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博多にある小さなアジア「吉塚市場リトルアジアマーケット」

博多にある小さなアジア「吉塚市場リトルアジアマーケット」

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本日は福岡県の博多に来ております。こちらは九州旅客鉄道の吉塚駅です。
吉塚駅は博多駅の隣の駅。吉塚の近くには福岡県庁がありますが観光スポットのようなところはなく観光客があまり来るエリアではないのでしょう。駅前は静かです。本日こちらに訪れた理由はアジアの風を感じたいから。

駅から少し歩いたところ、吉塚通りに面したところに吉塚地蔵堂って史跡があります。吉塚の地名の由来がこちらには書いてあります。「塚」が付くところはお墓がある地域って感じがしますが吉塚もお墓が由来なんだそう。

九州と言えば島津藩。これに関しては信長の野望で履修済みです。
ざっくりとした話は星野吉実、吉兼って兄弟が九州に侵攻してきた豊臣軍に抵抗。勇敢に戦いこの場所で散ったためそれを偲び「吉塚」となったんだとか。何となく歴史のある場所のようです。

地蔵の横には秋葉宮と書かれた神社があります。
こちらの御祭神は火之迦具土神。火の神様であると同時に金運のご利益があるんだとか。このあとパチンコに行ってきます。

このように和の要素満載の場所ですが神社の裏手の商店街は日本の要素が薄めです。

吉塚市場と書かれてありますがその下にはリトルアジアと書いてあります。
どうやらこの商店街はアジア要素が強めのところのようです。

こちらの商店街は「吉塚市場」と呼ばれるところで商店街のもととなったのは戦後の闇市が起源のようです。1950年頃に魚屋や八百屋ができ、自然と商店街が形成されていったようです。高度経済成長期の頃までは多くの人が訪れたのでしょう。商店街には150軒の店が軒を連ねていたそうです。しかし地方の商店街の行く末はどこも似たようなものです。大型スーパーやショッピングモールが出来たことで客足は年々減少しシャッター街になってしまいます。吉塚市場も他の商店街と同じように寂れていきました。このままでは吉塚市場が消えてしまうと危惧した地元の人が商店街再生に取り入れたのが外国人でした。

こちらは吉塚駅の西側にある東公園です。結構広めの公園ですがこちらでは外国人が目立ちます。その外国人は東南アジア系の顔立ちの人。どうやらこのあたりは外国人が多く住むエリアなんだとか。

全国にある衰退した商店街。復活させるために様々なアイデアを出しています。空き店舗をリフォームして宿泊施設にしたり、若者が起業しやすい環境を作っているところもありました。サブカルに迎合した商店街もありましたね。吉塚市場は外国人が多い地域の特性を生かし、アジアの商店街にしたそうです。

アジア要素を取り入れたため少しだけ華やかな街並みとなっています。アジア雑貨を扱う店もありますが従来通り鮮魚店や八百屋もあります。どれくらいのコストがかかったかはわかりませんが、それなりの効果はあったのでしょう。

こちらはミャンマー料理の店。どうやらすでに閉店してしまったようですが、こちらの店はもともと銭湯だったところをリユースしている店舗だったそうです。先日台湾でミャンマー料理を食べました。また食べたかったんですが残念です。

こちらにはヒンズー教の神様ガネーシャがまつられています。こちらの像はインドから取り寄せたそうです。

200円以上をお布施するとガネーシャ音頭のCDが貰えるんだそう。

ってわけで200円をお布施しました。
欲しい人は博多まで行って200円以上払ってください。

商店街の中心にはお堂があります。こちらではお釈迦様がまつられています。アジアといっても宗教観は様々。東アジアは仏教がメインですが仏教の種類も大乗仏教小乗仏教とあり、道教や儒教の考えもあります。またヒンズー教やイスラム教、チベット密教など様々な宗教があります。すべてをカバーするのは難しいですね。こちらにはお釈迦様がいますが一番大きいのはミャンマーのお釈迦様。そしてタイとカンボジアのお釈迦様が鎮座しています。東南アジアは大体仏教。そんな感じなんでしょう。

ちょうど本堂を管理している方にお話を聞くことができました。お堂を管理している方は元教員で現在はミャンマーで日本語学校を経営しているようです。それと並行してミャンマーの孤児院の支援もしているんだとか。
ちょうどミャンマーから帰ってきたばかりだったようなのでミャンマーの話が聞けました。

旧首都ヤンゴンの治安は酷い状態のようで強盗などの事件が増えているようです。それらは生活のため仕方なくやっている状態です。物価は二倍以上に高騰し失業率も上昇、普通に生活が出来ない状態のため生きるために他人の財産を奪うしかないのです。それもこれもクーデターによるものです。ミャンマーの軍事政権は未だ続いており政治的な発言をすれば逮捕される状況です。外国人も標的になっており滞在中に拘束され身ぐるみをはがされそうになったんだとか。現状のままでは衰退してしまいますが、ミャンマー北部では反政府軍が力を持ち始めているようで軍事政権は数年程度で終わるかもしれないようです。

民主政権だったコロナ前の2019年までのミャンマーは輝いていました。まだ発展していない国だったため投資の価値があったのでしょう。日本からも多くの企業が参入しました。また特定技能実習制度が2019年に導入されたことで日本でミャンマー人の受け入れも始まった年でした。これからミャンマーでゴールドラッシュが始まるとなっていた矢先、コロナにより渡航制限となりました。そこまでであれば良かったのですがミャンマーはクーデターが勃発。軍事政権となってしまいました。
軍事政権が必ずしも悪とは言えませんが、ミャンマーに関してはあまりうまく行っていないようでコロナと物価高、そして軍の制圧によって貧困者が多く出ているようで孤児院の子供の数もかなり増えているようです。

こちらのTシャツのデザインはミャンマーの孤児が書いているそうです。デザインが結構秀逸です。国名がど真ん中に書いてあるのでほぼほぼ原宿Tシャツみたいなやつですが日本っぽくないデザインがいいですね。このTシャツを買うと一部費用が孤児院の運営費に渡るってことだったので購入しました。原宿Tシャツ着て原宿行くみたいにもうこれ着てミャンマー行くしかないでしょう。

本日は福岡にあるリトルアジアを巡りました。リトルと冠してある通りだいぶ小さいです。でも志は大きかった。
外国人を商店街の再生に取り入れた吉塚市場。地価が安く中心地に近い立地だったため外国人が多く住んでいたようですが同じ特性のある地域は日本全国にあります。今後は労働者確保でさらに外国人が増えるためリトル○○がもっと増えるのでしょうね。

次はどこの外国人街に行きましょうか。
でもやっぱりミャンマーは行きたいですね。先日も台湾でミャンマー人街に行きましたがあそこもよかったです。
そういえば新宿の高田馬場にもリトルヤンゴンがあるそうです。ミャンマーに行けない今とりあえず近場のミャンマーに行ってきます。

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