山林生活

沼津宿から府中宿まで。シェアサイクルで静岡横断

沼津宿から府中宿まで。シェアサイクルで静岡横断

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朝5時です。今日は早めの移動です。ホテルでは朝ごはんがついていましたが、朝ごはんの提供は6時以降です。そのため食事をせずに進みます。日中は日差しも強くなり暑くなります。涼しい午前中にできるだけ前へ。朝飯前にどこまで行けるかが勝負です。

自転車は選び放題ですがバッテリー残量100%のものはありませんでした。残量90%の車両をチョイスしました。ここから次のサイクルポートまでは60kmほど先となります。そのため今回借りた自転車で60km走らないとダメなのです。

ちなみに現在の残量で走行できる距離は51km。しかも節約モードで走った場合です。この沼津→静岡間は海沿いなので比較的平地です。そのため平坦な場所は電源オフで走れば多分持つはずです。
静岡の宿場町は府中宿です。そこに行くまでに原宿、吉原宿、蒲原宿、由比宿、興津宿、江尻宿がありますが、前を通るだけで何もしません。

まず最初の宿場町「原宿」です。この看板が無ければスルーしてしまうところでした。

原宿のそばに富士山の霊水が汲めるところがあったので汲んどきました。水道水だとカルキ臭いですが天然水だとそれがないからいいですね。これで今日の水は持ちそうです。

一里塚なんだそう。こちらも看板が無いと気づかずに通り過ぎてしまうところでした。

次の宿場町は吉原宿ですが、少し内陸にあります。以前は南側、つまりもう少し海岸線に近いところにあったそうですが津波で喪失しちゃったそうです。そのため津波被害の少ない内陸に新設したんだとか。

果たして、新設されたところ行くべきなんだろうか。

現在、海の近くを自転車で走行しています。このまま吉原宿に行かなければまっすぐ進めます。その分早く先に行けるわけです。吉原宿に何かあればよいのですが、原宿と同じような結果になりそうな予感がします。それであればわざわざ遠回りする必要はないんじゃないだろうか。

こちら吉原駅です。たぶん昔この辺りが津波被害に遭う前の宿場町があった場所だったのでしょう。

これで宿場町立ち寄った、つまりクリア条件を満たしたということでOKですよね。

もう五十三次しない感じで進めていきます。

ずっと海沿い走ってきたのですがここで初めて海を見ました。

出発して1時間30分ほど。そろそろお腹がすきました。せっかくなんで海の幸食べたいですね。

ちょうど漁港が現れました。富士山しらす街道。まるでシラス食べろよって名前です。

昨日食べましたが今日もシラスでよいでしょう。ということで立ち寄ったのですがオープンは10時過ぎということでした。無駄な回り道をしてしまいました。

ちなみに富士山が見えるようですが本日もガスっていて何も見えませんでした。東海道といえば富士山です。富士山を見ながらみんな旅をしていたのでしょう。でもこの様子だと今回の旅で富士山は拝めなさそうです。

昨日の夜シラスは食べました。そのためシラス食べたい欲はそこまでありません。シラスである必要はありません。それよりもお腹が空いたのでなんでもいいから食べたい。

まさかの朝からラーメン。しかも白飯付き。

フィジカルワーカー御用達のラーメン。国道沿いにあるため午前中でも結構人が多いです。
山岡家はしょっぱいと思っていましたが、汗をかいたときはこれがちょうどよいんです。カロリー高めだし自転車を漕ぐエネルギーにもなります。
朝からラーメンですがすでに2時間ほど運動していますしね。これくらいガッツリ食べるのがちょうどよいんだと思います。

食事を済ませて再度自転車を漕ぎだします。

富士川に到着しました。地方だと車社会なので徒歩や自転車はあまり考慮されません。通行止めのため反対側に迂回してくださいとのことですが、案内が結構適当なんです。そして周るのも一苦労です。かといって川が目の前にありこの橋を渡らなければなりません。もう少し手前に案内があれば別のルートを選んだんですけどね。

これより静岡市です。
橋を渡ったら少し内陸に入らなきゃならんようです。そもそも今通っている道は旧東海道ではなく国道一号線です。旧東海道は今の道よりも北に5kmくらい上にあります。次の宿場町は蒲原というところ。そこを目指すため国道から逸れます。
でも、Googleマップの調子が悪くなりGPSを即位しなくなり、現在走っている場所がわかりません。まぁ西に向かえばよいだろうということで前に進みます。

気が付けば新蒲原駅の近くにいますが宿場町がどこにあるかわからず。おそらく旧東海道ではないところにいる様子です。
とりあえず駅を撮影。こちらもたぶん宿場町の一部と考えて良いんだと思います。

