【金融街の光と影】マカティの怪しい歓楽街「ブルゴス通り」
マニラは比較的発展した都市のようですが、貧富の差が激しく貧困層が多い地域なんだとか。そのため治安が悪く、強盗やスリ、殺人事件も頻繁に起きているようです。ただ全地域の治安が悪いわけではなく、治安のよい所と悪いところがあります。
こちらは「ビレッジ」もしくは「サブディビジョン」と呼ばれるところ。
マニラにはこのように町全体が壁に囲まれ、町に出入り口がある地域があります。いわゆる高級住宅地で入り口には守衛がいるため部外者が入ることができないんだとか。敷地内にはコンビニや商店もあるため外に出なくても最低限のものは取り揃えられるようです。当然このようなところに住めるのは勝ち組の人たち。あとはマニラに滞在している外国人でしょうか。日本は治安が良いためこのような地域は作られませんね。でも近年は強盗殺人など凶悪事件が頻発しています。もしかしたら近い将来、この手の設備ができる日が来るかもしれません。
このようにマニラは治安のよい場所と悪い場所があるようです。
こちらはフィリピンで一番の金融街「マカティ」です。
フィリピンのウォール街と言われるほど経済の中心であり、そしてハイソな街であるマカティ地区。
ディープなところに泊まりたいのですが、やはり慣れていない土地では安心安全な場所を選ぶべきでしょう。歓楽街があるのはマニラ市のマラテのあたりのようですが、歓楽街は滞在する場所でなく遊びに行く場所。そのため治安が比較的良いと言われるマカティに宿を取りました。
しかし治安が良いと言われるのは中心部分。
当然そのような地域にもホテルはあるのですが、一泊5万円、安くても1万円以上するハイスペックホテルばかり。私の資金だとちょっと手が出せないです。そのためマカティでも少し外れの場所、なんだったら中心地よりも隣町の方が近いパシッグ川のそばのホテルに滞在となりました。
一応街の中心地に近いので貧民窟という状態ではありませんが、少し質が悪いところという感じでしょうか。街の中心までは2kmほど離れています。日中暑いので歩くのは面倒です。唯一の公共交通機関は地元民の足であるジプニー。乗り方が不明のためタクシーで移動するしかなさそうです。
マカティの中心地にはショッピングモールがありヴィトン、プラダ、ブルガリといった高級ブランド店が揃っています。週末は観光客やマニラの高所得者が集まる地域。多くの人が行き交い排気ガスで空気は汚れたマニラの喧噪から外れ、緑と調和し美しくそして煌びやかな雰囲気のあるところです。
しかしマカティのすべてがそのような地域ではありません。
街に光と影があるのであれば、マカティのハイクラスホテルやショッピングモールがある地域は「光」。パシッグ川に近づくにつれて光が消え、影が出てきます。
例え聖人君子だとしても欲望には勝てません。
中心地から離れた場所には本来人には見せれない人間の欲望を受け入れる地域があるのです。
こちら、売春窟です。
ぜんぜん金融街じゃない!
ある意味お金が流通する地域ではあるのですが、全然ハイソじゃないしむしろ下品に入るレベルの街です。
KTVやゴーゴーバーなどがある歓楽街です。
バンコクのソイカウボーイのような場所でしょうか。中にはレディーボーイも混ざっているようです。
比較的外国人が多い地域で、この辺りは白人が目立ちます。そして日本人も多く来るような場所のようです。なんとなく六本木のような雰囲気があります。
ブルゴス通りと呼ばれるところで、Googleの地図上では「Pバーコス通り」となっています。
ゴーゴーバーは日中営業していません。ここブルゴスストリートは夜の街。そのため夜に来なければ楽しめないのでしょう。
でも日中でも“営業する人たちが”路上にいます。腕をつかみ「マッサージ」と呼び止める女性。ゼッタイに普通のマッサージではない雰囲気だし、客の腕を掴み強引に引き留めようとするところ、ただ単に春を売る私娼でしょう。そういう人たちがゴロゴロいます。とくに日中にこのあたりをプラプラ歩いている人は観光客くらい。
つまり、鴨です。
少し歩くたびに声をかけてくる始末。これ、夜だとさらに悲惨になりそうです。
また女性だけでなく男性からも声をかけられます。
物売りで「買わないか?」と四角い箱を見せてきます。何を売っているかわかりませんが、まぁ路上販売ってことは社会性のあるものではないのでしょう。もしかしたら薬物とかそういうのを扱っているのかもしれません。
複数に話しかけられたので何を売っているのか詳しく聞いたところ、バイアグラでした。
まさに薬物販売。
手当たり次第に男性に売りつけているのでしょうか?それとも加齢により“維持ができない”と見た目で判断された結果、複数のバイアグラ路上販売男に声をかけられたのでしょうか。
勃起不全治療薬?
そんなのを売りつけようとするなんてはらわた痛いわ!そんなのに頼ったら私の“息子”が黙っちゃいませんよ!私にはバイアグラは不要なんです。
日々鍛錬を重ね、精神力・体力を常に最高の状態を維持する。いついかなる時もその時が来たときのために精進し続ける。そうすれば薬に頼る必要はないのです。バイアグラなんて不要。
そもそも私はシアリス派なんです。
バイアグラ飲んでも効果が無いと悩んでいた日々、偽物を売りつけられたと言いつけていました。でも人には向き不向きがあるようで、私はシアリスのほうが身体にあっていたのです。そのため私にはバイアグラが不要なんです。
ここではちんちんおっきくなっちゃう系の薬は必須なのでしょう。とくにこの手の施設を利用する人の大半はちんちんおっきくならない系の年齢になっているのです。ある程度需要があるから供給があるのです。
どちらかというとこの街は観光客向けの歓楽街です。そのためコロナが蔓延していた時期はかなり厳しい状態を強いられたのでしょう。今回の感染症によって閉店した店も多いようです。でもそれも少しずつ取り戻しているようです。以前と同じではありませんが、このまま感染症が落ち着けばにぎやかになるのかもしれません。
ちなみにシアリスも売ってました。