【三軒茶屋】オシャレな街のオシャレじゃないところ【三角地帯】
三軒茶屋に来ております。
三茶は私にとって川崎、新宿と並ぶ故郷の一つです。学生の頃のバイト先があったため毎日のように通っていました。一度も住んだこともないため故郷と呼ぶのはおかしいのですが、まぁそれだけなじみのある街ってことです。バイトもないのに三茶をウロウロしていたころもありました。大人になってからも定期的に来ては飲んだくれているわけです。
キャロットタワーです。名前がなんてオシャレなんでしょう。
建物に人参という名前を付けちゃうところが三茶クオリティってやつでしょうね。色味が人参っぽいからキャロットタワー。いい名前じゃないでしょうか。
ここは三軒茶屋のシンボルがありますが、ここに一度も登ったことがありませんでした。
せっかくなんで登ってみたいと思います。
展望台が26階ということでそこまで高い建物というわけではありません。
ただ周りにはそこまで大きな建物も無いので見晴らしがよいのでしょう。
どうでしょう。このひらけた空。
そして一面に広がる曇天。
本来であれば富士山も見れるのですが、いつも通りの運の悪さで周りはほとんど見えません。きったねー空です。
新宿まで6kmくらいでしょうかね。ここであればなんとなく見えます。
手前の緑色のところは代々木公園と明治神宮のあたりです。新宿まで電車で行くとなると下北沢まで歩いてから小田急線を使用するか、渋谷経由で行くという感じです。新宿と三軒茶屋は若干行きづらい場所なんです。しかし距離は6kmほど。徒歩で一時間程度です。実際に終電後まで飲み、タクシーが思うように拾えずに歩いて帰ったことが何度もあります。自転車であれば30分程度で行ける距離なんですよね。
あとは東京タワーとスカイツリー。それっぽいのが見える程度です。ちょっとこちらは遠そうです。
天気が良ければ綺麗に見れるのでしょうが、この程度です。出来た当初は高い建物だったのでしょうが、26階程度のマンションは新宿に結構ありますからね。
都市計画上ここまで高い建物は建たないんで見晴らしはよいままなのでしょう。
個人的には下の方にある雑多な街並みの方が三軒茶屋っぽい感じがします。
住みたい街ランキング上位、オシャレな街ともてはやされている三軒茶屋ですが、実際は下町みたいなところなんです。
江戸の頃は津久井の方に向かう世田谷通り、相模の方に向かう大山街道の出発点であり追分でした。新宿にある追分にも団子屋がありますが、ここ三軒茶屋も当時は「三軒の茶屋」があったからそのように呼ばれたそうです。近代に入り戦争で本土決戦へ。東京は大空襲に見舞われ、下町のあたりが焼け野原となり住めなくなった際、そこに住んでいた人たちがこちらに引っ越してきてから栄えるようになったそうです。
そんなわけなんで下町の雰囲気が根付いている感じがあります。
雰囲気がゴールデン街やしょんべん横丁のソレに通ずるものがあります。三軒茶屋に来る理由はこのあたりにあります。このあたりには結構使い勝手の良い飲食店が多くあります。しょんべん横丁っぽい感じだけれどもなんだかちょっと違うんです。
こちらは三軒茶屋のデルタ地帯で通称「三角地帯」と呼ばれるところです。
雰囲気はまさにしょんべん横丁で、ここができた経緯も同じです。
戦後に闇市がこちらで開かれ、それがそのままの状態で成り立ってしまったわけです。それが令和の時代にもまだ残っているわけです。規模はゴールデン街と同じくらいの大きさです。店はスナックとかではなく飲食店が多くあります。少し前までは赤ちょうちんの店ばかりでしたが、最近はちょっと洒落た店なんかも増えてきております。
ジビエを扱う店もあります。
ここに来ればいろんな国の料理が食べられる。そして比較的入りやすいというのが良いポイントです。
ゴールデン街とかもう一見さんが入るスペースないじゃないですか。
「一見さんでも安心して入れますよ」
そんなの無理に決まってるでしょう。あの扉開けられます?そして開けた途端に店員や客が一斉に見るわけです。そして心の中で「誰だコイツ」って言ってるのが丸聞こえなんです。当然そんな敵陣に丸腰で踏み込むようなことはできません。でもここの三角地帯であれば比較的入りやすい(入りづらい店もある)のではないでしょうか。
最近は若返りもしているようですからね。
こんなところに銭湯があるっていうのも魅力です。飲み屋街の一角に銭湯があるってのも粋ですよね。
なかなか銭湯経営っていうのも楽じゃないでしょうが頑張ってもらいたいです。
このあたりにはほかにも映画館もあったのですがそこは閉業してしまいました。まだバッティングセンターは残っているようです。バッティングセンターの経営も楽じゃないでしょう。ずっとこの場所にあるのでこれからも続けて欲しいものです。
三角地帯の奥にあるちゃんぽん屋さんです。
「とんねるずのみなさんのおかげでした」で「きたなシュラン」の三ツ星認定されたところです。
ここのちゃんぽんは飲んだ後にちょうどよい感じなんです。ラーメンじゃなくてちゃんぽんっていうのがいいんですよね。
飲んだ後にラーメンを食べるというのは世の常であり、決まりごとのようなものではありますが、現実的に身体が受け付けないんです。若いころは次の日になって胃もたれをして「やっぱラーメン食べたのまずかったなぁ」と後悔するわけですが、年を取ると食べている時点で身体が受け付けなくなるんです。でも、ちゃんぽんならそれが今のところないんです。
豚骨ラーメンと差異はないんですが、不思議ですよね。
野菜たっぷりだから高脂血症の人でも安心なはず。
これが住みたい街ランキングの上位にいるオシャレな街、三軒茶屋です。
オシャレな街というよりは飲み屋街のイメージの方が強いんですよね。
当然少しずれればオシャレなカフェなどがあるんだと思います。また実際にフレンチの店などもあります。
そして渋谷まで2駅です。なんだったら歩いて行くこともできる距離です。下北沢までも歩ける距離。住むのは便利なんでしょう。住むのに便利だからこそこのように色々な顔があるのでしょう。新宿も飲み屋街もあれば百貨店もあります。三軒茶屋は人が住める場所でありつつこのように色々な店が出来るのでしょう。店が多ければ利用価値も上がるわけです。利便性が高くなれば家賃も高くなります。それによって治安が維持されているところもあるのでしょう。
住むのは最適ですが、金銭的な負担があるため三軒茶屋には住めそうにありません。
新宿に雰囲気が近いとはいってもアダルトな店が無い三軒茶屋。唯一なんちゃらエステとかそういうのしかこの界隈は無いようです。そのなんちゃらエステも「イマ、女の子いないヨ。渋谷から来る。待つネ」と言われて待たされるような場所です。キャバクラなどの飲み屋も結構ありますが、それでも新宿などに比べれば規模は小さいです。
まだオープンまで少しばかり時間がありそうなんでもう少しほっつき歩こうと思います。