水口宿から草津宿へ。甲賀B級グルメ「スヤキ」を食べてみた
東海道五十三次をいろんな手段で京都に向かう旅。現在はレンタカーで滋賀県を走っています。もっと早くレンタカーを使っていればもっと快適な旅になっていたでしょう。でも歩いたのもよい経験だと思います。予定では徒歩移動だったのでここに来るのは明日か明後日の予定でしたが昼過ぎの時点で水口宿まできました。
水口宿があるのは甲賀市です。伊賀忍者、甲賀忍者で有名なところです。伊賀は三重で甲賀は滋賀でお隣同士。この辺りは忍者の里なのでしょう。甲賀市は以前来たことがありそのときに忍者屋敷を見に行きました。今回は行きません。
ちなみに「こうが」ではなく「こうか」です。私もずっと「こうが」と言ってました。「いが」が濁音で同じ字なので「こうが」と言ってしまいます。
水口宿は水口城の城下町です。そのため結構栄えていたのでしょう。亀山宿から歩くとちょうどよい宿場町が水口だったんじゃないでしょうか。今日はレンタカーで四日市から来ました。
宿場町があった場所は住宅街です。とくに何かあるわけではありません。現在の繁華街のある場所は少し離れているのでしょう。
四日市からここまではそこまでの距離ではありませんが宿場町を一つずつ回っていたらお昼過ぎになってしまいました。そのためこちらでランチにしたいと思います。
ネットで名物を探すも、鮒ずしとか近江牛とか甲賀市に関係ないものばかり出てきます。ちなみに江戸時代の水口宿の名物はかんぴょうだったようです。ということはかんぴょう巻を食べるべきなのでしょうか。
本日はこちらの定食屋に行きます。
かんぴょうの取り扱いはありませんが、こちらでは甲賀市のB級グルメ、スヤキというものが食せるそうです。ケンミンショーでも取り上げられたんだとか。
店に入りスヤキと中華スープを注文します。スヤキができたのは昭和29年ころ。当時近くにあった甲賀高校の学生向けにすぐに提供できて安い金額で腹いっぱい食べられるものを出したのがはじまりなんだとか。そのため青春の味と呼ばれるんだそう。ラーメン二郎が大盛りになった理由が慶應大学が近くにあったからというのと同じですね。
こちらがスヤキというもの。そのまま食べたのですが味がありません。スヤキとは素焼きということなんでしょう。ラードで麺を炒めてモヤシとネギを入れただけのようです。店員からソースと胡椒でお好みで味付けしてくださいといわれます。要はソーライスとかその手のB級グルメです。
ソースで味付けをして食べるのもおいしいですが、中華スープにつけて食べるのもおいしいです。
具がほぼゼロなのでもの足りなさを感じます。学生のおやつ的な立ち位置だったんでしょうね。東京でいえばもんじゃ焼きみたいなもんでしょうか。
スヤキは都内でも作れそうですが、都内では売られないでしょうね。そのためここでしか食べられない料理なんだと思います。スゲー旨いかというとそうではないんです。味はソースと胡椒の味ですからね。かといってまずいわけでもないんです。無難な味、素朴な味という感じでしょうか。チャーハンとか頼んでスヤキを追加で食べるという感じでしょうかね。また甲賀市に来た時はここで食べたいと思います。
腹も満たせたので次の宿場町に向かいます。次は石部宿というところです。
これより石部宿と書かれた看板。文字が消えかかって薄くてわかりづらいです。
とくに何もなさそうなんでそのまま通り過ぎようと思います。
宿場町はあと二つです。次の草津宿と最後の大津宿。
草津市に到着しました。
滋賀県の県庁所在地は大津ですが、商業の中心地は草津なんだそうです。こちらの方が繁華街も栄えているんだとか。
中山道と東海道の追分です。大通りの交差点なので街も発展したのでしょう。
昔の宿場町があった場所は日本家屋が残っています。
現在の中心地は駅前の方。ガールズバー的な店もあるようです。
スーパーもあって商店も多くあります。京都も大阪も出やすい立地です。そして湖があります。住みやすい街なのでしょうね。
食事も済ませているので特に立ち寄って何かをすることもありません。そうなるとあとは最後の宿場町である大津宿となります。でも大津宿に泊まって次の日に京都にはいるというのは何だか味気ないです。今日が旅の最終日です。であれば少しリッチなことをしたいじゃないですか。
これまで徒歩や自転車で移動してきましたが現在はレンタカーがあります。車があればいろんなところに移動できるわけです。行きたいところに行けるわけです。例えば温泉地で一泊するなんてことも。
滋賀県の温泉地と言えばおごと温泉があります。
おごと温泉は温泉地としては一時衰退してしまいましたが、別の形で有名になりました。滅多に滋賀県には来ません。せっかくなのでおごと温泉で一泊したいと思います。
とりあえずおごと温泉に向かいたいと思います。
滋賀県の8割が湖と言われる琵琶湖を渡ります。こちら徒歩でも渡れるようです。もし徒歩だったらおごと温泉に行こうとは思わなかったでしょう。さて、おごと温泉はどんなところで何があるのでしょうか。