります。

副都心線が出来、新宿三丁目の利便性が高まったことによりこのあたりもオフィスが多くあります。そのため日中は普通のオフィス街といった感じです。ゲイタウンといっても要は飲み屋街みたいなところですからね。夜にならないとその本性は表しません。

といってもよく見れば少し変わった看板も多くあります。
アダルトビデオ店もその手の商品を扱っています。またバイト募集の広告はゲイバーなんでしょう。モデルの仕事もあるようですが、多分アダルトビデオとかそういうやつなんでしょうね。

ゲイタウンと呼ばれていますが、近年はLGBTタウンという形でゲイだけじゃなくレズビアンもバイセクシャルも受け入れていこうよという風潮があるようです。
もともとこのあたりは幕府非公認の遊廓があり、当然非公認のため公認の遊郭で働けない人が新宿で働いていたわけです。近代に入っても一応赤線地域もありましたが二丁目の北側は青線街でした。そして売春防止法施行後、街は暗転したわけです。現在の風俗店がある場所あたりは赤線街だったため、施行後は一部はソープランドという形で営業できたわけですが、二丁目の北側は違法営業となるため摘発を恐れ廃業したのでしょう。春を売りにしていた店が突然健全な店に変わったところで客が来るはずもありません。そのため空き店舗が目立ったのでしょう。その空き店舗のところにゲイ専門の飲み屋が入ったわけです。こんな感じで街自体がもともと本筋とは外れた人たちによってつくられたわけです。

つまり新宿二丁目は古くから爪弾きされた人たちが集う街。

ということです。
現在の二丁目が出来た経緯に関しましては新宿二丁目のWikipediaに詳しく書いてあるので見てください。

そんなわけなんで、ゲイタウンといってもゲイだけでなく女装の店やレズビアンの店など色々な顔を持っています。

こちらは二丁目の中にあるレズビアンが集まる地域「百合の小道」というところで路地がL字カーブをしているから、またlesbianだからなのか通称「Lロード」と呼ばれている場所のようです。

当方にはここにある店が看板見ただけではどっち向けの店なのかは判断できません。

ただ一応棲み分けが出来ているのでしょうかね。まずはいることもないと思いますし、そもそも入れないところなんだと思いますし、こんな店がいっぱいあるんですが、それでも“ノンケも利用できる店”というのはあります。

ココロカフェ。こちらはドラマ「昨日何食べた」でも利用されていました。
二丁目にはオフィスも点在するためランチ営業をしているところもある程度あります。ここもカフェとして普通に使える場所で何度か利用してます。当方でも居心地は悪くないです。といっても二丁目にある店舗なので当然ゲイやレズのカップルも多くいます。

居心地は悪くないんですが“二丁目にいる人”からすれば当方のような人間が出入りするのは居心地が悪いんじゃないんでしょうかね。

LGBT、レインボーカラー。多様性を受容しよう。受け入れていこう。

新宿二丁目はレインボータウンになろうとしています。
ゲイ・プライド。同性愛は恥ずかしいことじゃない。そしてみんなに理解してもらおう。
メディアでもそんな感じで取り上げられ、誰でも行ける新宿二丁目という形で街を宣伝しています。

しかしこれって本当に当事者が受け入れたいと思っているのでしょうか。

もう二丁目はゲイタウンじゃないよ。どんな性指向でもみんな同じ。だから受け入れよう。

皆が皆、それを受け入れてくれるとは限りません。表面上は受け入れていたとしても内面では拒否をしているかもしれません。社会的に認められたとしても、やはり少し別のものとして見てしまうところがあるのでしょう。別に恥ずかしいものでもないし、気にも留めないですが当方もその人たちのことを“別の価値観の人”と「区別」してしまいます。

この多様性の受容というのがゲイタウン衰退の一部となっているということは無いでしょうか。

性指向を知られたくないという人もいるわけです。むしろこれまで社会は受け入れてこず、場合によってはいじめの対象となっていたわけです。では多様性を受容したいから全てを解放しよう!とはなかなかなりづらいでしょう。

新宿二丁目は安全な街だからみんなおいでよ!とした結果、ゲイの人たちが肩身の狭い思いをしているとも考えられるわけです。以前は出会いの場、ハッテンバとして成り立っていた二丁目は、居場所のないところとなってしまったようで、表面上はゲイタウンの街という体を装っているだけで、一部の人をそこから追い出した形となってしまっているのでしょう。いわゆるオカマバーというのが増え、同性愛者を面白おかしく見せる見世物ビジネスだけが残り、本来あるべき姿はもうそこにはない状態になっていくのでしょう。

異性愛者、同性愛者、両性愛者、トランスジェンダー、トランスジェンダーの同性愛者、同性愛者が好きな異性愛者、クィア、Xジェンダー...。
性指向だけでなく性別や性に対する価値観など色々な人がいます。同じように人に知ってもらいたい人もいれば人に知られたくないって人もいます。全てを受け入れようというのが性的少数者の総意というわけではないと思います。

皆が皆受け入れて欲しいと考えていないわけです。

せっかく作り出したユートピアが、勝手に改変されていくわけです。
その手の店に行けばそこにいる人は全員ゲイと判断できたものが、今ではノンケの人も出入りするようになってしまうわけです。
「アナタはゲイですか?性指向はなんでしょうか?」といちいち聞かなければならんということです。恋愛においてそこから始めなければならないというのは無粋ですよね。でもこれも性的少数派の権利獲得のための犠牲ってやつなんでしょうかね。

ゲイ専門店というのは多様性の受容してない。専門店はやめろ!全てを受け入れろ。

ほっといてくれ。

そんな感じで考えている人も多いのではないでしょうか。

上記は極端に言いましたが、実際にこの手の運動によって影を落とした人たちも多くいると思います。当方はノンケという立場の人間なので本音の部分はわかりませんが、いろんな意味での“少数派”としてなんとなく理解できる部分があります。

全てを受け入れたいと考える人もいればそうでない人もいます。同性愛に嫌悪感を抱く人もいれば、異性愛に嫌悪感を抱く人もいます。みんな違うんだからそれを押し付けるのはよくありません。

少数派という立場なので多少の不利益はあるかもしれません。無理強いされているところもあるのかもしれません。
ただこれに関しては避けて通れないのでしょう。この問題は結構根深いものなのかもしれません。今後も色々と議題に上がりそうな分野なんでしょう。

差別はよくないですが、一定の区別はした方がお互いのためになると思うんですよね。それなんで二丁目はそういう人たち以外は立ち入らない場所っていう認識でいる方がお互いのためなんじゃないでしょうか。オカマバーは二丁目に行かなくても新宿であればいろんな場所にありますんで。

街が賑わうのはよいのですが、観光地のようにはなって欲しくないです。
今後新宿二丁目が、以前のような街に戻ってくれることを切に願います。

二丁目の飲み屋の扉は“当方の鍵”では開けられませんでした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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Author:小鳥遊々
   (NOMA TAKANASHI)

山林

千葉に山林を購入しました。
小屋暮らしをするため、土地持ちホームレスを目指し開拓中

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