【中洲】博多といったらやっぱり中洲。その端っこのほう【南新地】
福岡に来ております。そして行先は中洲です。
やっぱり福岡に来たらここに行かなければ男じゃない!そんなわけで来ちゃいました。
狭い島の中にたくさんの店がひしめきあっている博多、中洲。
狭いといっても結構な広さなんです。中洲は中洲1丁目~5丁目。それに中洲中島町というところがあります。歩いて一周はできますが、南北に1000m、東西に200mほど。東京ドーム5個分といったところでしょうか。その中に2000軒ほどの店があるようです。その大半はスナックやキャバクラなどの飲食店。中洲2丁目~5丁目に集まっています。
私は歌舞伎町の中にあるお店をあまり好みません。理由はどこも同じように感じる、そして値段が高い。いわゆる観光地化されていて日常的に行く店というのが少ない。水商売系の店に行くのならば歌舞伎町では無くてほかの地域に行きたい。そんなわけであまり行っておりません。
反対に中洲は、
滅多に来ないから新鮮
“博多の風”を感じたい
そんな感じで遊んでしまいがちです。
恐らく福岡に住んでいる人からしてみれば「ただの観光地」という感じなのでしょう。地元の人は寄り付かず、出張や旅行で来た人を接待する街なんでしょうね。しかも実際に中洲で働いている人は福岡県民ではなく九州のほかの地域から来た人や下手したら関東人ってこともあります。
博多の風なんてどこにも吹いていないわけです。要は地方で周りに知り合いがいないからバカ騒ぎができるということだけなのでしょう。だから中洲や札幌のススキノは人気なんだと思います。
こんな感じで日本三大歓楽街の一つである中洲。ここ中洲は飲み屋だけではないのです。
本日は国体道路の南側。中洲1丁目のほうに来てみました。
こちらは南新地と呼ばれているところです。写真の通りハレの街です。
○○新地と名の付くところは飲み屋や性風俗店が多いイメージがあります。大阪の北新地も飲み屋街。川崎にある二子新地も古くは置屋がある花街だったそうです。飛田新地もやはりその手の街です。礼に習いこの中洲一丁目も風俗街となっているようです。
中洲の端っこにその手の店がまとまっています。これに関しては福岡県の風俗営業等の規制に関する条例により、飲み屋は中洲1~5丁目、店舗型性風俗店は中洲1丁目、2丁目であれば営業してよいとされてるようです。しかし2丁目は普通の飲み屋街。ほぼその手の店は国体通りよりも向こう側の1丁目に押しやられている感じがします。
そんな1丁目を見てきました。
がっつりその手の店ばかりです。
とりあえず福岡市の風俗店は全てここに集めました見たいな感じになっています。
行き交う人も利用者や従業員しかいません。
そしてカタギじゃない方、これからカタギじゃなくなる方が店先に立っております。
本来その手の組織の方はいらっしゃらないはずなんですが、見た目からしてそういう方たちが店番をしている感じがします。見た目で判断するのはよくないんですが。
そんな地域なので写真を撮ることすら許されない地域です。
とりあえず私は猫を撮ってる人アピールをします。
周りはカメラ音に敏感な方も多いです。写真に写りたくない人もいっぱいいるでしょうからね。人が写らないように配慮します。
中洲一丁目にいる地域ネコでしょうかね。ちゃんと去勢されています。
去勢されているのは暗にこの地域がそういうところってことを指しているのでしょうか。
こんな風俗店だらけの地域ですが、立派な一軒家も建っています。
場所柄その手の組織の長のご自宅だと思ったのですが井上吉左衛門氏、井上雅實氏、井上貴博氏と三世代県会議員を務める名家の御屋敷でした。井上吉左衛門氏に関しては博多祇園山笠の振興会二代目会長を務めたお方のようです。博多の名士とも言われたすごい人だったようです。
自宅の目の前が風俗店ってどんな感じなんでしょうね。
私も以前そのような地域に住んだことがあります。しかしあれは賃貸で実際に住んでいたのは二年程度でした。
井上家は一軒家ですからね。子供とかに見せたくないでしょう。
と可哀そうに思っていたのですが、どうやらこの中洲1丁目に性風俗店が多い理由は井上吉左衛門氏によるものだったそうです。
風俗店の行く末を悩んでいた自治体に「ウチの周りに集めればいい」と言ったそうです。
風俗店が家の周りにできるのは嫌だという他の地域の住民から反対があったわけですが、それを解決したのが吉左衛門氏だったわけですね。
だから屋敷の周りに不自然に風俗店がある状態になっているようです。
自ら率先して穢れを受け入れる姿、感動しました。
私の家の周りにも是非その手の店を。助け合いましょう。
中洲1丁目に150軒ほどの店があるようです。
全てを周るのは楽ではありません。
条例でこのように一つにまとまっています。東京の吉原はソープがメイン。いわゆるファッションヘルスは数軒しかありません。しかし中洲の場合、ソープは90軒ほど。残りはそれ以外のトクヨクと呼ばれる店のようです。ファッションヘルス店のことをトクヨクと呼ぶようで特殊浴場の略です。しかし特殊浴場だとソープと勘違いしてしまうため「トクヨク」とカナ表記にしているんだとか。
つまりこの場所に来れば全てのジャンルから選べるわけってことです。
もともとこの場所は後発の歓楽街だったようです。
遊廓があったのは博多区下呉服町あたり、大浜と呼ばれていた場所に柳町遊廓があったそうです。
九州大学を作るということで中央区清川に遊郭を移し、売春法施行までそのままだったようです。
この二つの遊廓跡は今度の機会に訪れたいと思います。
このようにあとから出来た街なので趣きとか一切ありません。
あるのはただのエロでした。
昔は中洲の端っこだったわけですが、現在は中洲の外側にキャナルシティ博多があります。映画館もあり宿泊施設もあります。子供も楽しめる商業施設ですが、その橋を渡れば大人が楽しむ商業施設があるわけです。
この橋、朱色に塗られているのが妖艶な感じがしてなんともいえません。渡ったら帰ってこれないような雰囲気があります。
橋を渡れば中洲に行けるため、この橋を利用する人も多くいるようです。ただ橋を渡った先は淫靡な世界なので渡る人は中洲一丁目の店に用がある方か、そこで働いている人くらいですが。
来年にはキャナルシティ付近に地下鉄七隈線の駅ができるようです。
また博多の雰囲気も変わるんでしょうね。やっぱり博多は居心地がいいですね。