【収穫祭】無農薬で有機栽培で自作したカブを食す【原始農法】
私が手塩に掛け、来る日も来る日も育ち具合を気にしながら、“丹精込めて”育てた蕪を収穫しました。
実際は蕪はたまたま種があったから植えてみたところ、意外に育ちがよかったのです。理由は不明です。そしてなぜかちゃんと育ったわけです。
これまで色々と育ててきましたが、根菜が比較的育ちやすいのでしょうかね。去年は大根を収穫できました。
今年は蕪です。
去年の大根は「辛い」の一言でした。どうやら大根にストレスを与えると辛くなるようです。土が柔らかくスクスクと育てる環境であれば甘い大根が、土が固くて大きくなりづらい環境で育てると辛くなる。これに関しては人と同じです。とうぜん蕪もちゃんとした環境で育てた方がよいのでしょう。
今年は近所の農家の人からたい肥を貰いました。そしてかなり土地は耕されている環境。
つまりスクスクとストレスなく育てる環境です。大きなカブが育ち、そしてそのカブは甘みたっぷりなんだろうな。
その結果がこれとなります。
一か所にいくつもカブの頭が出てきております。
そうです。そもそも株を植えた時、等間隔で土に数センチほどの穴をあけ、そこに種を蒔きました。一か所の穴に種をパラパラって撒いたわけです。
当然発芽すればそこから芽が出てくるわけです。全ての種が発芽すれば一か所から全て芽が出てくるわけです。
ここまでは種の袋に書かれていたことを忠実に再現。
そして本来であれば適当なタイミングで間引きをしなければなりません。
選別して大きく育ちそうなヤツだけ残し、ほかのやつは抜いちゃうわけです。
本来このように間引くわけですが、そこで考えてしまったわけです。
人はなぜ、そんな可哀そうなことをしてきたのでしょう。
背が高い子もいれば低い子もいる。頭の良い子もいれば、そうじゃない子だっている。肌が黒い子もいれば白い子もいる。障害をかかえている子もいれば、そうじゃない子もいる。
見た目だけで判断をするんじゃない。みんな違ってみんないい。
全てに手を、そして受け入れるべきなんでしょうが、人間はこれまで差別をしてきたわけです。選別して、洩れたものは奉公に出され、行先でいわれない差別を受けるわけです。
カブだって同じなんです。皆仲良く生きたかったのでしょう。それを人の手で仕分けするという残虐なことをしているわけです。
これじゃあずっと同じ道を歩むだけじゃないですか!
人の尊厳とはそんなもんなんでしょうか!
私は問いたいです。
そこに果たして愛があるのかということを!
といった具合で間引きを反対。
私はこんなにもカブに愛情を注いでいたわけです。
種を植えた後は防虫ネットをかぶせてこれまで放置したところ、大量にカブが育ちました。
しかし間引かなかったせいか粒が小さいカブとなってしまいました。
大きさが重要ではない。味が重要。
とりあえず収穫します。
食べるためにはまず泥を落とさなければなりません。蕪の葉っぱの部分も食べられますが、今回は面倒なので廃棄します。実の部分をしっかりと洗います。
これが結構重労働なんです。小さいくせに泥しっかりくっついている。綺麗に泥を取るためには一つずつちゃんと洗っていかなきゃならん。小一時間ずっとカブを洗ってました。
これならスーパーで買った方が良いんじゃないか!?
スーパーのは適度のサイズ。そして全て泥が落としてあります。今回収穫したやつは小さい。そして泥だらけ。それを落とすのが一苦労なんです。
でもスーパーのは農薬たっぷりのやつなんでしょう。私のは違います。
無農薬で有機栽培。なんだったら手間も一切かけてません。原始農法ってやつです。まさにナチュラリスト御用達のカブができました。
無農薬だから身体にも安心。
農協とか通してないので放射能汚染がどれくらいなのかというのはわかりませんが無農薬なんです。
ラドン温泉的な効果もあるかもしれません。
しかし食べるといっても調理器具の乏しい山林です。
とりあえず茹でて食べるのがいいでしょう。素材の味を知るためにはそのままで食べるのがいいんだと思います。
クックパッドを見た意味がない!
だいぶ虫食いではありますが、これも自然に育てた証拠です。何の虫なのか不明。というより虫食いなのかどうかも定かではありません。そのためしっかりと茹でて食べてみます。
美味しいやつは美味しいです。甘みもあり蕪の味がしっかりとしています。それでジューシー。
しかし中には味が変なヤツも含まれています。土の味というか、泥臭い味わいのやつがあるんです。ちゃんと泥は落としたんですけど、土っぽい味わいです。そして虫食いの部分ですが食感が悪いです。そしてえぐみの原因にもなっている感じがします。
スカスカな感じをイメージしていたのですが、フルーツ喰っている感じで美味しく食べられました。
酒のつまみにもちょうどよい感じです。茹でた後塩もみして置いておけばいい感じのつまみになりそうです。あとは味噌汁の具にもできそうな感じです。
山林で食べる食事はレトルトのものばかりです。
当然野菜なんてありません。唯一あるのならばネギくらいでしょうかね。ネギであれば日持ちします。そのため以前はネギを買ってきてました、ネギの根っこは畑に植えておくそうすることで再収穫できたわけです。ネギは納豆に入れたりラーメンの具、みそ汁にも使えるというかなりオールマイティな野菜でしたからね。そして常温で保存しても日持ちがするという優れもの。
しかし最近ではそのネギすら利用しないことの方が増えていました。すげーめんどくさい。
野菜も健康のために取らなきゃってことでネギを買ってましたが、それ、ネギですから!野菜ですけど健康のために取る部類じゃないですから!
そんな具合でネギ買ってみじん切りにしたりするのもめんどくさくなってしまい、山林では野菜ゼロの生活でした。
でも今回蕪を採取できたことで食事のレパートリーも増えていくことでしょう。牛乳とかあれば蕪のスープ的なヤツが作れたんでしょう。カブのミルクスープパスタみたいなやつだって作れそうです。でもこれも結局面倒になってなんも作らなくなるのでしょう。
私は生のまま(きのまま)というのが一番性に合っているんだと思います。
そのためそのまま茹でただけで味付けもせずに無心で全部食べました。
レパートリー増えると言いながら茹でただけです。でも今後はちゃんとした料理をしたいと思います。
手入れをせずにこのクオリティのものが出来るんですね。
でもやっぱり間引きは必要なんだということが分かりました。間引くことで一つの大きなカブになれば泥を取るのも楽になるわけです。そして料理の種類も茹でてそのままとかじゃなく、焼いたり煮込んだり炒めたりといったいろんな料理に使えるようになるわけです。次にカブを育てる場合は、決められたとおりに間引きをして大きなカブに育て上げたいと思います。
来年はスープパスタが食べられるように目指したいと思います。