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夜空に輝く星になれ!キャンパブが消えたシャッター街「柳ヶ瀬歓楽街」

夜空に輝く星になれ!キャンパブが消えたシャッター街「柳ヶ瀬歓楽街」

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本日は岐阜に来ております。
こちらは岐阜市内にある柳ヶ瀬商店街です。
岐阜の中心地はもともと長良川沿いでした。柳ヶ瀬は田畑や湿地帯があるところでしたが明治になり鉄道を敷設され岐阜駅が開業。駅と街の中間にあった柳ヶ瀬にも店ができはじめ商店街が形成されました。

空襲により岐阜市内は焦土と化しますが終戦後すぐに露店が並び闇市が形成され今ある商店街の原形が出来上がりました。高度経済成長期にアーケード街となり百貨店や小売店ができ街が賑わいます。また映画館や芝居小屋などの娯楽施設、さらにはキャバレーなどの飲み屋も活気づき、多くの人が柳ヶ瀬に訪れたそうです。週末になると歩けなくなるほど人でごった返し、東海地方で一番の歓楽街といわれていました。でも現在はその様子はなくだいぶ静かです。

デパートや百貨店は撤退し、個人商店もシャッターが閉まっています。店がやってないから人も来ないのは当然で、人が来なくなるから店もどんどん閉まっていく。その結果柳ヶ瀬はシャッター街化しています。歩いている人はいますがそこまで多くない、開店前かもしれませんが多くのお店が閉まっています。

バブル崩壊、繊維業衰退、少子高齢化。

衰退した理由は様々な要因がありますが一番は使い勝手が悪いからでしょう。

岐阜駅から柳ヶ瀬まで歩くのはちょっと遠い。そのためバスに乗らなければなりません。かつては路面電車もありましたが廃線となり、現在は駅から離れており交通の便が悪いです。路面電車が廃線となったのは岐阜が車社会だから。

岐阜は自家用車保有率が8番目に多い地域です。車がないと生活がしづらい環境なのです。では車で柳ヶ瀬に行った場合どうでしょう。

アーケード街だから商店街の中に入れない。
古くに形成された町だから駐車場が少ない。
駐車場があったとしても無料ではない。
そして市街地だから渋滞に巻き込まれる。

このように柳ヶ瀬は何かと不便なのです。
幹線道路沿いには駐車場が無料の店舗があります。そちらの方がアクセスしやすく買い物もしやすい。そうなれば客はそっちに行くでしょう。
自動車移動の人には行きづらいし公共交通機関を利用する人も行きづらい柳ヶ瀬。
商店街を根本的に変えない限り以前のような活気を取り戻すのは難しそうです。

私は3年前にこちらに訪れています。その時はちょうど感染症蔓延時。人と接するのを良しとしなかった時代でした。そのため今以上に人はおらず静かな街でした。
柳ヶ瀬はキャバクラなどの店がある地域です。感染症の影響はかなり受けたのでしょう。もともとシャッター街化していましたがさらにひどいことになっているかもしれません。
でも岐阜市内では一番の歓楽がである柳ヶ瀬。東海一ではなくなりましたが、まだまだ歓楽街の様子は見れるはずです。柳ヶ瀬にはアッチ系の店もあったって話だし色々期待できるかもしれません。

柳ヶ瀬は約500mの距離があるアーケード街。
一つの商店街ではなく複数の商店会が集まってできている商店街です。そのため多少特色があるようです。

柳ヶ瀬商店街の東側、フローレンス柳ケ瀬と呼ばれる柳ヶ瀬本通り。一般的に知られる柳ヶ瀬はこちら側なのでしょう。

高度経済成長期に発展しかつては大型商業施設が5店舗もあったそうです。しかしバブル崩壊後に閉店する店舗が増え2024年7月に高島屋が閉店したことで大型店舗はゼロになりました。

