山林小屋の改修工事着手。まずは床から。
住んですらないのに小屋はこの汚さです。ワインの空きビンにビールの空き缶。使いっぱなしの工具類。
住んでないからこそ汚くなってしまうのかもしれません。一応このサイトは「山で小屋暮らしをするのを目指す」というのが一つの目標でもあります。土地を買って五年目に入っています。未だに進んでいない小屋建築。千葉のサグラダファミリアと呼ばれる山林小屋ですがそろそろ本気出しちゃおうかと思います。
とりあえず掃除から。紙類はそのまま燃やしていきます。プラ類は持ち帰り。缶と瓶は今後何かに使えそうな感じがします。アルミの融点は660℃、炭の燃焼温度は1000~1500℃。つまりアルミ缶を溶かしてアルミの何かを作れるってわけです。ガラスは軟化温度が730℃。つまりワインの空きビンから何かが作れるかもしれません。この辺の工作は大きな土地が無いとできません。山林所有の醍醐味ってやつですね。プロのものづくり職人。山林アーティストになる日もそう遅くはないかもしれません。
掃除をしていると壁が崩れ落ちました。軽く触っただけなのに簡単にはがれてしまいます。
石膏ボードの上に漆喰を塗ったのですが綺麗にはがれてしまいました。
もう一度塗りなおしですね。ここは親が勝手にやったところ。薄く均等に伸ばして塗らないと乾燥した後にボロボロ剥がれてしまうようです。塗り方が不適切だったのでこんな感じで剥げちゃったんです。まぁそもそも石膏ボードに漆喰を塗るっていう時点でちょっと間違ってるんだと思いますが。漆喰の壁は調湿の効果が期待できるようですからね。なんとか漆喰の壁に仕上げたいんです。この剥がれてしまったのはどうすることもできません。でも、なんかこれもったいないですよね。
漆喰、原材料は水酸化カルシウムです。つまり、
畑にまいちゃえばよいということです。アルカリ性の消石灰と似たようなもん。撒いちゃえばいいんです。これでさらに畑をアルカリ化できます。
これぞエコってやつです。モッタイナイ精神、リサイクル、ゴミのない社会。
てっきりアルカリ土を好む作物があるとこの時は思っていました。しかしそんな植物は存在しないんだそう。アルカリは土をダメにするんだそうです。それに気づいたときはもう手遅れの状態でした。なんか酸性って身体に悪そうだけどアルカリってアルカリイオン水とかで身体によさそうだし。身体によいもの、当然植物にもいいはず!って考えで畑に撒きまくりました。自ら死の土地しているとも知らずに。
まぁアルカリに偏ってたら今度はサンポール撒いとけばええんやろ??
壁はまた今度ちゃんと塗りなおそうと思います。隙間を埋めて一日乾かしその上にテープを張る。それから全面を塗る感じでしょうか。でも手元にそれらの材料がありません。また塗り出したら時間もかかります。今日は床をどうにかしたいです。
この小屋の床にはベニヤ板が敷いてありました。板が敷いてあるだけ。それを剥がすと床下が出てきます。断熱効果はありません。
そのためベニヤ板の上にスタイロフォームを敷きました。これで地面から来る寒気はなくなりました。
でも蓋をせずに放置していたためちょっと汚れてしまいました。蓋をしなかったのはよさげな板が無かったから。一部親が勝手に無垢の木をはりつけちゃってますが材料がなく途中でそのままになっています。この無垢の木は剥がしちゃいます。
この杉板、恐らく屋根の材料で余ったやつだと思います。床下に転がっていたのを引っ張り出しました。調べたところコメリでこの杉板の取り扱いがあるっぽいです。
囲炉裏の部分と壁の柱の出っ張りの部分の加工が必要です。杉板一枚の長さは1820mm。並べると重なるので短く切らなければダメですね。ポン付けできれば理想ですが結構面倒な加工作業をしなければなりません。
手元には杉板が20枚ほどあります。おそらく床に必要な板の総数は40~44枚くらい。つまり残り24枚を調達しなければなりません。
ということで買ってきました。5枚1セットを4セット買ってきました。1セット足りなかったです。まぁ今日これをどうにかするわけではありません。本当であれば今日中に床をはりたかったんです。その気持ちも強くあります。でも年には勝てないんです。身体が思うように動かない。連日畑の作業をしていたため筋肉痛と腰痛が悪化してしまいました。床をはるのは次回の滞在の時ですね。
やっぱり千葉のサグラダファミリア。
今回床に貼っていくのは杉板です。野地板というもので本来の用途は下地の構造体の一部で表に出るようなものではありません。そのため表面はザラザラで触り心地が悪い、というよりささくれで怪我します。あと水分で割れたり縮んだりしそうな感じ。そんなわけでこれは下地になるんでしょうね。この野地板の上に何かを敷いて完成させる感じでしょうか。理想はこの上にタイルを敷く感じでしょうか。ツルツルのタイルだったら掃除もしやすいです。山といえば木や自然なものを建材に使うイメージがあります。自然と調和するってやつです。
そういうのあまり好きじゃないんです。人がいる時点で自然とかどうとか関係なくなります。科学の力、いいじゃないですか。自然の中に不自然がある世界というのもいいじゃないですか。建物の外は山林にある山小屋風だけど、中に入るとタイル張りの部屋っていうのもいいじゃないですか。そんなタイル張りの部屋なのになぜか中央には囲炉裏がある。そういうチグハグな感じのものを作りたいです。
この小屋は生活のため、住むためのものではなく芸術の一つ、つまり作品なんです。作品ということは家屋ではない、ということは固定資産税不要ですよね?
次に来たときに床ははりたいと思います。