山林生活

武蔵新城の公衆浴場「里の湯」はザ・銭湯だった

武蔵新城の公衆浴場「里の湯」はザ・銭湯だった

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三度武蔵新城に来ています。行きはレンタサイクル、帰りは電車って感じで運動もしつつ健康的な銭湯ライフをエンジョイしています。

ただ運動をすると汗をかくのが難点。まだまだ寒いといっても動けば暑くなり汗もかきます。寒いからダウンジャケットを着こんでいくとかなり暑い。しかし帰りは寒いので相応の格好をするわけです。結局汗をかくことに。
この後銭湯に入るんだったら汗かいてもいいじゃない?確かにその通りなんです。でも着替えを持っていってないんです。手荷物は手ぬぐいとスマホだけ。ほかには何も持っていっていません。つまり風呂に入りさっぱりしたとしても汗でグチョグチョになったシャツを着なければならないんです。そして家に帰って再度シャワーを浴びるという二度手間を繰りかえしています。要は身体を清めに行ってるという衛生上のための風呂ではなく、レジャーで銭湯に行ってるわけです。

本日の銭湯は武蔵新城駅の北側です。新庄駅は南側が栄えていて7つある銭湯のうち6つが南側にあります。唯一北側にある銭湯を攻めようと思います。

新城北口はってん会。「はってん」を「発展」ではなくひらがなで書いてあるとちょっと気になってしまいます。「ハッテン」だったら大変なことになっていたでしょう。
このあたりは武蔵小杉同様に昔は工場がありました。この道の先に工場があり、新城北口はってん会の通りは工場に続く「鋼管通り」と呼ばれていたそうです。戦後住宅街へと転身し、マンションができ、商店街が形成されたんだとか。まさに発展した街なのでしょうね。

商店街の奥は現在大きなマンションが建っています。駅から10分もかからない距離。少し歩けば多摩川にも出れるし比較的静かな場所です。都心に出るためには乗り換えが必要ですが、そこまで不便というわけではありません。住み心地がよさそうですね。

新城北口はってん会の通りの向かって右側に分かれている道、こちらはまた違った商店街となっています。
駅前からこの道までが新城北口一番街商店会というところなんだそう。北口と南口で町内会が違うっていうのはわかるんですが、商店会が接しているってよくあることなのでしょうか。二つに分けるよりもひとまとめにした方が出資金も多くなるのでよさそうですが、なんか理由があるんでしょうかね。例えば行政からの補助金や支援金を二つに分ければどちらももらえるとかそういうのがあるのかもしれません。

新城北口一番街商店会には焼き鳥屋があります。すげーいい匂い&スゲー煙。風呂上りにはご法度ですが旨そうな香りが立ち込めています。ただこちらは持ち帰り専用の店。間口にテーブルと缶ビールが売ってれば今日の夕飯はここになっていたでしょうね。

閉まっていましたが少し気になる店がありました。ベトナム料理屋で店名がベトナム。ベトナムっぽい色合いです。本日は営業していないようで看板の電気が消えていました。

風呂に入る前からどの店に行くかを物色してしまっています。なんだか風呂は二の次、本命は風呂上がりのビールになっちゃってますね。

飯を食うことも重要。風呂上りに何が食べられるところなのか。それも含めて「銭湯遊び」なんだと思います。

本日の銭湯はこちら、「里の湯」です。駅から少しだけ離れます。先日伺った銭湯は高津区ですが、こちらの銭湯は中原区となります。見た目は銭湯っぽくないです。

でも里の湯という看板がちゃんと出ています。

角度を変えれば銭湯っぽい雰囲気があります。

銭湯の向かいには小料理屋。比較的銭湯の近くって飲み屋があります。まさに風呂上りに一杯ひっかけるにはちょうどよいのでしょう。しかし一見さんにはだいぶ入りづらい雰囲気。でもこういった店が案外居心地が良いんですよね。

さて、銭湯に入ります。
入店すぐに検温です。これまで手のアルコール消毒はあっても検温をする銭湯はありませんでした。里の湯では非接触型の温度検知カメラが設置されています。
なかなかこの手の設備投資をする銭湯は少ないです。今年はコロナの助成金が出るためそれを利用すれば国から援助が受けられます。コロナに関することであればOK。例えば「リモートワークのためにパソコンを購入した」これにも助成金が出ます。まさに温度検知カメラも助成金の対象です。
しかし助成金を受けるためには書類を用意しなければならず、審査も必要です。年配の方だとそういった作業が難しい。銭湯経営者は高齢者が多いのでなかなか助成金を受けることが難しいのでしょう。里の湯にはやり手の経営者がいるようです。

リモートワークのため、千葉の山林を買った。

これももしかしたら助成の対象となるかもしれません。山林、ご用意します。

温度検知カメラだけでなく電子決済で支払いも可能。細かいところですがこのようなサービスが整っているのって素晴らしいです。

建物は古そうですが中はキレイです。
脱衣所もキレイです。しかも脱衣所内にコイン洗濯乾燥機があります。服を脱いで風呂入ってる間に洗濯・乾燥ができるのはいいですね。ただ着ている衣類だけ洗うのはコストがかかり過ぎます。