現在岐阜県内には百貨店が一軒もないそうです。
名古屋まで30分かからずにでれる岐阜。買い物するならば名古屋にでればよいのです。そのため百貨店を必要としなくなったのでしょう。現在は個人経営の店が多くあるのでしょうか。洋品店 飲食店 衣料品店が軒を連ねるエリアです。よくある地方のアーケード街って感じのところ。

こちらは弥生町パラダイス通りってところ。こちらの通りは先ほどの通りと違いスナックやパブなどが軒を連ねるエリア。いわゆる大人の街、まさにパラダイスです。

弥生町に隣接して小柳町があります。スナックやパブなどが軒を連ねるエリア。

いわゆる大人の街、まさにパラダイスです。

こちらはスタープレイス柳ヶ瀬という商店街。スナックやパブなどが軒を連ねるエリア。いわゆる大人の街。

いわゆる大人の街しかない柳ヶ瀬。

そもそもの街の発展が繊維業隆盛によるもの。
仕事終わりに一杯、取引業者の接待。そういうのに利用されていた街だったのでしょう。キャバクラやスナック、パブがあるのも当然です。
とくにスタープレイス柳ヶ瀬。ここは岐阜で一番の歓楽街になるのでしょう。

スタープレイス柳ヶ瀬、通称 西柳ヶ瀬。
地元民からは「にしやな」と呼ばれる地域で柳ヶ瀬商店街の西側にあります。
看板の背景には星がちりばめられています。名前の由来はわかりませんがここは飲み屋街です。

夜になると光り輝くのでしょう。
まるで夜空に輝く星のように美しいのでしょう。
そんな意味を込めてこの名にしたのでしょうね。

ここはパラダイス要素が強めの街です。
要はキャバクラ街です。いや、もう少し過激なほうでしょうか。かつてはこのあたりにピンサロが複数ありました。

岐阜金津園のゴールドチェアに伝説の泡姫の夢を見たか
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本日は岐阜に来ております。 名古屋には頻繁に行ってますが岐阜へはあまり行きません。 車中泊の旅で

岐阜駅そばに金津園というソープ街がありますが元々金津園は岐阜駅そばにあったのではなく西柳ヶ瀬で遊郭を開設したのが始まりです。

西柳ヶ瀬の遊郭は終戦前に移転させられますが「風俗は滅びぬ何度でも蘇るさ!」という感じで戦後西柳ヶ瀬は風俗街となりました。
おそらく今の金津園があるところは赤線街で西柳ヶ瀬は青線だったのでしょう。売春防止法施行後金津園はソープ街に、西柳ヶ瀬は飲食店らしからぬ飲食店、いわゆるピンサロ街に発展していったようです。

もちろんピンサロだけじゃありません。
居酒屋にスナックにパブ、それにキャバクラ。セクキャバにオッパブ、韓国エステに中華エステ。

後半がほぼ風俗店。

岐阜駅前に東海一でかいソープ街があるのに柳ヶ瀬もほぼ風俗街だったのです。

柳ヶ瀬の中心でムラムラってなったとしても岐阜駅まではちょっと遠い。そのような人向けに飲食店らしからぬ飲食店が柳ヶ瀬にはあったのでしょう。それと値段の高いソープより手軽で安いピンサロ。安くチャチャッと済ませたい人には柳ヶ瀬にあったピンサロが最適だったのでしょう。そんなわけでここには過激な店が多かったのです。10軒以上のピンサロがあったでしょうか。

状況が変わるのは大震災のあった2011年頃。岐阜県内で国体を開催することを受け、岐阜県警が違法風俗店の一斉摘発を行いました。

オリンピックや万博などイベント時に摘発されるのは性風俗店の宿命です。大阪でも万博に向けて松島新地が摘発されました。そもそも大阪にソープがないのは花博が理由です。岐阜にあったソレも浄化作戦で摘発されました。

国体開催に向けて風俗店を3軒摘発。不備のあったキャバクラ店に行政指示をしてます。このようにして西柳ヶ瀬の風俗店は壊滅しました。

いや3軒しか摘発されてないけど!

