これがほんとの昭和レトロ 砂利道にある鶴間のスナック街
本日は神奈川県の鶴間に来ています。
鶴間という名称はかつて源頼朝が鷹狩りの際に鶴が舞うのを見たから「鶴舞う」が転じて「鶴間」となったそうです(諸説あり)。
諸説あるもんだからこの付近には鶴間を名乗るところが多いんです。相模原市にも上鶴間があり、町田にも鶴間があります。相模を名乗るところだけでなくこの近辺は同じ地名が多いため混同します。
こちらは小田急線の鶴間駅です。大和駅と南林間の間にある鶴間駅。ちなみに南林間駅との距離は600mしかないので歩いても10分で隣駅に行けます。鶴間駅は各駅しか停車しない駅。隣の南林間は急行が停まるため隣駅を利用する人は多そうですが鶴間駅は各駅停車しか止まらない同路線の駅の中では最も利用者が多いんだとか。
鶴間駅前を通る道は厚木街道、この辺りはライラック通りとなっています。
こちらはリラの街路樹でしょうか。リラの名前は時々耳にしますがどんな花か知りませんでした。ライラックってどんな花だろう。たぶん赤くて5cmくらいで冬に咲く花なんでしょう。
全然赤くなかった。
ライラックの開花時期は5月頃なんだとか。
この通り沿いは中古自動車販売業者はないようなので除草剤はまかれてないはず。その時期になればライラックがどんな花か知れるでしょう。でもこの街路樹はリラではなさそう。
こちらには居酒屋スナックビルがあります。建物は大分古いですが雰囲気はよさげ。
インド・ネパール・フィリピン。お約束のラインナップです。ひとつのビルに凝縮される小さな世界。
お気軽ねだんで楽しいお店。ようこそ楽しい夢の散歩道。二階は夢の散歩道。
一階は歌の散歩道。
だいぶ散歩道が荒れています。このスナックビルは素敵です。
そのスナックビルの一つ隣り。路地があります。
ちょっとヤバイ雰囲気のある路地。
この路地はかなり香ばしいです。
この手の路地は都心でも平成の初めの頃まではあったと思いますが近年はほとんど見かけなくなりました。
雰囲気は藤沢にあった飲み屋街に近いです。なぜか砂利道のまま。最近は海外のスラム街みたいなところでしか見なくなりましたが日本でも探せば結構あるんですね。
いわくつきの土地で道が整備できないケースがあります。もしかしたらそういった地域なのかも。
この地域の路線価をみたところ付近より少し安めになってました。
と思ったのですが、この近辺は舗装されていないところが結構多いです。おそらく私道なのでしょう。大和市では私道整備助成金制度があります。通り抜けができる路地の場合は75%、袋小路の場合は50%が助成金として支払われます。ただ権利関係や道路幅など一定の条件があるようで、それを満たせない場合は助成金がでないのでしょう。新宿のゴールデン街がそうなように飲み屋街は色々と権利関係が複雑なところがあります。そういうのがあるから砂利道のままなのかもしれませんね。
でもこの感じ、懐かしい雰囲気が味わえます。私が子供のころは自宅前はまだ砂利道でした。雨が降ると水たまりができるしコケると泥だらけになりました。しかし現在の都心部はほとんどアスファルトの舗装路。このような雰囲気の場所はなくなってしまいました。砂ぼこりも酷いし住んでいる人からすれば早く舗装してほしいでしょう。でも敢えてこのまま残してほしいです。この砂利道が、いつか必ず脚光を浴びるはずです。
この手の怪しい路地裏っていかがわしい店が必ずあるもんですが普通の飲み屋街でした。
こちらは駅の西口側。
各駅しか止まらない郊外の駅前はこんな感じです。
と思ったらこっちにも飲み屋街がある!
一応舗装はされていますがだいぶくたびれています。なんとなく街の雰囲気は先ほどと似たような感じ。
鶴間駅は大和市役所のお膝元です。そのため飲み屋街を利用する人は公務員が多いのかもしれませんね。あとは地元の人でしょうか。
こちらはタイの要素が強め。それとフィリピンも。あとベトナムもありました。さすが多国籍共存社会を目指している大和市です。
消えかかっていますが鑑札が残ってる店がありました。これがあるってことは元々このあたりはそういった店があったのかもしれません。
実際にかつてはこの辺りにもピンサロがありました。鶴間には三軒あったそうですがそれらは全て壊滅。現在は健全な飲み屋街となっています(たぶん)。その手の店がなくなったってことはその店を必要としなくなったのでしょう。この付近には大きな性風俗街はありませんが隣駅に行けば少ないですが店があります。横浜にも渋谷にも出れる場所なので致すときは遠出するのでしょうね。とくに地域密着型の飲み屋街です。周りの目もあります。なかなか地元の人は利用し辛いのでしょう。
潰れている店もありましたが通常通り営業しているところもありました。各駅停車しか止まらない鶴間駅ですが、飲み屋街が複数あるってことは利用者も多いのでしょう。立ち寄ることは少ない駅ですが、機会があれば今度は暖簾をくぐろうと思います。