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これはホントにブランデー?フィリピンの激安酒「エンペラドール」

これはホントにブランデー?フィリピンの激安酒「エンペラドール」

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ブランデーというとブランデーグラスに注ぎ手で温めた香りを楽しむ、石原裕次郎が持っているグラスに入れて飲むイメージがあります。どちらかというと高級志向な飲み物。ブランデーもワインと同じように産地によって名称が変わりアルマニャック地方で作られるブランデーはアルマニャック、コニャックという街近辺で作られるものをコニャックと呼びブランド化されています。
ブランデーで有名な銘柄はレミーマルタンやヘネシーでしょうか。個人的にはマーテルが好きなのですが値段が高いため等級の低いヘネシーのスリースターを愛飲しています。安いウイスキーよりは値段がしますが、安くても味に安定があるブランデー。下手なウイスキーよりもおいしく飲めるんです。

そしてなんかブランデーを飲んでいると高貴なイメージがあるじゃないですか!

「焼酎片手に」ってフレーズと「ブランデーを片手に」のフレーズ。明らかに後者の方ができる男ですよね!ヘネシーはコンビニでも手に入れられるので飲む機会が多いです。

今はフィリピンにいます。南国って汗もかくのでライトなビールが最適ですが、フィリピン人だって酔いたいときもあるんです。アルコールの弱いビールでは物足りない。そんなときに役立つのがブランデーです。

こちらはエンペラドールというブランデーです。名前の意味は皇帝でしょうか。高貴な酒に最適な名前です。本日はこちらの酒を飲みます。

フィリピンは急速な近代化により日本以上に貧富の差が激しく、しかも貧富の「貧」の割合がかなり多いようで、人口の半数が貧困層に当たるようで、月収2万円以下で生活をしています。さらにその半数(全体の25%)が月収6000円以下の生活を強いられているんだとか。そのような苦しい生活の中で明日への活路を見出すために必要なのは「酒」なのでしょう。

フィリピンでも他の国と同様に酒が生きるための糧となっているようです。

こちらのエンペラドール、値段がかなり安いんです。記した通りブランデーは高貴なイメージがありますが、ここフィリピンではどちらかというと大衆酒、日本でいう大五郎的、中国でいえば白酒の立ち位置。早く酔いたい人向けの安酒のようです。

低価格なのは70ペソ(200円)くらいからあります。ほぼ焼酎と値段が近い感じ。その値段でブランデーが飲めるのはうれしいですね。

このように安く提供できるからか、エンペラドールはアジア圏だけでなく北米、ヨーロッパ、アフリカなど40か国以上で販売されているようです。このように世界各国で売られているため、ブランデーの世界シェアナンバーワンなんだとか。同社は1979年にできた比較的新しい会社ですが40年程度で世界一になるなんてすごいことです。てっきりブランデーはヘネシーが一番売れているんだと思っていました。

ただこれ、ブランデーというべきか悩ましい種類の蒸留酒です。ボトルには一切原材料の記述はありませんが、ネットで調べたところサトウキビが原料のようです。サトウキビを発酵させそれを蒸留したものはラム酒となりますが、フィリピンではそれをブランデーと呼んでいるそうです。

フィリピンのラム酒「タンドゥアイ」は醤油味
フィリピンのラム酒「タンドゥアイ」は醤油味

南の国で飲む酒といったらビールです。常夏で汗もかく。そのような中で氷の入った薄いビールを喉に流し込む。度数が低い

こちらは先日飲んだラム酒です。同じ材料でもエンペラドールはブランデーになります。

ラム酒に近いタイのブランデー「MERIDIAN」はかなり美味しい
ラム酒に近いタイのブランデー「MERIDIAN」はかなり美味しい

コロナの影響で宅飲みが主となり、外で飲む機会が減りました。 コロナ以前から基本一人飲み。外で飲むのも家で飲むの

同じような事象はタイでもありました。タイの方はサトウキビを主体にブドウなども材料に含まれるってことでしたが、エンペラドールはサトウキビだけっぽい感じ。

エンペラドールは種類がいくつかあるようですが、今回はLIGHTとかかれたヤツを選びました。一般的に蒸留酒のアルコール度数は40%前後ですが、こちらは27.5%と低めの度数です。フィリピンでも日本同様に若者の酒離れがあり、ニーズに合わせた結果度数の低いものを提供しているんだそう。世界的に売れているのはしっかりと顧客に向き合った結果なのでしょう。

さて、実際に飲んでみます。グラスが無いので紙コップで。
香りは強めのアルコール臭がします。鼻を近づけると焦げた香りがします。熟成年数は不明です。なんとなく香料で香りづけした感が否めません。色もしっかり茶色です。着色料が入ってるんじゃないかってくらい茶色。

味は渋みはなく甘みがかなり強いです。加糖されているんじゃないかってくらい甘いです。メープルシロップっぽい味わいですが果物の味がします。干しブドウやプラムっぽい感じ、近いのが梅酒の古酒でしょうか。飲んだ後少しベタベタします。

サトウキビが原料ってこともありロンサカパなどのラム酒に近い味わい。

製法もサカパと同じソレラシステムを採用。

高品質ダークラム「ロンサカパセンテナリオ23」
高品質ダークラム「ロンサカパセンテナリオ23」

いくらでも飲める身体なら問題ないけど、年を取ると代謝も落ち肝機能は低下。それにより酒量も減ってしまいます。そのた

ソレラシステムはいわゆる老舗の継ぎ足しタレのヤツと同じ。新しい酒と古い酒を混ぜて低価格でそれなりの味を提供できるシステムです。実際にエンペラドールは味にまとまりがあり高品質な感じがします。

それでいて飲みやすい。40%だと食中酒で飲むのは適しませんが、27度くらいだとストレートで飲んでも強さはありません。現地の人はコレに氷を入れて飲むそうなので、度数は焼酎と同じくらいになるのでしょうか。食事に合わせてもよさそうです。

ってことで本日のアテはフィリピン料理のシシグです。ブタの耳や肉などのこま切れと人参、ジャガイモ、玉ねぎなどを炒めた肉野菜炒めをご飯に絡ませたやつです。シシグっていうよりフィリピン式チャーハンでしょうか。東南アジア料理は油が多く、こちらも結構な油料理でした。こういう料理には酸っぱめのドリンクが合いそうですね。

今回は面倒なので水割りかストレートでしか飲みませんでしたが、カラマンシーのしぼり汁を入れてソーダでアップするフィリピン式エンペラドールソーダはフィリピンの食事に合いそうな気がします。

エンペラドール、ブランデーと呼ぶのは少し違う気がしますが、これ自体は非常においしいお酒です。低価格で飲めるってのもポイントが高いです。世界的に人気が出るのもわかります。

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