そう。浄化作戦で店は摘発されましたが、そもそもそれ以前からピンサロは閉店してました。引導を渡したのが国体の摘発だったってだけ。消えるべくして消えたのでしょうね。もう西柳ヶ瀬にはピンサロはありません。

いや、残ってる。

岐阜ではピンサロのことをキャンパブといいます。まぎれもなくこちらはキャンパブ。潰れたのに残ってます。
いや、もしかしたら看板そのままなだけかも。摘発から14年も経ってるのに?
看板はそこまで古くなさそう。こちらのお店がやってるかは確認が必要です。もしかしたら繊維業で栄えた当時を味わえるかも。

そんなことより繊維業者。
仕事終わりに一杯、取引業者の接待。どんな接待してたん?

こちらはキャンパブの隣にある路地「柳ヶ瀬センター」ってところです。ここにも3年前に訪れてます。
ここはかつて私娼窟だったところで以後スナック街になったのでしょうか。現在は廃虚となっています。

以前立ち寄った時より酷い状態になってます。雰囲気の良い路地ですが崩壊寸前の状態です。廃虚ツアーで人気スポットのようですが崩壊具合が危険レベルに達しています。

2023年末に空き家対策特別措置法が改正され管理不全空き家に対し行政指導ができます。ここも行政指導がはいるかもしれませんね。この景色もいつか見れなくなるのでしょう。

3年前に柳ヶ瀬に立ち寄った時は土砂降りでした。そのためアーケードの中を散策しただけでしたがアーケードから脇に延びる路地。むしろこっちの方が西柳ヶ瀬っぽさがあります。
8割がシャッターが閉まっているシャッター街といわれる西柳ヶ瀬。でもそれはアーケードの店を指してるのでしょう。脇にそれるとスナックの看板が結構あります。

かつてはこのスナックに混じってピンサロ店があったんでしょうね。でも摘発で壊滅してしまいました。

そこにあったサロン店。
西川口を源流とした秘儀「NK流の一派」ではなかったのに摘発されたんです。

なんで飲食店なのに摘発されるのでしょう。

飲食店?

なんで健全店なのに摘発されるのでしょう。

健全店?

だって似たような店、どこでもあるじゃん。

警察の匙加減で市民の楽しみを奪う。国家権力が憎いです。

リーマンから後期高齢者まで。

ゆりかごから墓場までみたいなノリ。

地方の高齢化を物語ってます。
摘発以前にすでに衰退していたピンサロ。その理由はこの高齢化なのでしょう。若い人には飲食店でパンツ脱ぐなんて理解されないしいつか消えゆく業態だったのでしょうね。

こちらが柳ヶ瀬商店街の外れです。街の外れにある銅像。こちらの像は岐阜出身の彫刻家・神戸峰男氏作、タイトルは「輝き」です。

夜に輝くネオンが夜空に輝く星と同じ。
スタープレイスという地にふさわしい像です。

下着姿の女性の像。
スタープレイスという地にふさわしい像です。

ここがアーケードの外れですがその先にはまだ気になるお店があります。こちらにはヌード劇場と書かれた看板があります。

まさご座ができたのは終戦後の昭和22年。
元々は芝居小屋として始まったそうです。しかしテレビの普及とともに客足が低迷。その際にストリップへと変更したそうです。
75年以上の歴史があるってすごいですね。東海三県では唯一のストリップ劇場。見た目はキレイだしちょっと気になります。

朝日劇場という成人向けの映画館があります。
ネットで手軽にエッチな動画が見れる時代にあえて劇場で観賞する。

粋ですね。

ちなみにこの劇場の上はビジネスホテルなんです。なんというユーザビリティの高さなんでしょう。

そしてこちらの劇場、ハッテンバなんだとか。

なんというユーザビリティの高さ。

スナック、パブ、キャバクラ、ラウンジ、ガールズバー、クラブ、ホスト、コンカフェ、ストリップ、ポルノ映画、ハッテンバ、ピンサロ。

なんでもありそうな西柳ヶ瀬。なんでもあるからこんな店もあります。こちらはサリサリストア。

ここはマニラか!

