放置農法のなれの果て。作物は収穫できそうか?
この時期になると畑もだいぶ雑草に占領されてしまいます。
先月までは畑はそこまで雑草被害がなかったのですが、一カ月するとこの酷い状態になります。
畑で作物を育ててるというより、雑草を育ててる感じになってしまっています。これらの雑草が全て食べられれば何の苦労をしないのですが、食べられないんです。
「雑草という草はない。それぞれに名前がある」
植物学者牧野富太郎氏が昭和天皇に対して語った言葉です。
日本の偉大なる植物学者です。
この言葉は臣民のことを雑草ではないという暗喩だったのでしょうか。
少なくとも牧野氏は多数の新種を発見し命名もしていったそうです。
植物を研究し、そして植物を愛した人だから言える言葉なんだと思います。
いや、でもコレ雑草でしょ!
名前があるのはわかりますが、総称して雑草でしょう。
除草剤撒くわけにもいかず、どうにかして除草していかなければなりません。
まぁ空き地の場所とは違い、畑は耕されている分引っ張れば簡単に抜けます。
唯一の難点はドクダミ草。
ドクダミは根が深いので引っ張っても抜けません。地中に根っこが残ればまたそこから新しい芽が生えてくるのでしょう。そのため抜く意味がないわけです。だからといってそのままではどんどんドクダミに占領されていってしまいます。
空き地の場所は枯葉剤撒けばいいんですが、畑だとそれができません。これに関しては対策を考えなければなりませんね。まぁ対策は定期的に雑草を抜くことっていうことなんでしょうが。
雑草の中にやたら立派なヤツがありましたが、これってサトイモか何かですよね。
前回植えたやつの生き残りでしょうかね。ほかの作物はやられっぱなしなのにこういうのは普通に生き残っています。
除草もそうですが畑の具合も見ていきたいと思います。
まず唐辛子です。三本ほど倒れております。案の定倒れてしまいました。
唐辛子の幹がひ弱という理由もあるのですが、恐らくカメムシのせいです。今回もカメムシを大量に捕まえました。以前は箸でつまんで水の中に入れて殺していたのですが、もうめんどくさくなりまして。手で握りつぶすことにしました。
ホオズキカメムシってそこまで臭くないんです。
臭いは一応ありますが、悪臭というほどではありません。そのため潰した方が早いです。最初の頃は捕まえて足で潰していましたが、それすら面倒となり手でつぶす。最初は軍手をしていましたが最終的には素手で潰せるぐらいまでランクアップしました。
人間慣れると比較的なんでも受け入れられるようになります。
恐らくこのカメムシの影響でトウガラシの体力的なところが低下したという感じでしょうか。半分崩れかけていた唐辛子には大量のカメムシがついていました。カメムシの卵も大量に。こんな感じで虫にやられてしまうのでしょう。唐辛子の葉を甘辛く煮詰めれば佃煮になるんですが、それをするともれなくカメムシの卵も一緒に食べることとなります。そのため葉っぱはポイですね。
弱った幹の唐辛子は現時点で収穫です。これが青田刈りってやつですね。
本来であればトウガラシが赤くなるまで待つわけですが、多分このまま放置すれば次に山林に来たときは跡形もなくなっているのでしょう。私はこれまで「次回来たときに収穫しよう」と収穫を保留したことで、全て収穫できなかったという苦い経験をしています。そのため収穫できるときに収穫する。それが一番良いわけです。
青唐辛子でも天日干しすれば赤にはならずとも黄色やオレンジ色の唐辛子として使えるようになるようです。
一部を回収。残りは次回ということに。
そしてこちらは枝豆コーナーです。
以前植えた時は何の芽も出てきませんでしたが、ちゃんと防虫ネットをかけて置くと育つようです。もうネットがパンパンです。
普通の考えであれば「枝豆さんがかわいそう。伸び伸びした環境を整えなきゃ」といった感じで、ネットを外し自由な環境を与えてあげるのでしょう。私はそんなことをしません。これも過去の経験によるものです。
