川崎コリアタウン桜本散策。池上町の焼肉店「道飛館」
桜のキレイな季節となりました。ここは川崎桜本。
元々は中島村桜本という地名で昔、大きな桜の木が生えていたことからこの地名となったそうです。
今でこそ内陸部ですが、ここは元々海岸線の外側にある土地だったそうです。堤防はもっと川崎駅寄り。高潮があれば晒されるような場所だったそうです。そのため人の住まいではなく耕作地のようなところで土地がやせているため果物の栽培をしていたんだとか。そんな場所だったんですが工業化により近隣の埋め立てが開始。それによりこの辺りは内陸になりました。
工場ができ出稼ぎの朝鮮人や沖縄人、そのほかの地域から人が集まり、ここ桜本にはコリアンタウンができたようです。桜本に来たのは久しぶり。昔は汚いイメージでしたがだいぶきれいな街並みに変わっています。
ソメイヨシノではなさそうです。ソメイヨシノは韓国が起源ってのが一部の通説です。
路上で砂埃まみれのキムチ売っていたりしていたもんですがそういった景色は見られなくなりました。また朝鮮料理屋がもっとあったと思いましたがそういうのもだいぶ少なくなっているようです。
やっぱり西のコリアンタウンのほうが規模が大きいようです。
あそこは新大久保と同じようにもろ観光地化していましたね。
桜本にある朝鮮学校。現在の全校生徒数は30人とかなり少ないようです。
川崎市の在日韓国朝鮮人の人口は約8000人。そのうち3500人が川崎区に住んでいるそうです。結構いますね。
先日お話した琉球民族や在日朝鮮韓国人、さらにフィリピンや中国、中南米、ベトナム、タイなど様々な国の人がおり、川崎は人種のるつぼと呼べるような場所です。そのような地域だからかヘイトスピーチ解消法という条例ができ、「特定の民族や国籍の人々を差別的言動を排除する」ようになりました。
この法律は川崎市内在住の外国人を助けるための法律。それだけ外国人の勢力は伸びているということです。
何かしらお騒がせとなる在日朝鮮韓国人の人口は8000人。このように多いのは戦争によるものですが、戦争とは関係のない中国人は市内に13000人もいるんだとか。
在日問題とかそんなことよりも驚異ある中国人。
移民の国、川崎。差別はまだまだ続いています。これらがキレイになるのはいつになるのでしょうか。
さて、本日の夕飯です。川崎駅からレンタサイクルでここまで来たわけです。当然朝鮮料理を食べるのが筋でしょう。そのためさらに川崎コリアンタウンの奥地である池上町へ。
池上町には以前訪れました。その時は日中のため飲食店が閉まっていたのです。今日は夕方なのでこちらで夕飯を食べられます。
ネコが結構います。
こっち見てます。
こっち見てます。
本日伺うのは池上町にある道飛館ってところです。銭湯上がりですが焼肉屋で煙に燻されようと思います。
まずはマッコリです。焼肉屋といえば「とりあえずマッコリ」です。イードンのにっこりマッコリというやつです。
マッコリは米と麹、イースト菌があれば簡単に作れます。しかし酒税法により作るのは犯罪。それでも醸造キットとか売っているので作る人も多くいるのでしょう。とくに在日朝鮮人と密造酒の関係は深いです。
新宿しょんべん横丁。もともとあそこは闇市がはじまりでした。軍から横流しした物品などを取り扱っていたそうですが、酒も作って売っていたそうです。戦後、大久保に住んでいる在日朝鮮人の人たちが密造した酒を売っていたんだとか。「ばくだん酒」と呼ばれるものも扱っていたそうです。マッコリはどぶろく酒と味も似ています。大衆には人気の酒だったのでしょうね。その当時の技術は脈々と受け継がれているようです。
自家製マッコリは出来立てなのでフレッシュで美味しいんです。そういうのを期待したのですが既製品でした。既製品を出すのが普通なんですけどね。
キムチです。こちらは自家製なのでしょうか。
この店自慢の生ハラミです。値段はけっこうしますが、肉質もよく美味しいですね。カルビやロースよりもハラミ肉のほうが好きです。
あとはホルモン。これ頼んでおけば酒のアテには困りません。
煙だらけになるだろうと思っていましたが、ロースターだし換気がしっかりしています。あとまだお客さんいない時間だったので静かに食べれます。
滅多に頼まないコブクロを注文してみました。
昔の人、よくこれ食べようとしたよな。
もろ内臓っていうか器官だよな。野性味のある味。
やっぱりホルモン再注文。しっかりと焼いて脂を落として味を凝縮させる。こっちの方が酒に合いますね。
1時間集中して食べました。美味しく良いお肉でしたがいい肉は値段が高めですね。たまにはこういった贅沢もいいんじゃないでしょうか。ずっと行きたかった道飛館に行けてよかったです。
ここから電車で帰るとなると浜川崎駅まで歩いて南武線で八丁畷駅、そこから京急川崎に行くか、京急線の大師橋駅まで歩くかのどちらかになります。どちらも距離があってアクセスが悪いです。川崎はバスが結構使えます。最寄りのバス停に移動します。
川崎駅の近く、榎町や富士見という地名のところは現在ファミリー向けのマンションが建っておりますがあのあたりには多くのホームレスが住んでいました。それ以外の場所にも川崎駅近辺は道端にいっぱいホームレスがいましたが、きれいな街にするため排除されたようです。現在は多摩川の河川敷やこのような工業地に移り住んでいます。
この地域は工業地帯のため人が住んでいません。車の往来は激しいです。遊歩道が占拠されてしまっていますが、歩く人は少ないので何ら問題ないのでしょう。
外国人に対するヘイトスピーチも問題なんだと思いますが、川崎は昔からホームレス問題の改善がされていません。改善されているようにみえても、ただ見えないところに寄せただけで何も変わっていない。まずすべきことがあるんじゃないかと思います。
将来は道路沿いよりも川沿いの方がいいかな。