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ここはまさに快楽園!水戸の歓楽街「水戸天王町」

ここはまさに快楽園!水戸の歓楽街「水戸天王町」

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本日は茨城県の水戸に来ております。

こちらは偕楽園です。金沢の兼六園、岡山の後楽園、そして水戸の偕楽園は日本三名園に数えられ「領民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」ってことで水戸藩第9代藩主徳川斉昭が1842年に造園したそうです。つまり180年も続く庭園です。
江戸の頃から領民に解放され、伝統を受け継ぎ無料開放していたそうですが2019年以降は県外の人は300円かかるようになっています(領民である県民は無料)。

キレイですね。さすがは日本三名園に数えられる庭園です。見ごろは梅の時期なんだとか。

茨城県の県庁所在地でもある水戸。ここは江戸の頃から活気のある街でした。当然そんなところにはちょっと怪しい店が集まる地域があったのでしょう。本日はそちらに伺います。

場所は水戸市天王町。

水戸には大工町っていう飲み屋街があります。もともと水戸城建設のために大工が集まり住んでいた町でしたが明治以降に花街に発展。そのままキャバクラなどがある飲み屋街になります。こちらの街は後ほど行きますが、大工町に隣接する天王町。天王町は飲み屋街ではなく性風俗街になっています。飲み屋街よりもまずはこっちの街に行くべきでしょう!偕楽園のすぐそばにある風俗街。

まさにこれは「快楽園」。

領民とともに快楽を味わう場でしょうか。茨城だと土浦に次いで店舗数が多い場所のようです。

場所はスーパーホテルの裏手。
すごい限られた区域に性風俗店街があります。サロン的な店、ヘルス的な店もありますが、主にあるのが特殊浴場。いわゆるソープ街と呼ばれるところ。

「性風俗とボクシング興行の根っこは同じじゃけぇのぉ」でお馴染みの角海老グループです。
角海老はここ以外に那珂川のそばにももう一店舗あります。関東近県に30店舗もあるんですから行くならここで間違いないでしょう。

町内には組事務所的なところもあるのでそういった組織も出入りする地域じゃけんってことでしょう。

少し激しめの広告を出している店も。これまでいろいろな歓楽街を巡りましたが、激しめの広告を出しているところはヘルス店が多いです。ソープは法律上認められた業種ですが、店の中で行われていることはグレーな商売です。サロン的なところも表向きは飲食店なのでグレーな商売。これらは警察の匙加減で営業が続けられるかどうかが変わります。顔色をうかがいながら営業しているため過激なプロモーションはできないのでしょう。しかしヘルス店は本番行為は無いし、システム通りの営業をしていれば何ら問題はありません。そのため過激な広告を出しても咎められることがないのでしょう。

いつも気になるんですが、「素人系」や「未経験者多数」を前面に出してる店が私には理解できません。こちらには完全未経験率90%と書かれていますが、そこで働いている時点で経験者です。仮に未経験だったとしましょう。それが果たしてよいのでしょうか?例えば「本日の機長は運転未経験です」と言われてそれがうれしいのでしょうか?素人っぽさがよいってのが理解できないんです。私が相手に求めるのは技のデパートであってほしい。

天王町にあるその手の店の店舗数は20軒くらいでしょうか。付近はコインパーキングが目立ちます。おそらくこのコインパーキングがあるところにも以前は性風俗店があったのでしょう。しかし老朽化などの問題で取り壊したんでしょうね。近隣店舗は性風俗店。新しい建物を建てたとしても風営法の関係で性風俗店は新規出店できない。飲食店を作ったとしても集客できる環境ではない。そのため無難な駐車場になるのでしょう。
これはどこの風俗街でも同じような状態になっており、繁華街の一等地なのに有効利用できずに駐車場になってしまってるんです。現在残ってる性風俗店が淘汰されない限りはこの状態が続くのでしょう。

こちら、土浦にもある店ですね。
なんか店の看板の雰囲気がどこかで見たことあると思ったら、森下グループでした。
テレクラのリンリンハウス、ビデオボックスの金太郎、ネットカフェマンボー、歌舞伎町のロボットレストラン、出会い系PCMAX、さらにはラーメン店博多風龍などなど、看板のデザインがどれも似ています。これらすべて森下グループなんだとか。
森下グループは様々な業種に手を出しています。そしてこの性風俗店もそうだったようです。新宿にある高級店バルボラと同じだったんですね。

もともとここにはクイーンシャトーという店がありました。同店は1980年に創業したようですがバブル崩壊とともに閉店。30年間建物は放置されたままで廃虚マニアの人気スポットになっていました。でもこのたび新しく店舗ができたようです。特殊浴場は新規出店不可、そして建て替えも不可です。おそらく権利を購入してリフォームしたのでしょうね。廃墟だったところがこのように生まれかわるのです。

こちらにも廃墟があります。モザイクレンガの外観。小端ビルという建物でおそらく特殊浴場だったところでしょう。入り口にはゴミが詰まっていて中に入ることができない様子。こんな感じで廃虚になっていますが、クイーンシャトーの建物と同じようにここには地権者がいるのでしょうね。こちらも性風俗店グループがリフォームして出店するかもしれません。

こちらの店舗も他の地域にありますね。宮崎にも雄琴にも埼玉にもありました。

この手の商売は資産がないと難しいのでしょう。
キャストが集まらなければ客も集まらない。でも客が来なければキャストに給料が支払えない。運営するのにある程度体力がなければできない業種です。そのため資金と運営能力が必要なのでしょう。それがない小店舗は淘汰されるのです。
複数あった店舗もグループ会社が買収し、風俗街は寡占状態になりつつあります。競争相手がいなくなるとサービスの質が落ちるのは自然の摂理。新陳代謝しないこの業界は今後厳しい状況に晒されるのでしょうね。

夜はこんな感じです。ほぼほぼ不夜城って感じ。でも24時までしか営業していません。かつては廃墟だったところがこのように復活するんです。

歓楽街は夜の方が映えますね。暗闇に輝く感じが素敵です。

本来この手の店の客引きはNGですが、二人ほど客引きをしている人がいました。ただ茨城の土浦のような強引な客引きではなく、声をかけるだけです。余り強引なことをすれば店の存続が危ぶまれる危険があるわけです。節度を守り営業してるってことは警察の機能がしっかりとしているのでしょう。そう考えると土浦のあたりはいろいろと機能していないところがあるんでしょうね。

30万人の人口を抱える水戸市。水戸都市圏で考えると70万人とも言われています。
茨城県には土浦の桜町と神栖の裏サウナ、そしてここ天王町。神栖は衰退したため土浦か天王町くらいしかありません。そりゃ多くの人が利用するし、課外授業も受けに来るのでしょう。
この業界は下火産業と呼ばれていますが、三大欲求の一つである性欲は人間の本能です。人類最古の職業は売春と言われています。7000年前から続く職業なので恐らくなくならないのでしょうね。建物の老朽化などで営業が続けられなくなる業種ですが、それらは形を変え新たなものに変化するのでしょう。

水戸の天王町。かなり狭い地域に押し込められていますが、この雰囲気は嫌いじゃないです。

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