浴場内、天井も高く窓から太陽の光がはいってきます。
浴室は大きな浴槽が一つと小さな浴槽が一つ。電気風呂などの特殊な風呂は無くバブル風呂があるくらい。少し変わっているのが浴槽がステンレスなんです。ほとんどのところが石材ですが、里の湯は浴槽のへりがステンレス、浴槽の床は御影石になっています。湯温は42℃と適温。

あと、こちらはミストサウナがあります。値段は無料。普通のサウナより温度は低いですが無料で入れるっていうのはラッキーです。サウナ室は日本の真夏。

吉田宿から池鯉鮒宿へ。チャリと徒歩のハイブリッド旅
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本日も良い天気です。ずっと晴れています。これより自転車で岡崎を目指したいと思います。自転車で30kmです。朝飯前

去年の夏に日本橋から京都まで旅をしました。豊橋から名古屋まで、灼熱の中歩いたときのような暑さ。あの時はしんどかったですがホテルに着いたときは清々しかったです。このミストサウナもそんな感じ。中にいると不快ですが、外の出た時の爽快感が気持ちよい。

電気風呂や露天風呂、ラドン温泉などなど、銭湯は客寄せのために特殊なものを用意しているところがあります。いわゆるレジャー施設となっています。風呂無しアパートというものがなくなり、部屋を借りれば安いところでもユニットバスがついているのが普通となりました。公衆衛生としての銭湯の役割はもう終わっているのかもしれません。そのため公衆浴場もスーパー銭湯化しているのでしょう。でもスーパー銭湯化している銭湯に行くのであればスーパー銭湯に行けばよいだけ。やっぱり銭湯は銭湯であるべきなんです。

里の湯はまさに公衆浴場です。
大きな湯舟、高い天井、誰一人話さず身を清め温まったらでるだけ。長居する人がいないので浴槽内も空いている。理想的な銭湯です。
やっぱり大きな風呂って気持ちが良いもんですね。

また脱衣所なので撮影できませんでしたが貼ってあるポスターも粋です。脱衣所のポスターといえば水着美女のビールのポスターです。最近あの手のポスターを見なくなりました。里の湯では水着美女ポスターが貼ってあるんです。しかも自社で撮影したポスターっぽい。
全く水着美女に興味はないのですが、むかしの雰囲気がそこにあります。

あと、イメージキャラクターもいるんだそう。銭湯のゆるキャラといえば東京の「ゆっポくん」です。東京だけでなく神奈川にも浸食しているようです。この手のキャラは銭湯組合がイラストレーターに依頼をして、組合員が利用できるようにしているのでしょう。

でも里の湯では自社でイラストレーターに発注して作成しているようです。しかも著名なイラストレーターを起用しています。組合や行政が絡むと利権やなんやらでどこの誰かもわからぬ二流とも三流ともいえぬ画家、もしくは広告代理店が用意した商業画家に書かせ、微妙なキャラクターを皆でどうにか盛り上げようと「きもかわいい」とか「ぶさかわいい」とか造語を作り祀りあげるわけですが、冷静に考えれば「アレはねーよなぁ」ってなるんです。
でも自分が好きな絵師に依頼をして、描いてもらえるのであれば自分好みのキャラクターが出来上がるんです。

もちろん自分好みのキャラクターが万人受けするかどうかはわかりませんが、クソどうでもよいキャラに組合費や税金が投入されるより、こちらの方が健全です。

古き良き文化である公衆浴場を守りつつも、攻めるところはかなり攻めている。また入りに来たいです。

大分日も暮れてきました。これより食事にしたいと思います。
銭湯に来る前に色々と物色しました。武蔵新城は南口側が栄えています。あちらに行けば店を選び放題。でもせっかく北口側にいるんです。こちらで食事を済ませたいと思います。

前回はやきとりを食べてしまいました。今回は少し趣向を変えて。ビストロキューというお店に行きました。
ビストロ、フランス語で「小さな居酒屋」、ようは小料理屋ってことですね。銭湯の前にも小料理屋がありました。あれもフランス語で言えばビストロになるのでしょう。そして大阪の飛田新地にあるのも小料理屋。

飛田新地もフランス語で言えばビストロになるはず。

いつもであればビールだけ飲んで出ちゃうんですがおつまみを注文。店員さんが説明していましたが聞いていませんでした。ワカサギと菜の花のマリネとスモークチーズが入ったポテトサラダ、あとはチリビーンズ。味濃い目で酒によく合うラインナップです。

この手の店はワインを注文すべきなのでしょうがどうもそちらに食指がうごきません。

ラフロイグのソーダ割。日本人の100人のうち100人が正露丸の味と称するラフロイグです。
久しぶりのアイラウイスキー。ウイスキーに全く興味がなかった若かりしころ、ちょっとした興味でラフロイグを飲んだのが酒好きのはじまりです。あの時飲んでいなければここまでウイスキーを飲むこともなかったでしょう。
私の中でウイスキーの原点はこのラフロイグにあります。ストレートで飲むより加水かソーダで割って飲むのがおススメ。

〆は牛すじの赤ワイン煮で。バゲットもらいましたがご飯にかけて食べたい。煮込み系にハズレが無いのは万国共通です。

本日で武蔵新城三つ目の銭湯を制覇。残りは少しだけ駅から遠いのが三軒と、武蔵新城駅が最寄りとは言えない距離にあるのが一軒。遠いところ、行きは良いんですが帰りがめんどくさそう。車で行くべきところです。でも車だと本来の目的であるビールが飲めない!

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