山林探しはガチャ要素あり。山林でも隣の土地は所有者がいる
昨年の新型コロナウイルス感染拡大の影響によりアウトドアやキャンプなどの屋外で遊ぶ趣味に興味を持つ人が増えているようです。有名人やユーチューバーが山林を購入してキャンプをしたり小屋を建てたりしており、そのような動画コンテンツが人気になっているようですね。こうやって山林を買ったりする人が増えれば市場が活性化し、それに合わせたサービスも増えるため山林所有者としてはうれしいことです。
当サイトを見ている方の中には「山林を買いたい」と思ている方が結構多いようです。しかし色々ネットで調べるもよい物件が見つからないっていうのが延々と続き、いつまで経っても買えない状態が続いている人も多いようです。妄想だけが膨らみ、それに適した山林が見つからないといった状態でしょうか。
そもそも山林物件に期待をすること自体が間違っているんです。あなたにとって理想的な山林は比較的誰にとっても理想的な山林なんです。そんなものは市場に出回ることもないでしょう。出たとしても需要があるため値段は高いです。山林物件を買うのであれば諦めは肝心。マイナススタートで考えて行動すべきでしょう。実際に私も納得いっていないところが多々ありますが、なんだかんだでその不便も楽しさの一つになっています。
後悔先に立たずだから前もってちゃんとしておきたい?
いや、山林購入は基本的に後悔から始まるもんです。
買う直前がクライマックス。買ったあとは諦めと後悔を繰りかえしながら現状を受け入れていくしかないんです。土地を所有するってそういうことなんだと思います。
それでも失敗はしたくないってわけで自分の理想を求めて土地探しをするわけですが、例え理想通りの土地が見つかり、購入金額が予算内だったとしても、本当にその土地が最適とは限りません。それは近隣の土地には所有者がおり、その所有者がどんな人なのかが分からないからです。
土地は国や都道府県が所有しているか、または個人が所有しているかです。基本的に売られている土地近辺は国有地だったところを一般販売したものが多く、現時点では個人が所有しているものと考えるべきでしょう。私が所有している山林も少し離れると国有地ですが隣接する土地は個人が所有しているところです。
土地の形状などにもよりますが単純に東西南北の四方向、つまり四人の土地所有者がいるわけです。その人たちが無害な人たちであればよいでしょうが、世の中には様々な人がいます。基本的には問題ない人が多いですが中には害がある人もいれば、害はないけど生理的に受け付けないって人もいるわけです。購入する土地が山一個とか東京ドーム何個分とかいった広大な土地であれば問題ないのでしょうが、500坪や1000坪といった小さい土地の場合、隣りの敷地が見える範囲にあるわけです。
せっかく山林を買って一人静かに過ごそうと思っていたのに隣の人がバイブスやばい連中で真夜中もクラブミュージック流してたら一緒に踊るしかないでしょう。どんなに良い土地でもこれで全てがだめになるわけです。
私の場合、向かいは地元の農家の人が土地を所有。挨拶をしたり米のおすそ分けをもらったり、基本的に友好関係を築いています。とくに害はありません。
隣の人はお互い干渉しないという取り決めをしているため挨拶を交わす程度ですが、そもそも年に一回くらいしかあっておらず、ここ二年ほど見かけていません。もう一方の隣は登記簿を取得して連絡を取ろうとしたものの住所が変更されていたためどこの誰なのかも不明。農家の人曰く20年前から来てないんだとか。そして裏手は市町村が所有している土地でした。そんなわけで特に害があるってことはありません。
むしろ、こちらがやべーヤツ側の人間っぽい。
20年来ていない人がどんな人物かわかりませんが、それ以外は概ね問題ありません。所有している土地の内見の際にたまたま所有者がいたので顔合わせができましたが、基本的に会えるのは稀でしょう。つまりどのような人物が近隣の土地を所有しているかわからない中で購入を決定しなければなりません。
家を買ったが迷惑おばさんが「しばくぞ!」って布団叩きながら大声で叫ばれるってことがあるわけです。ローンを組んで買ったため引っ越すこともできず、近隣住民の嫌がらせを受けることになっちゃう人もいるわけです。それは住宅でなく山林にだって言えることです。人里離れた山林では人がいないかもしれませんが所有者は存在するわけです。それがトラブルの原因になることもあります。
ではどうすればよいか?
これについてはどうすることもできないでしょう。もうガチャ要素満載です。
良い土地を買ったけど、実はクソ土地だったってこともあるわけです。そう考えると土地を買わないって選択になっちゃいますよね。でも買うのであれば、結局理想の土地を選んでも最後はガチャ勝負になるわけです。それであれば理想の土地探しで悩むのではなく一発勝負にかけてみればよいのではないでしょうか。
ガチャ要素も山林生活の楽しみの一つ。やべーヤツが隣の所有者でもいいじゃないか。
それぐらいの気持ちでいるべきでしょう。
そもそもが負け戦。理想とかけ離れていたとしてもその中で楽しむ要素が見つかると思います。
それでもやっぱり事前に調べたいというのであれば近隣の土地の登記簿を取れば誰が所有者なのかは調べることができます。ネットでも一件あたり500円前後で登記簿は取得できるので、安心を買うのであればそれくらいの先行投資をするというのもありなのかもしれません。私は購入後に近隣の土地の登記簿を取得しました。やっぱり隣の人が誰だか知らないってのは不安がありますんで。