【宗右衛門町】大阪ミナミを練り歩く【何もしない】
福岡から飛行機で東京へ。一度帰宅し、そして次は新幹線で大阪に向かいます。
マイル貯めるためにANAで伊丹空港に行こうか悩んでいました。金額的には前日に予約すれば新幹線とそこまで差はありません。そしてフライト時間は短い。荷物を機内に持ち込めば荷物が到着するのを待たなくてもよくなります。新幹線の方がたぶん早いのですが、マイルが貯まるっていうのは魅力的です。とくに私のような丘マイラーは一生プラチナメンバーとかダイヤモンドメンバーになれないのでしょう。
だって、福岡はスターフライヤーで行ってるんで。
そっちの方が安いからそっち選んじゃうんですよね。でも伊丹空港だとANAも安いんです。しかしそれは前日に購入したらの話。
やっぱり決められた時間に行かなければならないというのは性に合わないです。新幹線だと東京駅のみどりの窓口で「ボク、一番早くおおさかに行きたいです!」というだけで10分後には乗れるわけですからね。マイルも捨てがたいですが、利便性を考えるとやはり大阪は新幹線になってしまいます。
そして私は抜かりなく新宿の金券ショップでC制の回数券を購入。その浮いたお金で弁当を買うわけです。
これ、予定調和です。
蓋についたご飯粒を一粒ずつ食べて米の甘みを確かめるも良し。
シウマイ用に用意された醤油をそのままご飯にかけるのも良し。
敢えて杏子をシウマイと一緒に食べるのも良し。
たまに冒険したくなることもあるけれど、神奈川県民は崎陽軒のシウマイは切れない存在なわけです。
いつも通りの感じで新幹線のぞみに揺られて大阪に行きました。
前回大阪に行ったときは西成の方を巡りました。下町っぽさのあるアチラの方が私の大阪のイメージです。
前回新世界の方まで回る予定が、長時間色々と吟味していたせいで思いのほか飛田新地あたりで足止めを食らいまして周れませんでした。ということで新世界へと行きたいところですが、その前に難波あたりを周りたいと思います。
グリコのやつです。大阪といったら通天閣かこのグリコの看板でしょう。平日にもかかわらず人が多いです。
大阪も東京と同じように外国人観光客が多いです。とくに大阪は難波と梅田が一番の繁華街で、そこに大量の外国人が訪れるため平日の日中から大混雑しています。この戎橋から心斎橋筋商店街はお祭り状態で中に入るのも躊躇う人だかりとなっています。
そのため私は若干ずれた場所を見て回ります。
場所は宗右衛門町と東心斎橋あたりです。いわゆる飲み屋街です。新宿でいえば歌舞伎町二丁目や風林会館付近と同じような場所ってところでしょうかね。ホスト、キャバクラやガールズバー、そしてオカマバーやショーパブ。北新地は銀座のイメージ、こちらは歌舞伎町って感じです。
大分濃い場所なんですが、今回はさらっと回ります。
夜の街なので基本的に閉まっています。来る時間が間違っているわけです。歌舞伎町同様にこのあたりがにぎやかになるのは19時ころから。17時頃に心斎橋でご飯を食べ、その流れで行きつく場所です。そのためこの時間は配達の人くらいしかいません。ただ夜帯に来たら撮影ができないわけですからね。
大阪ミナミの繁華街といえばまさにここ宗右衛門町なんでしょう。
ミナミの帝王のイメージしかなく、極道の人しか歩いてないんじゃないかってくらいです。
臓器売買とか風呂に沈められたりとか。
竹内力の印象しかない!
そんな浅い知識しかないわけです。
カタギじゃない方以外にも半カタギじゃない方、通称半グレと呼ばれる人たちが経営する店も多くあるような場所です。歌舞伎町も大概ですが、ここもあまりお行儀のよい場所では無いようで。実際に料金トラブルとかも多くあるみたいです。若いころはそのへん気にせずに客引きについていったもんですが、最近の私は保守派が有利となっており、こういうお行儀の悪い店にはいかなくなってしまいました。
そんな人も多いので夜に撮影に来るよりも日中の方が撮影しやすいんですよね。
“写真には写らない美しさがある人たち”がわんさかいるわけです。
そしてそういう人たちにカメラを向ければリンダリンダされちゃうわけです。
大阪のこういう感じの店って、やっぱり商売人のいる町という印象があって好きです。
コスプレなんちゃら~とかメイドなんちゃら~とか、オタクに媚びる店って一定数あるわけです。
オタクは金持ってる。マクロだけど確実に収益が望めるビジネスプランでやる。このように考える人は多いです。大阪はそれをするスピードが速いのと、出だしから前面に出してくるんですよね。東京だと様子を見ながら、反応をみながら徐々に深くしていくわけですが、大阪はとりあえず最深部までやってみるというこの感じが商売人の街大阪ってヤツなんでしょう。
ノーパンしゃぶしゃぶもノーパン喫茶も、そして自衛隊パブも発祥は大阪だったようです。
それらすべて現存はしません。歌舞伎町のノーパンしゃぶしゃぶ店「ローラン(楼蘭)」が復活したという噂を聞き、色々調べた結果行きついたのが大阪ミナミでした。
そんなクソどうでもいいことをこれまで調べていた私は、このミナミという特殊な街を知ったわけです。
私のミナミの印象は「竹内力」と「ノーパン喫茶」ってことです。
「盛り場をむかしに戻す はしひとつ」
食満南北(けま なんぼく)という方の句碑です。相合橋の北側にこの句碑はあります。江戸時代から道頓堀の南側は芝居小屋で北側の宗右衛門町と合わせて花街だったそうです。食満南北は庄屋の倅でお金持ち。芝居や落語など芸道に通じ、その道楽から、ここ宗右衛門町に芝居小屋を建てたそうです。
「盛り場をむかしに戻す はしひとつ」がどういう意味なのかは分かりませんが、盛り場はむかしと雰囲気は大分違いますが、別の形の盛り場となっています。
ちなみにこの相合橋、名前だと相合わせる橋ですが、縁切り橋と呼ばれているようです。理由は芸者遊びをして遊女と別れるのがこの橋だからなんでしょうかね。そして戎橋は「ひっかけ橋」でこっちは出会いの橋です。
橋にはいろんな歴史があっていいですね。橋巡りっていうのもよさそうです。
多少危険な香りがする街ですが、刺激というのは適度にあると気持ちの良いものなわけです。
用法容量さえ間違えなければ宗右衛門町も楽しめるはず!
宗右衛門町は19時から?そんなわけありません。
最近のその手の店は24時以降の営業が難しいから昼から営業してるところも多くあるんですよ。
そう言いながら私は夜の帳が下りる前というよりまだ昼過ぎにもかかわらず、ネオンサインの無いネオン街に消えていくのだった。