高知市薊野の真宗寺山にある人斬り以蔵の墓へ
沢田マンションを見に高知駅の北側に来ています。
このマンションを素人が自力で造ったってのがすごいですね。見る価値のあるマンションです。
ここへは高知駅からバスで来ました。歩けない距離でもないので帰りは徒歩で帰ろうと思い地図を確認したところ、沢田マンションの裏手に史跡があるようです。そして聞いた名の墓があるようなのでそちらに伺います。
史跡は「岡田以蔵の墓」です。
幕末に活躍した郷士で人斬り以蔵の異名を持つ岡田以蔵の墓が真宗寺山にあるんだそう。
幕末の歴史にあまり興味がないのですが名前くらいは聞いたことがあります。幕末のドラマや映画であれば必ずと言っていいほど出てくる以蔵。ゲームやアニメにもたびたび登場する名前ですから結構な有名人なんじゃないでしょうか。せっかくなんでお参りしていきましょう。
この路地を入ったところに以蔵の墓があるそうです。
こちらが岡田以蔵のお墓ですかね。と思い手を合わせたのですが関係ないところでした。こちらは金光教の石塔です。金光教は幕末三大新宗教の一つなんだとか。どうやら岡田以蔵の墓は山の上にあるそうなのでこれより山登りをしなければなりません。
これがその山です。山の麓にはエホバの証人の施設があります。なんかいろんな宗教がこの辺りはありますね。そもそも山の名前も真宗寺山なので浄土真宗の山。
この道を登っていかなければなりません。昨日は雨が降っていたため湧水が溢れて道が川となっています。一応整備はされてるものの結構ハードな山登りです。ぬかるんでいる上にサンダルで山登り。
地域住民の人が整備してくれているようです。とはいっても獣道に毛が生えたような感じ。利用者はそこまで多くないため荒れているところはあれています。年配の人にはちょっと立ち寄るのは大変そうな場所です。年配者の人は以蔵の墓参りに来なくても近々会えると思いますので。
どうやらこちらは墓山となっているようであちこちにお墓があります。岡田以蔵以外にも幕末の頃に活躍した著名人がここに眠っているんだとか。
こちらに岡田以蔵のお墓があります。ここは岡田家の墓のようで他の墓標にも岡田姓が刻まれていました。でも、以蔵の墓がない。
墓標には以蔵の名が彫られておらず、よしふるという諱が充てられています。以蔵の本名をここではじめて知りました。この看板がなければわかりませんでした。ただヨシフルと読むのかは定かではないそうです。
最初はこの墓標が墓だと思ってしまいました。奥に「岡田以蔵の墓」ってプレートがあるし。
これだと思うじゃん。まぁ160年も前の出来事です。しかも以蔵は打ち首獄門となっています。悪党どもに墓標はいらぬ!みたいな感じで死体は適当に扱われたのだと思いましたがそうではなくちゃんと埋葬されているようです。
本当の岡田以蔵の墓はこちらです。
ほかのお墓と違い手向け花が添えられています。ゲームで人気となったため聖地巡礼をしている人もいるのでしょうね。名前を知っているだけでそこまで詳しいわけではありませんが歴史上の人物の墓がこのように残されていてその当時のまま残っているってのは感慨深いですね。
君が為め尽くす心は水の泡、消えにし後は澄みわたる空
諸説あるようですがこれは以蔵が詠んだ辞世の句らしいです。
「君が為」ってのが師匠の武市氏を指しているのか、天皇を指しているのかも様々な解釈があるようです。剣術は凄腕でしたが学の無かった以蔵。もしかしたらなんとなくそれっぽいことを言っただけなのかもしれません。
のんびりしたいのですがお墓とはいえここはやぶの中にある墓地。蚊が凄い多いんです。長居はできませんね。でも雰囲気の良い場所でよかったです。歴史上の人物のお墓って記念碑だったり観光地化されていたりするのが多いですが、以蔵のはそのままのお墓でした。普通に墓参りに来た感じ。そして墓参りをするのが難易度少し高めな場所ってのもよいですね。また機会があれば立ち寄りたいです。今回はたまたま立ち寄ったので何も持ってきませんでしたが次回は線香でも持ってきます。