原宿、吉原宿、蒲原宿とよくわかりませんでしたがわからないまま前に進み、やっと由比宿まできました。こちらは宿場町っぽい雰囲気があります。
宿場町入り口はこのようにクランクになっているんだそうです。

その理由は防衛のためなんだとか。
遊廓でも同じようなつくりでした。遊廓の場合は外から中が見えないようにするため、つまりビデオ屋のアダルトビデオコーナーの暖簾の役割だと思っていましたが、遊廓もまた防衛のためだったのかもしれません。

歴史資料館があるようですが、見ずに前に進みます。あくまでも京都に向かうだけです。

この旅は「ぶらり途中下車の旅」ではないんです。

途中下車もしないし、ぶらりもしません。

でもこういうの見ちゃうとちょっと立ち寄りたくなってしまいます。
ある種の秘宝館的なところでしょうか。こういう施設のように歴史を面白おかしく伝えるのは重要です。とくに歴史に興味がない人にとってはどうでもいい情報ですからね。興味を持ってもらうために冗談も交えて伝えることも重要です。

潰れちゃったのでしょうか。ぜんぜん笑えない状態でした。

由比桜えび通り。昨年は桜エビの不漁が続き値段も高くなってきているようです。由比ではシラスも有名ですが、朝ラーメン食べてしまったので今回はスルーします。

これより先は山道となります。「さった峠」というところで箱根を抜けた後の最初の難関なんだとか。そこから見える富士山が絶景ということも。

この峠があることは知っていたので電動自転車のバッテリーは節約してきました。ここをフルパワーで登ろうと思います。

峠に行くまでの道は古い家屋が残っており風情があります。海沿いですが高台にあるため津波の心配はないのでしょう。

こちらは東海道五十三次には含まれておりませんが間の宿(あいのしゅく)と呼ばれる場所で、いわゆる休憩所のようなものです。これまでも宿場町ではないけど○○宿と書かれた看板をみてきました。
基本的に宿場町以外での宿営業は禁止されていたようです。しかし悪路や難路がある場所(峠や河川)の手前には休憩所が用意されていたんだとか。そして本来は宿泊禁止だったようですが、闇旅館もあったのでしょうね。

明治天皇もこちらで小休止したんだとか。
これより山登りです。箱根は徒歩で登りましたが今回は自転車で登頂します。果たしてちゃんと登れるでしょうか。

ここから1.3km先が峠なんだそうです。ちょうど一里塚がありました。

でも静岡方面は通行止めとのこと。つまり登っても静岡には行けないってことですね。

あーざんねん。これはざんねん。せっかくやる気が出ていたのに。

でも仕方ない。だって、通行止めなんですもん。峠を越える心意気があったとしても通行止めじゃあ行けないですよね。こればかりはしょうがないことです。仕方ないんで海沿いを進みたいと思います。

上には本来登るべき道が見えます。かなり登ってます。通行止めでよかったと思いました。

興津川の向こうに健康ランドが見えます。
こちらの健康ランドは以前泊まったことがあります。施設がしっかりしていて寝泊まりができるんです。GoToトラベルキャンペーンでなければ確実にここに泊まっていたでしょう。

興津駅前まできました。おそらくこの辺りに興津宿があったんだと思います。

これです。たぶんここに本陣があったのでしょう。何の感慨もないです。

江尻宿に至ってはどこにあるのか不明です。地方だと「ここは○○宿です」っていう表示が目立ちますが、街が発展しているとこれらの情報はほかの情報に埋まってしまうのでしょう。
江尻宿は清水駅のそばです。清水なんてさくらももこがいなきゃただの地方都市でしたからね。

清水次郎長?あんなのヤクザと何が違うんでしょうか。
まぁ現在の暴力団と同じとされるのは心外だと思いますが、アウトローにはかわりありません。

静岡で次郎長親分を崇めるのは、神戸の人たちが山口組の司忍親分を崇めるのと同じと考えて良いでしょう。

それとも人種や身分など分け隔てなく愛する平等精神からこのように次郎長親分が崇められているのでしょうか。
静岡の人たちは差別をしない人たちなんでしょうか。

それ、アメリカでも同じ店出せるの??

諸外国では人種差別撤廃、BLM運動が盛んとなっている昨今、静岡では平常運転のようです。

静岡駅まで到着しました。こちらは府中宿と呼ばれていたそうです。自転車のバッテリーは峠越えがなかったためもちました。ここを宿泊地にしたかったのですがまだ午前中です。そのため先に進みたいと思います。今日の目標は藤枝でしょうかね。

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