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ヤンキー量産地は老人の魔窟へ!スラムクリアランスでできた長房団地

ヤンキー量産地は老人の魔窟へ!スラムクリアランスでできた長房団地

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八王子ってどんなイメージがあるでしょうか?

暴走族のメッカ。
ヤンキーが多い街。
治安が総じて悪い。

このように治安が悪い印象が強く、実際に東京都市部では治安の悪い地域です。

治安が悪い理由は単純に人口が多いため。八王子は人口58万人もいる中核市なので犯罪件数が多くなるのも仕方ないです。ちなみに立川は八王子の倍、新宿は三倍以上の犯罪発生率なんだとか。暴力事件に至っては新宿は八王子の15倍もあるそうです。新宿、バイオレンスシティ。

このように犯罪件数は多いものの犯罪発生率は東京全体と比べると低い八王子市。単純に人が多いから件数が多いだけでした。そのため治安が良いです(治安が良いわけではない)。

人口が増えたのは1960年代以降。
戦争が終わり安定した世の中となり都市部では爆発的に人口が増加。住宅不足となっていたため宅地開発が急務でした。八王子のある多摩地区は都市部に近いけれども開発されていなかったのでしょう。多くの住宅が建ちました。

そして市内には23校の大学が作られました。現在は11万人の学生が通っています。学生が多いためかひとり世帯の割合が40%近くを占めており、他の市町村と比べると20代前半の人口割合が多めです。
もちろん一番多いのは団塊の世代。八王子市の高齢者割合は27%で全国平均よりも低いですが、都内平均(23%)よりも高め。前述の通り20代の学生で嵩増ししているのにこの数値となっています。高齢者は増え続けてるのに、出生率が下がり若者は減っているため八王子に転入する学生は少なくなる。近いうちに高齢者率が30%を超えそうですね。

高齢者が多くいるのは高度経済成長期に人口が増えたのが理由でしょう。南大沢のあたりは1970年代に宅地開発されました。それから50年。20台だった人は70歳です。南大沢の高齢化は顕著で40%ほどなんだとか。

このように八王子は高齢化が進んでいるようです。多摩ニュータウンに関してはまた別の機会に行きますが、本日はニュータウンができる前にできた団地に来ました。

こちらは市内にある長房団地で1968年から1976年に建てられてます。多摩ニュータウンは1971年に第一次入居が始まったそうなので、それ以前にできた団地のようです。

というわりには結構建物が新しいです。どうやら最近建て替えられているようで順次このように新しい建物ができるのでしょう。

長房団地の地区の住む人の数は13000人ほど。結構な人数が住んでいます。これらは市営住宅で建てられた当初はスラムクリアランス事業によるものだったんだとか。一時期は2万人ほど居住者がいましたが、かなり減ってるようです。このように人口が減っているのは“ひとり世帯”の割合が多いからでしょう。

八王子は学園都市。23の専門学校や大学を抱える都市のため、20代前半の若者が多く住む都市。だからひとり世帯が多い、わけではない。

長房団地に多いひとり世帯は高齢者のようです。都営住宅や市営住宅に入居するためには一定の条件が必要です。

入居資格で重要となるのは所帯所得でしょう。都営住宅は収入が少ない人のために用意しているのです。そして同居家族がいるのも条件の一つです。

でも単身者でも入居できるケースがあります。
身体障碍や精神障害、知的障害など一般的な社会生活を営むのが困難な人、または生活保護者。このように社会的弱者に入居資格が与えられています。

そして60歳以上の高齢者。

障害の程度はありますが日本国内にいる障害者の割合は7%ほど。生活保護受給者は1.6%ほど、それに対して60歳以上の高齢者は30%以上となっています。このように都営住宅に入居できる条件を満たす人の中で高齢者の割合は多く、実際に入居者も多いようで、都営長房アパートに住む高齢化率は50%以上なんだとか。ほぼ半数が高齢者のようです。

団地のそばにシャッターが閉まった路地があります。こちらは長房新栄商店街ってところで長房町を支える商店街でした、八百屋や精肉店、理髪店など、昔ながらの商店街だったところのようですがほとんど閉まっており売り物件の看板も目立ちます。

現在も営業している店はありますが居酒屋やスナックなどの飲み屋が多いです。ピンサロとかあってもおかしくない街の雰囲気ですがそういった店はなかったようです。ちょっと寂れていますがこの街の雰囲気が素敵です。長房町は八王子駅から離れており最寄り駅は西八王子駅。西八王子駅までは2kmほどあり歩くと20分以上かかります。そのため街の中に商店街ができたのでしょう。

日中に営業していたかまぼこ屋さん。1968年創業ってことなので長房団地ができた当初にオープンしたようです。

こちらはおでん種専門店のようで店前ではおでんを売っています。商店街のおでん屋さん。いいですね。せっかくなんで買って帰ります。

昔ながらの商店スタイル。豆腐屋などと同じように容器を持ってきてそれに入れてもらう形です。そのため近くの100円ショップで買ってきました。

練り物のほか大根、玉子、ロールキャベツ、厚揚げなどなど。シラタキもよいけどおでん種で好きなのが大根と玉子。なんだったら大根と玉子だけあればそれだけでよいとすら思っています。

ってことで注文したのがこちら。

かまぼこ屋なのに、かまぼこ頼んでない!

クソみたいな注文してしまいました。一応練り物も注文しておくべきだと思い、つみれとちくわを頼みました。大根、いいですね。あっさり出汁のおでん、サイコーです。次回は練り物メインにします。

長房新栄商店街で営業していたのはかまぼこ屋と韓国食材店、八百屋の三軒だけでした。夜になればスナックが開くのでしょう。でも昔のようなにぎやかな商店街ではなくなってしまったようです。

こちらにも団地があったようですが現在はスーパーができてます。

高齢者の自動車事故は日本中で起きており、近年は高齢者は免許を返納すべきと言われています。東京都といっても八王子は車がないと生活が出来ない地域ですが、このように高齢者の街の中心に生活用品を買える店ができれば車がなくても生活できるでしょう。商店街の役割はこれらの大型店舗が担っているようです。

二年前に新しく出来た団地。築60年以上経過しており少し前までは街の雰囲気が悪かったようですが、建物が新しくなり新しい店舗ができたことで明るくなったのではないでしょうか。

でも未だに古い建物は残っています。こちらは長房第一団地ってところで1958年から1960年に建てられた団地です。築65年で現在入居募集をしていません。居住者が全員いなくなれば他のところと同じように建て直すのでしょうね。

市営団地や都営団地は記した通り入居するのに収入制限があります。またひとり親世帯など何らかの事情を抱えた人が入居するケースがあります。かつての公営団地は家庭環境が荒れている世帯も多く治安の悪さの代名詞となっていましたが、今は高齢者の住む家の代名詞となってしまっています。

川崎にある河原町団地もかつてはヤンキーの巣窟でしたが現在は老人の魔窟になっています。ここ長房アパートもそんな感じなんでしょう。昔はヤンキーを量産していた場所だったはずです。
貧困が教育の機会を奪い、それが原因で八王子治安悪い問題に発展していたのでしょう。実際に昔はヤンキーが多く暴走族もいました。そんな地域だったのですが今は多少改善されたのでしょうか。

でも新たな老人問題を抱えています。逆にこっちの問題の方が深刻ですよね。ヤンキーは更正する可能性がありますが、老人は若返りませんからね。対処のしようがないです。

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