【小屋暮らし】コンポストトイレ、果たして必要なのかどうか?
山林を購入する前はトイレのことでずっと悩んでいました。
山林を買ったらまず初めにトイレを作る。
コンポスト式にして乾燥させてそれを肥料に使えるようにしたい。
虫が入らないように密閉。
トイレの中は綺麗なつくりにしたい。
大と小を分けて臭いも少なくしたい。
換気扇は太陽光とか使うやつが良い。
こんなことを妄想していた時期もありました。生きている以上食事をするわけで、食事をすれば排泄もするわけです。
毎日使う場所。
なんだったら寝室と同じようなものです。だからちゃんとしたトイレを作りたいと考えていました。しかし私にはそんな技術は無く、コンポストトイレ一式を買うとなると100万越え。ウンコするのに100万円。当然手が届くわけもありません。結果的にとりあえず穴掘りスタイルで山林生活はスタートしました。山林を購入して三年目に入ったわけですが、
未だに穴掘りスタイルです。
当初は野グソに抵抗がありました。出来る限り大便はしないように注意していました。私はあまり胃腸が強くありません。辛いものとか食べると確実に下します。そのため勝浦タンタンメンとか恐怖の産物。食べれば即野グソになるわけで当然食べたことはありません。
しかし何度も野グソを繰り返していくうちに、別にこれでよくね?という気持ちが強くなりまして。
山林購入当初はトイレ作成が急務でしたが、現在はトイレとかどうでもよくなってしまいました。このまま野グソスタイルでよいかなーとすら思ってます。私の所有する山林が人がいないような場所でよかったです。これが住宅が近くにあるようなところだったら野グソは公然わいせつとか臭いの問題とか色々とあることでしょう。
臭いについては獣の糞がそこらじゅう転がっていますので、多少人糞は臭いが強いのかもしれませんがまぁ気にすることはありません。
また公然わいせつ感は若干ありますが、一応見えないような形ではしていますんで...。虫が湧くのもそもそも山林は虫だらけですし、土被せておけばそこまででもありません。
その他法令とか見てもとくに問題なさそうです。水質汚濁防止法とか下水道法とかありますが、下水もないし生活排水はありません。
水質汚濁防止法
第十四条の七 生活排水を排出する者は、下水道法その他の法律の規定に基づき生活排水の処理に係る措置を採るべきこととされている場合を除き、公共用水域の水質に対する生活排水による汚濁の負荷の低減に資する設備の整備に努めなければならない。
この部分でしょうか。私の土地には下水は当然ありません。排水処理は浸透式となっております。浸透式って言葉を見ると、さも素晴らしいシステムのような感じがしますが、要は垂れ流しってやつです。でもそもそも固形物(おなかの調子が良い時)なわけですので「排水」ではないですよね。水に流せば排水ですが、水使わないんで。
では以下の法律はどうでしょう。肥料にするときにいろいろ見てました。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
第十六条 何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない。
第十七条 ふん尿は、環境省令で定める基準に適合した方法によるのでなければ、肥料として使用してはならない。
第十六条については「みだりに」はしていないのでクリアですね。みだりとは「正当な理由や秩序もなく物事をするさま」です。一応秩序を守ってます。正当な理由もあります。また第十七条については肥料にはまだしていませんが以下の環境省令で定める基準を見てみましょう。
【環境省令で定める基準】
ふん尿の使用方法の制限に関すること。
(1) 市街的形態をなしている区域とは、当面都市計画法第七条第二項に規定する区域とすること。
(2) 発酵処理には、農家において従来から実施されている堆きゅう肥生産による処理を含むものであること。
(3) 乾燥には、泥炭、乾土、流紋岩質凝灰岩粉末、オガクズ等に吸着させて乾燥する場合および加熱処理する場合を含むものであること。
(4) 化学処理とは、ふん尿に硫酸、石灰窒素、硫酸鉄等を加えて処理したものをいうものとすること。
(5) し尿処理施設に類する動物のふん尿処理施設とは、動物のふん尿を活性汚泥法、散水ろ床法、嫌気性消化法等により処理するものをいうものとすること。
(6) 覆土には、耕土と十分に混和することを含むものであること。
(7) ふん尿を一定期間以上貯留し、腐熟させて使用する従前より行なわれている方法を用いて差し支えないものであること。
上記「環境省令で定める基準」はふん尿を肥料として使う場合の取り扱い基準です。
仮に肥料として使用する場合においても環境省令で定める基準である(1)は山林なのでクリアです。(2)関しては家畜とかの糞尿のことですよね。藁とウンコのミルフィーユのやつですよね。先日知りました。
(3)は乾燥または加熱して使用するやつのようですね。私は関係ないですが小屋暮らしの人がおがくずとか使ってコンポストトイレ作ってますよね。まさにこれなんだと思います。
(4)も関係ないです。(5)は業としてし尿処理をする場合のことでしょう。動物なんで関係ありません。
(6)と(7)が重要っぽいです。
(6)は土を覆い被せるってことですね。
覆土(土を覆いかぶせる)には耕土(耕耘によって攪拌され,下層に比し膨軟となっている部分)と十分に混和(混り合って区別できなくなった状態)することを含むものであること。
つまりはウンコと土が分からないようにしてくださいねーってことですね。子供のころ砂場で遊んでいて砂の塊だと思ったら猫の糞でした。そんな感じで人糞も土なんだかクソなんだかわからないようにしてくださいねということなんでしょう。なお、これをする理由は不明ですがウンコがウンコとわかるような形状だと見た目が悪いからってことなんでしょうかね。
(7)に関しては「従前より行なわれている方法」つまりは肥溜めのことを指しているのでしょう。そもそも貯蔵はしてないしそれを使う予定も無いので(7)も関係ないですね。
私が肥料として人糞を使うのであれば(6)になるのでしょう。(6)推しって感じです。
マッカーサーが「Youたちウンコ食べちゃダメダヨ」って言ったらしくGHQは日本政府に人糞肥料の中止を命じたようですが、どうやら禁止はされていないみたいですね。
詳しい経緯まではわかりませんが
マッカーサー「Youたちウンコ食べちゃダメダヨ」
日本「わかりましたー(でも国民にウンコ食べちゃダメなんていえないよぉ...)」
日本「国民の皆様。これからは化学肥料の時代です!ウンコはやめて化学肥料を使いましょう」
こんな感じで人糞肥やしから安価で利便性の良い化学肥料に切り替わったんだと思います。
いろいろと人糞肥料は違法だーという書き込みも目立ちますが、一定の処理を施せば何ら利用しても問題ない感じがします。
そもそも私は肥料にするつもりも特にありません。ただその辺に捨てるわけにはいかないのでそれだったら肥やしとして使用した方がよいのかなー程度で考えていましたが、それも別にいいかなーって最近思ってます。土に埋めておけば時期に分解されてただの土になるんだろうと思います。ウンコに関してはもう考えないようにしています。
それと、当初の予定通り大と小分けてますからね。
現在、小に関して少し実験を始めています。答えが出るのは数年後です。
刈ったヨモギに尿をかける。ヨモギの根圏細菌によって硝石が取れるんだとか。
日本では硝石が取れないんで、戦国時代や江戸時代はこんな感じで作っていたそうです。
数年後、打ち上げ花火が見れるかも?と思ったのですが花火の自作はできないみたいです。ざんねん。