山林生活

近隣の山林は誰が所有しているのか調べる

近隣の山林は誰が所有しているのか調べる

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人里離れた山林ではありますが、少なくとも隣近所には「その山林を所有するもの」がいます。

勝手に入れば不法侵入になるわけで例え建物が建っていなかったとしても許可なく立ち入るのは望ましくありません。
ただ、何らかの事情で立ち入らなければならないこともありますので連絡が取れるように所有者を調べる必要があります。

しかしながらその山林の入り口に表札がたっているわけでもなくそこに住んでいるわけでもありません。
そのためその場で声をかけることもできないのです。でも、不動産というのは法務局に登記されており、その登記された情報を取得することができます(有料)。

近隣の土地の登記簿を取得することで所有者の氏名と住所を確認できます。
このようにして近隣山林の土地の所有者を探していくわけですが、中には所有者がすでに亡くなっており現在誰が所有しているかわからない土地もあるようです。
恐らく登記されている方の相続人である子供や孫が所有者に当たるわけですが、登記内容を変更せずにそのままという土地も多いようです。そうなると探すのが困難になります。

とくに山林は広くても固定資産税がかからないようなところが多く、所有していることすら知らないなんて方もいるそうです。
実際このようなケースでトラブルを招いているものもあるそうです。

例えばとある方が山林を所有していたとします。
その方に3人の子供がいて、その子らが3人子供を産み、さらにその子らが3人産んだ場合、玄孫は27人に膨れ上がります。
山林所有者が亡くなり、その子供、孫も亡くなっていた場合、相続をするのは27人の玄孫となります。
一つの土地に権利者が27人もいることとなるわけです。土地の権利関係を整理するにしても27人の了解を得なければなりません。
そもそもその人物を探し出すことも難しいです。
そのためそのまま放置され、誰が所有しているかわからない土地というのが存在しているのです。
登記自体は任意のためこのような状態になってしまうのでしょう。

実際に私の所有する山林に接している一部の土地に関しては何年も前に倒産した法人が所有している土地です。
登記上の所有者は既に存在していない会社名義となっております。
恐らくバブル期にリゾート開発会社が所有しており、崩壊とともに会社も潰れてしまったのでしょう。
いい加減なことにそのまま潰れて会社が所有している状態なのです。

今回、近隣の山林所有者を調べることになった理由は井戸掘りのためです。

どうやら井戸を掘るためには水が必要なんです。
水が必要だから井戸を掘りたいのにその井戸を掘るために水が必要とは本末転倒ですが、掘削工事をするために水と電気が必要らしいです。

私の土地は井戸を掘りたいといっているだけあって水はありません。
一応河川には接しているもののそれは崖の下。そこからポンプで引っ張るのは難しいようです。
そうなるとガソリンスタンドなどから水を分けてもらう形なのですが、私の山林近くにはガソリンスタンドがありません。
またその場合は別途費用が必要になるそうです。

費用を抑えるためにはこちらで水の用意をすること。
いろいろ悩んだのですが当山林の両隣にある土地には井戸があるようです。
それなら所有者に連絡をしてその井戸を貸してもらおうと思い、今回所有者を探すことにしました。
利用承諾が取れれば水運搬費用がいらなくなります。そんな理由で法務局まで足を運びました。

土地というものには「住居表示」と「地番」が割り当てられていることがあります。
住居表示とはそのものずばり住居を表示するためのもので「○○市○○区○○丁目1番1号」というものです。
一般的に言われる住所ですね。地番とは土地の場所を表すことと同時に権利を明確にするものです。
住居表示と書かれている通り、住居がなければ割り当てられません。そのため私の土地、また隣りの土地にも住所の割り当てはありません。
ほとんどの山林は建物が無い扱いとなっていますので住居表示はないでしょう。そのため地番で判断する形となります。
登記簿というのは権利関係を登記することで明確にするものです。その所有者は誰なのかというのを国が認めているような感じです。
そのため調べるためには「表示住所」ではなく「地番住所」が必要になります。インターネットの地図では探せません。
法務局であれば近隣地図を出すことができますのでそれで判断をしましょう。

不動産登記簿は800円。800円で情報が引き出せるのであれば安いものです。誰でも取得できるため、この方法で山林探しをするというのも一つかもしれません。
所有者を割り出し、104で電話番号を取得。そして電話をかけました。

電話に出ず。
日中、夜、休日と電話をするもでてくれません。最近は携帯電話が普及しているため家庭用電話には出ないようにしているのかもしれません。
直接伺うことも考えましたが、それで会えないと無駄足になってしまうため諦めました。

井戸を掘るために水が必要ですが、それは外部から取水してくるしかなさそうです。
たしか水が用意できないのであれば3万円~がかかるそうです。必要な水は3000リットルほど。
お金はかかりますが私で用意することができないためお願いするしかなさそうです。

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