自由というのは時として死につながることもある。
自由にのびのびと育てたいとしても、それにより不自由になったり、死につながることもあるのです。
よちよち歩きだった赤ちゃんが、自由を手に入れ家から出る。自由に動き回れるという反面、事故に遭う可能性もあるわけです。自由とはリスクと表裏一体なわけです。
枝豆に自由を与えれば、枝豆を採取する獣にも自由を与えることとなります。今の時点で防虫ネットを外すと、枝豆を全て鳥に食べられてしまうわけです。以前、自由を与え枝豆を開放した結果、全滅となりました。あの悲しみは忘れない。
例え不自由だとしても、壁の中に閉じ込められていたとしても、生き残るために外さない。
防虫ネット外しません。とりあえずこのまま様子見という形です。
恐らく防虫ネットに干渉してそこが枯れるでしょう。その後どうなるかはわかりません。
わからないのであればまずはそれを試すこと。これはあくまでも実験の一つです。
続いて問題のサツマイモです。
前回来たときに獣に荒らされてしまいました。一部生き残りがあったためそれへの防衛策としてネットをべた掛けしました。
だいぶ雑草だらけとなっています。どこにあるかは不明ですが、恐らくサツマイモはこの中にあるような感じがします。しかし雑草が伸びてしまいそれがネットに絡まって外すことができなくなってしまいました。これに関してはもうこのままでよいのではないでしょうか。秋ごろにネット外して収穫する感じですかね。
バジルコーナーです。
前回とさほど変わらず。バジル以外の謎の植物がすくすくと育っています。
開けるのもめんどくさい。やっぱり100円ショップの種って育ちが悪いんですかね。枝豆も初回に植えたのは100円ショップ、二回目はホームセンターで購入したものでした。ホームセンターのものはしっかりと芽が出て育っています。同じタネでもやっぱり違うんでしょうね。これからは100円ショップで買わずにホームセンターで買うこととします。
えーっとあとはオクラを植えたはずですが見当たりません。たぶんこれかな?っていうのはあるのですがだいぶ寂しさがあります。オクラはもう放置でよいでしょうかね。
最後に蕪です。こちら、間引きをしなかったせいかだいぶ変な状態です。余っていた種を植えただけなので期待していませんでしたが、予想以上に育っています。サイズ感が若干違いますが、それでも蕪っぽいんで収穫して食べてみましょう。
昨年よりも農業スキルがアップしている感がありますが、それでも素人以下のレベルです。
それと畑自体も見切り発車で始めたのでまだまだ全体をうまく利用できていません。
わかったことは、唐辛子は虫に注意しておけばどうにかなる。間引きは必要。コレです。
とくに鳥獣被害は山林で一番多いやつですが唐辛子はその被害が無いというのは安心ですよね。
そもそも農家という職業があるわけです。放置しておけば育つのであればそんな職業必要ないわけです。手間をかけてちゃんと育てるからちゃんとしたものが育つわけです。何もしなければ何もしないままのものができるっていうことです。これは繰り返し畑をいじってきて感じたことです。
農家の人って結構面倒な事してるんですね。
ただ私は農家ではありません。そのため頻繁に面倒なんて見てられないわけです。
とくにここは山の中の畑です。一般的な農村にある畑とは鳥獣被害が多いわけです。できるなら被害の少ないものを育てたい。
どうやらニンニクも被害が少ないんだとか。ニンニクの植える時期は9月か10月の涼しくなった頃。全面ニンニク畑っていうのもありなんじゃないでしょうかね。唐辛子にニンニクとなんだか腹の足しにもならないものばかりですが、それら二つが出来上がればペペロンチーノも作れるようになるわけです。
次回植える作物は追々考えるとして今回収穫できたのはカブです。ちょっとサイズが小さいですが今年の成果物です。
さて、蕪でも食べてみますか。
とりあえずクックパッドでカブ料理を検索...。