ニシタチの夜。宮崎名代戸隠でうどんを食べる。
宮崎市内にずっと滞在するつもりでしたが流石に一週間ここにいるってのもなんか違うような気がしてきました。沖縄であれば離島なので移動は出来ませんが、宮崎は陸でつながっています。何だったら陸地伝いで関東まで帰ることだって可能なんです。それであれば目指すは関門海峡ってことですよね。というわけで宮崎市は本日で最後となりました。
宮崎、完全に理解した。
観光らしい観光もせず、ただ日中街中をフラフラしていただけですがこれでいいんです。最後の夜もゆっくりと街歩きをしたいと思います。
行先はやっぱりニシタチです。ニシタチは日本一スナックのある街として有名で宮崎一番の歓楽街です。
宮崎県にスナックが多い理由は単純に酒飲みが多いのと酒造メーカーがあるから。ただそれではスナックである必要がありません。スナックの業態で多いのがママがいる店。昔は男が大黒柱で外で働き、女はそれを支えるという図式でした。宮崎はその形では無かったのかもしれませんね。例えばミャンマーやベトナムは女性の未婚率が高いです。また男性は勉強もせず、働かない人が多いんだとか。男についてっても働かないため結婚をせずに自立する女性が多いそうです。だから街で働いている女性を多く見かけます。
宮崎も同じなんじゃないかと思い、未婚率を調べたところ「未婚率は日本で一番低い」とのことでした。
結婚してもなおスナックで働かなければいけない環境。でも結婚幸福度は1位の宮崎。
つまり、ただ酒飲みと女好きが多い街ってことです。
見ての通りお店は多くあります。その多くはスナックやキャバクラなどの接客を伴う飲食店。今回のコロナの影響でかなり厳しい状態になっているようですが、皆さま頑張ってどうにか過ごしているようです。
ざっくりとこの範囲がニシタチになるんでしょうかね。この範囲内に2000軒ほど飲食店があるそうです。
ニシタチの中にある無料案内所。ニシタチの真ん中あたりにあります。
だと思ったら無料休憩所でした。紛らわしい。
この無料休憩所を脇の道を進むと18禁の大人の街となっています。この無料休憩所で休んでたらこのあと大人の街に消えていくってのがバレちゃいます。
ここは西橘通りとサンバレー通りに挟まれた一画。
ソープランドは上野町のあたりにありますがここはそれ以外の風俗店が何軒かあるようです。多少は棲み分けがされているようです。
地方だと大体デリバリーが主となっておりますが、飲み屋街がこれくらいの規模になるとその恩恵も受けやすいのでしょうね。
町内には何軒か無料案内所がありました。この手の案内所はキャバクラなどの夜遊び専門のところが多いですが、そういうのではなく飲食店の案内所が結構あります。
東京の歌舞伎町では夜遊び関連の案内所はありますが、居酒屋などを紹介しているところは少ないです。そもそも居酒屋などの飲食店は結構呼び込みがいますからね。都内でも客引き行為は禁止されていますが、性風俗店の呼び込みはかなり厳しく取り締まられていますが普通の飲食店の呼び込みはおそらく注意程度。そのため一向に減らない状態。でもニシタチはしっかりと対応しているようです。客引きが全くいないわけではありませんが少ないです。規律を守っている証拠ですね。悪いうわさやイメージがつけば町全体に影響が出ます。
宮崎は陸の孤島のような場所です。九州だと博多が一番栄えていますが、宮崎から博多に行く手段は飛行機かバスになります。熊本に行くのも結構大変です。そのため“自炊”しなければならないわけです。県内で全てがカバーできる状態にしなければならないため、ニシタチは発展したんでしょう。そしてそれをちゃんと守っていかなきゃならないのでしっかりと統制しているのでしょう。
そういえば手形は三か所あるようです。巨人軍だけでなく有名人の手形が飾ってあります。
ここと、
あとここです。
タイガーウッズの手形までありました。
このニシタチに手形があるってことは、タイガーウッズも利用したという証拠。彼もそういうの好きっぽいですからね。
ストリートピアノです。このピアノはNHKのドキュメンタリー番組「ドキュメント72時間」でも取り上げられていました。誰でも自由に弾けるピアノってことで人気なんだとか。先日夜に誰か弾いてましたが今日はウーバーイーツのバッグが椅子に置かれているため自由に弾けません。ウーバーイーツの印象はどんどん悪くなるばかり。
ネコの足跡通りの近く。この時間帯になるとこの路地は真っ暗です。
またネコが見当たりません。どこかに隠れているのでしょう。
一匹だけ見かけました。こいつは賽銭箱のそばにいた黒猫っぽいですね。
夜の徘徊は楽しいですね。飲み屋をハシゴ出来ればよいんですが、まだスナックに行くのは抵抗があります。ニシタチにいるのにスナックに行かないなんてカレーの入ってないカレーライスと一緒。淋しいですがこればかりは仕方ないですからね。
宮崎の飲食店はコロナ対策もしっかりしていて、ほとんどの店が入店時に住所地と名前、連絡先の記入を求められます。多分支援金を受け取るために必要なんだと思います。性風俗はそもそも支援対象になってないから別として飲み屋であれば対象となります。そのためキャバクラとかスナックでも書かなきゃダメなんでしょうかね。
宮崎最後の夜です。やっぱり宮崎っぽいの食べたいじゃないですか。いろいろ思案した結果、こちらの店に行くことにしました。
釜揚そばってかいてありますがうどんも提供しています。また、うどんです。
戸隠っていうと信州の蕎麦を思い浮かべますが、こちらではうどんなんだそう。1967年創業のうどん店で宮崎うどんの聖地的存在なんだそう。
ニシタチには織田薪といううどん店もあるそうですが、この二店舗を知らなければ宮崎県民ではないとも言われるんだとか。
ここのお稲荷さんは絶品とのことで注文しました。
ついでにビールも注文。お稲荷さんをアテにビールを飲むのは人生初めてかも。
これが戸隠のうどんです。
卵入りのやつをオーダー。汁にはネギと「か」がはいっています。
釜揚げうどんって讃岐うどんのイメージですが、他の地域でもあるんですね。麺は柔らかめですが汁は関東人好みの濃いめのやつでした。これ、飲んだ後にはちょうどよいですね。〆がラーメンじゃなくてうどんってのもうなずけます。
なんか、うどんばっか食べてる気がします...。
明日は移動日です。10時に出発して北に向かいます。