山林生活

土壌酸度計で土壌の様子を知る。そして酸性土からアルカリ土へ。

土壌酸度計で土壌の様子を知る。そして酸性土からアルカリ土へ。

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作物を収穫した後、次に作物を植える準備をしなければなりません。家庭菜園とかをしているところで見かけるのが白い粉を撒いてるやつ。あれ、石灰とかそういうのなんだそう。
日本は多雨の地域です。春雨、梅雨、台風に秋雨。そして雪。年中雨が降っているような感じです。作物を育てるためには水が必要。空からそれが降ってくるのでそれはよいのですが雨による弊害というのもあるそうです。

雨が降ると土地は酸性土壌となる。
雨は空から降ってきます。そのため空気中の二酸化炭素などが溶け込みます。二酸化炭素が溶け込んだ雨は酸性に傾きます。それが土の中に入れば土も酸性になります。二酸化炭素が溶け込んだ時の水のPH値は5.6程度。ちなみに日本で降る雨のPH値平均は4.8程度なんだそう。つまり酸性雨ってやつなんです。大気汚染などそういったのも原因なんでしょう。
このように雨によって土が酸性化してしまうんです。酸性土となると作物が育たなくなります。そのため定期的にアルカリ性のものを撒いて中和していかなきゃだめなんだそう。石灰や苦土石灰はそのために必要なんです。

今年の冬はニンニクを植えます。作物は酸性土壌を好むものもあるんだとか。例えばブルーベリーが適した土壌のPH値は4.5とか5.0なんだとか。ちなみに一般的作物は6か6.5くらいの弱酸性がよいんだそう。これらの情報はネットで探すしかないんですが「ニンニクは酸性土を嫌う」「ニンニクは酸性の土が適している」といった具合に意見が様々。結局落ち着いたのは5.5~6.5の弱酸性が最適とのこと。
つまりごく普通の作物を植える土壌でよいというわけです。

そしてここで問題。まずウチの土地が酸性土壌なのかどうかが分からないという点。

雨は降る。でもとくに何もしていない。そのため酸性に傾いてそう。
そうなんです。多分酸性なんだろうという肌感覚でしかない。あくまでも感覚でしかわかっていないんです。「酸性に傾いてる“だろう”から石灰を撒こう」では良くないんだと思います。しっかり土壌のPH値を把握しておくべきなんです。

ということでこちら買ってみました。PH値を測る器具です。ネットで探したら2~3万円もしましたがホームセンターで1000円程度で売っていました。安い理由は使い勝手が悪いからなんでしょう。

まず測りたい土地に水を撒きます。そして30分放置。水がなじんだところでこの計器を差します。そして30分放置。一箇所では判断ができないためこの作業を何度も繰り返すんだそう。結構面倒です。

まぁこれで土が酸性なのかどうかもわかります。

さして30分放置しました。PH7なので中性ってことですかね。あえてこれよりアルカリ性にしてみるっていうのもアリですよね。ここはサツマイモを植えていた場所です。来年までは休耕地となります。その間雨に降られてしまいます。そうなると次に植えるときに酸性土になってしまいます。今アルカリ土にしておけば雑草も生えません。そして春先にはちょうどよい感じになってるんじゃないでしょうか。

ホームセンターで買ってきた苦土石灰を撒きます。でもなんかこれだとアルカリが弱い感じがします。
なんかよさげなモノないかと探していたら倉庫に良いものを見つけました。

前オーナーの置き土産です。多分壁材として購入した石灰なんだと思います。使われずに放置されていましたが袋が破れていました。これ、多分アルカリですよね。

ということで撒いていきます。要は学校の校庭で使っていた白線の白い粉です。不純物無しの上物です。

ついでなんで壁材として使った石膏ボードの端切れも使っていきます。石膏ボードの原材料は硫酸カルシウム、こちらは肥料になるんだそう。ちなみに硫酸カルシウムのPHはpH4前後の弱酸性。アルカリ性物質と酸性物質、たぶん混ぜたら危険なんだと思いますが大量に使うわけではありませんので混ぜていきます。

結構な量ありました。
石膏ボードの材料は硫酸カルシウムですがそれ以外に紙成分があります。また紙と石膏をくっつけるための接着剤も含まれているのでしょう。作物にとってダメそうな感じですがちょっとぐらいなら大丈夫でしょう。

ほぼゴミ捨て場のような様子ですがこれで作物に適した土壌になったはずです。

耕して一日放置。そして再度計器でPH値を測量します。

コイツ、壊れていないだろうか??

石灰を結構な量撒いたんです。土に馴染むまで時間がかかるのかもしれませんが微動だにせずです。なんだったら若干酸性に傾いているような気もします。壊れているかどうかもわかりません。壊れているかを調べるためにはどうすればよいか。

これであれば流石に計器も動くでしょう。石灰を溶かした水です。その中に計器をさしました。石灰は強アルカリってことです。計器が壊れていなければアルカリに傾くはず。

こいつ、動くぞ!

10分漬けておいたら振り切りました。ちゃんと動いているようです。
つまり石灰を撒いたけどもアルカリに傾くほどではなかったということですね。この水溶液をつくって測る形は一番参考になるっぽいです。

ちなみにニンニクを植えた場所のPHも測ってみました。

この測り方で6.5でした。つまり理想的な土というわけです。
弱酸性土なのか酸性土なのかは作物を育てる上で結構重要なポイントのようです。これまで気にせず石灰撒いてそれっぽいことしていました。でも弱酸性という状態なのでけっこういい感じなんじゃないでしょうか。石灰を大量に撒いたところが若干気になりますが、なんだかんだでどうにかなるんだと思います。

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