フィリピンパブは地方の飲み屋の代名詞。ここ西柳ヶ瀬にも赤と青と白の国旗を目にします。そこで働くキャストはフィリピン人。そのためフィリピン人向けの店があるのですがサリサリストアはレアじゃないでしょうか。この店があるってことはフィリピンパブ、営業してそうです。

でも西柳ヶ瀬は夜の街。日中は営業してない店が多いし客もいません。これでは街の様子もわからない。営業してるか判断するには夜に来るしかないようです。

ってことで夜に来てみました。

時刻は20時少し前。
夜の街がはじまる時間帯ではないでしょうか。
商店街の様子は変わらず静かです。
ほとんどのところがシャッターが閉まっています。この辺りは普通の店舗。そのためこの時間は営業していないのでしょう。営業しているのは薬局と居酒屋くらいです。

キャバクラやラウンジっぽい店がありますが今日はお休みなのでしょうか。

こちらは西柳ヶ瀬です。
人はボチボチ歩いています。一応看板に電気がついているところもあります。

でも無料案内所が閉まっています。案内する店がないってことなのでしょうか。

明かりがついているのはカレー屋くらいです。

パチンコ屋も閉店しちゃってるみたい。
駅が近くないのに駐車場のないぱちんこ店。
地方では営業が難しいのでしょう。ちなみにこのパチンコ店は5年前に閉店してます。5年も前ですが看板は残ったまま。街の新陳代謝がされていない証拠です。

ほとんどの店が閉まっています。
営業していたのは先ほどのカレー屋くらい。
あと営業しているのはカレー屋くらい。

カレー屋しか営業してねぇ!西柳ヶ瀬、南アジア人街。

さて気になっていたキャンパブ屋さん。
なんか営業してそうな雰囲気ですが明るいのはサリサリストアの方。この時間営業してないってことは閉店してるようです。

柳ヶ瀬にあったキャンパブ。
調べたところ2011年に全店閉店してます。つまりこの看板、14年前から放置されたまま。トリチウムの半減期は12年なのに放射性物質以上に放置されたままのキャンパブ。ここは震災当時のままの状態で残ってます。

日本一のシャッター街の名に恥じぬシャッター閉まり具合。
営業しているのはカレー店とカレー店でした。

一応路地に入ると営業してる飲み屋はあります。でも数はかなり限られている感じです。

店が営業してないから客が来ない。
客が来ないから店が営業できない。
少子高齢化で飲みに来る人が少ない。
そもそも人口が少ないので人が来ない。
そして駅から離れているのでアクセスが悪い。
車で飲みに行けば代行を呼ばなきゃならない。

ないない尽くしの結果が今の西柳ヶ瀬なのでしょう。

むしろ東側の方が明かりが灯ってる店が多いです。こちらは弥生町・小柳町界隈です。人通りは少ないものの営業してる店は多いです。

キャバクラっぽいところもあるしフィリピンパブもあります。

こちらは御浪町・美殿町界隈。
通称東柳ヶ瀬と呼ばれる地域です。
御浪町発展街と呼ばれる路地。なんかハッテンできそうな感じ。

東柳ヶ瀬も飲み屋街のようです。
クラブやスナック的な店の看板が目立ちます。西側より東側の方が雰囲気がよさそうな感じ。でも夜の街にしては少し寂しい感じです。感染症によりこうなってしまったのか。それとも以前からこんな感じだったのか。おそらく以前からこんな感じだったんでしょうね。

岐阜市の人口は39万人とのことです。
これ、人口の割に飲み屋街が大きいと思うんです。しかも岐阜駅北口側にも飲み屋街があります。そりゃ客が分散されるでしょう。
とくにアクセスしづらい西柳ヶ瀬。よほど魅力的な店がない限り客は来ません。以前はキャンパブという特殊な飲食店がありましたが、それだけでは客が集まらないのでしょう。ただでさえ飲みに行く人が減っています。私も最近この手の店はあまり行かなくなりました。行ってはいるみたい。

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