山林生活

千林駅前を散策。そして大阪滝井新地に行ってみた【旧遊廓?】

千林駅前を散策。そして大阪滝井新地に行ってみた【旧遊廓?】

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先日大阪から戻ってきたのですが、再度大阪に行くこととなりました。しかし滞在が極めて短い。そのため多くを観てまわることができません。出来る限り大阪の中心から近い場所。降り立ったのは京阪本線の千林駅です。本日お話したいのはここからほど近い滝井遊廓のことです。

そう、やつは五大新地の中でも最弱...。

とその前に、案外千林駅前が栄えています。そのため駅前の散策をしたいと思います。

大阪の住宅街のある地域で街が栄えているところはこんな感じでアーケード街になっているところが多いです。ここ千林もほかの街同様に駅降りたところがアーケードとなっております。夕方にかかる時間帯。お母さんが買い物で忙しなく動いています。

少しアーケードから逸れるとすぐに住宅街に入ります。そしてどうやら観光スポットらしき場所があり看板がたっております。
強頸絶間(こわくびのたえま)という字ずらからかなりヤバそうな感じがするところです。

旭区には古くから千林の「強頸絶間」の伝説が残されています。
日本書紀には「仁徳天皇のころ、茨田堤を築いたがすぐに壊れて塞ぐことの難しい所が二ヶ所ありました。そうした時、天皇が夢をご覧になり、『武蔵の人強頸と、河内の人茨田連衫子の二人をもって河の神にささげれば、必ず塞ぐことができる』と神のお告げがあり、そしてほどなく堤が完成し、その一つが強頸絶間」と言われています。

うーん。よくわからない!

どうやら強頸というのは人の名前のようです。神のお告げかは知りませんが、要は生贄として強頸氏は水に沈められたということです。このあたりから淀川までは500mほどの距離です。今は護岸工事が進んでいるため河川は変わりありませんが、当時は氾濫していたのでしょう。そのため治水工事をしたものの頻繁に決壊する。それを止めるためになぜかわかりませんが強頸が人柱となったんだと思います。

ちなみにこの岩は何でもないやつでした。とくにここには何かがあるわけではなさそうです。この石は恐らく「いけず石」です。都心だとあまり見ませんが、京都とかだと結構メジャーですよね。

京都は古い家屋が多いため道が狭いです。そこを車が通ると場合によっては壁に激突したり、擦ったりするわけです。それを避けるために石を置いているんだそうです。「家のバンパー」みたいなものでしょうか。

あっちこっち置いてあります。大阪でもこういうのあるんですね。
どうやらこのあたりは古い建物も多くあります。そして道も狭いところが多いです。

駅前の飲食店街です。千林駅前あじな商店街というところで、立ち飲み屋的な店が色々あります。

大阪もミナミやキタだけではなく、少し離れるとこのような飲食店街があります。規模は小さいですが、個人的にこのくらいのところが好きです。どうしても中心地の繁華街だとチェーン店ばかりとなってしまいます。新宿も中心地はチェーン店。飲み屋街もチェーン店化しています。地方だからこのように個人商店の店がやっていけるのでしょうかね。

スナックもあるし、立ち飲み屋もある。素晴らしい住環境ではないでしょうか。

珍しくネコが穏やかです。
この距離で撮れるということは大分人に慣れたネコなのでしょう。

さて、今回のメインスポット、滝井新地に向かいます。大阪の主婦とホームレスの友、玉出です。
駅前のスーパー玉出のネオン看板を抜け、滝井駅方面に向かいます。

玉出を過ぎた当たりから普通の住宅街に変わっていきます。結構昔からある建物が多いです。お伝えしたように道も狭い。

曲がりくねったー、道の先にー

ここが滝井新地の入り口?のところです。すでに明かりがついております。

中はこんな感じです。だいぶさみしいというより、店が少ないです。7,8軒くらいでしょうか。明かりがついていないところもありますが、それを合わせてもやはり少ないです。大阪五大新地の一つ滝井新地。元遊郭というお話でしたが、そのような様子は一切ありません。大阪で有名な飛田新地。こちらは当時の街の様子が残っておりました。

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今里新地と松島新地は多少住宅が混在していましたが、それでもここは遊郭だったんだなという雰囲気がありました。しかし滝井新地はそういう趣きとかがあまり感じられません。一応料亭だった(今も料亭です)雰囲気はありますが、なんとなくモロにちょんの間といった感じです。雰囲気としては熱海の繁華街にある風俗街って感じです。いわゆる場末感ってやつでしょうか。

すでに営業は始まっているところがあり、お客さんの利用も見られます。店の前を通れば「お兄さん、遊んでかない」と声をかけられます。慣れた人であれば入れるのでしょうが、初めてのちょんの間がここだったらちょっと引きますよね。選択権が少ないため悩むこともないのでしょうが。

住宅街の隙間から見える滝井新地のちょんの間。本当に遊廓だったのか疑わしい感じのところ。でも、この街を支えているコンテンツの一つなのでしょう。難波の駅のそばにある風俗街は看板がギラギラしていて「奥様がどうの」とか「美魔女が云々」とかそういう激しめの看板が出ていますが、ほかの新地同様に白地に黒字の看板のみです。もちろん料亭ですから当然なわけなんですが、こういうほうが子供に悪影響を与えずにすみますからね。子供が近づかなければなんてことはありません。風俗と教育を両立させるのであればこれくらいの主張で済む店の方がよいのかもしれません。

ちょっと滝井新地はさみしかったですね。最弱といわれるのもわからなくはありません。でもあれくらいの規模でもちゃんとしたお店があればそれでいいのかもしれません。住宅地に溶け込む風俗街。これもいいんじゃないでしょうか。

まだ時間的に新地は始まったばかり。これよりお客さんが一杯来るのでしょう。
滝井新地よりもスーパー玉出のほうが主張が強いですね。。。

遊廓や新地といっても必ずや飛田新地や吉原遊廓のようなところとは限らないってことです。地域密着型のところもあれば、廃れてしまい跡形もなくなったところもあるのでしょう。実際の地方の風俗街はこの滝井新地のようなところが多いんだと思います。まだ滝井新地は「大阪五大新地」の中に入れてもらえている分風俗街としての体を成しているのでしょう。

あとは「信太山新地」に訪れればミッションコンプリートです。ちょっと離れてるんでなかなか行きづらいところですが、今度大阪に来たときは電車に揺られて行ってみたいと思います。

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大阪市西成区に来ております。せっかく大阪にいるんだから「大阪らしい場所」は見ておかなければ損です。そんな

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