ここはほぼ歌舞伎町。マラテにあるマニラコリアンタウン
マラテに滞在しています。安全を確保するのであればマカティ地区のほうがよいでしょう。
マカティにあるショッピングモールであればおいしいご飯も食べられるし、物乞いに絡まれる頻度も少ないです。ただ私はマカティよりもマラテのあたりの方が性に合っているようです。殺伐としてどことなく危険な香りがするこの街は、かつて住んでいた歌舞伎町に通ずるものがります。
偽物ブランド売りつけようとしてくる客引きがかなりうざいけど。
フィリピンは失業率が高く働く場所がないそうです。
大学を卒業しても就職できるのがファストフード店の店員なんだとか。自国での雇用が全然ないのは問題ですね。フィリピンの母国語はタガログ語ですが、アメリカ統治時代があったため英語も堪能です。そのため優秀な人材は外国に行くのでしょう。
大学出身者でもファストフード店の店員しかできない。もちろんそれ以下の人はそれ以下の仕事しかできず、結局は非合法組織やそれらに準ずる組織の末端として働くしかないようです。
先日訪れたブルゴス通りにはED治療薬を売っていたし、この近辺は日中偽物ブランドを売っています。しかも「ニセモノー」と日本語で声をかけてくるんです。売ってるってことは買う人がいるんでしょうね。それは歌舞伎町の裏DVD販売と同じ。アレも買う人がいるんです。
つまりマラテで見かける路上販売者は歌舞伎町の裏DVDを売ってる人たち。ここはほぼほぼ歌舞伎町みたいなところでしょうか。
マニラにも裏DVD売ってる人もいそう。
でも、歌舞伎町にいるDVD路上販売の人たちにはちゃんとした歴史があります。様々な困難を経て、歌舞伎町さくら通りで商売をしているのです。つまりマラテの路上販売とは出自が異なるのです。そのため歌舞伎町とは似て非なるもの。
マラテ中心地にはキャバクラやパブ、バーがありこのあたりはまさに歌舞伎町です。人通りも多く、日が暮れると少し過激な格好をした女性が「マッサージ」と声をかけてきます。私は夜の時間帯は外出せず、出前の受け取りでホテルから数歩しか離れていませんが、それでも強引な立ちんぼが声をかけてきました。まさに歌舞伎町二丁目の大久保公園。
でも大久保公園にいるソレはそこまで強引ではなかったはず。そもそもマラテにいるのはどこかの店に所属する人に対し、大久保公園にいるソレはただの私娼です。
つまり出自が異なるのです。そのため歌舞伎町とは似て非なるもの。
少しずれると「コリアンタウン」という看板を見かけます。
やっぱ歌舞伎町じゃねーか!
歌舞伎町の裏手には新大久保があり、そこもコリアンタウンとなっていますが、マニラでも歓楽街の比較的近くにコリアンタウンがあるんですね。構図がほぼ一緒。
ハングルが書かれた看板が何軒かあります。おそらく韓国料理屋でしょうか。
既視感のある蟹。道頓堀にあるそれは動きますが、ここのは活きがなく死んでます。
ここはコリアンタウンなのでおそらくこれはケジャンでしょうか。この店では道楽の限りを尽くせるのでしょう。
この街にあるKTVは韓国式ってことでしょうか。いかがわしいだろう店も散見します。日本式のKTVと韓国式のソレは少し異なるようで、KTV、つまりカラオケなので韓国式には韓国の曲がメイン、日本式は日本の曲がメインなのでしょう。そして日本式はキャバクラなのに対し、韓国式はいわゆる西川口の流れを汲むNK流の一派。もちろん全てではないにしろそのような棲み分けが出来ているそうです。ちなみに日本式だろうが韓国式だろうが出てくるのはピーナです。
こちらはレメディオス・サークルという環状交差点です。
ここを中心にコリアタウンが広がっているようです。付近にはフィリピン料理店もあるし日本料理店もあります。新大久保のように韓国前面に押し出しているわけではないようです。
新大久保にコリアンタウンができた理由は近くにロッテ新宿工場があったのが理由の一つで、その後自然発生的に韓国人コミュニティがどんどん大きくなり現在の街へと変わっていったようですが、どうもマニラ市にあるコリアタウンは人為的に作られたもののようです。
2021年にマニラ市長と在フィリピン韓国大使館との間で会談が行われ市内にコリアタウン建設計画が持ち上がったようです。
フィリピンに訪れる外国人で一番多いのが韓国人なんだそう。コロナ以前は年間198万人ほど訪れてたそうで、二位の中国は174万人、日本は四位で64万人と韓国は日本の三倍以上の観光客のようです。
韓国式KTVが公然と存在するフィリピン。レイプ発生率世界第四位の韓国人200万人が何の目的でフィリピンへ渡航するのでしょうか。
まぁ大半がそれ目的でしょうね。
コロナが落ち着き、これより外国人観光客を受け入れようとするフィリピンですが、やはり一番の顧客である韓国人を招き入れたいのでしょう。そんなわけで日本食レストランや日式KTVも多くある地域をコリアタウンとしたそうです。
出来たのはつい最近、というよりまだ完成しておらず看板だけ取り付けた感じでしょうか。韓国の国旗が掲げられ近隣には韓国料理店がありますが、そこまでコリアタウンの感じはありません。コロナ禍だった2022年の自国民を除くフィリピンへの渡航者は202万人程度で韓国人は42万人だったそうです。2023年になり規制緩和、今後は多くの韓国人がフィリピンへ渡航するのでしょう。そうなればこのあたりもにぎわうのでしょうね。
飲食店だけでなく女性が接客する店が外国人街にできるのはどこにいっても同じですね。200万人のうちのどれくらいの割合の人がコレ目的で渡航しているのでしょうか。フィリピンは日常的に英語を話すため語学留学先になるようですが、ソッチ系のお遊びが好きな人は韓国にもいるのでしょう。このような店がそれがあるのを物語っています。
「愛人」というなの店。「정부」って書かないあたり、絶対日本の店ですね。
そして店名にこの名をつけるあたり、日本に精通している人がオーナーのようです。そして日本式KTVにもかかわらず、接客をしていたら急に恋に落ちちゃいそうな店名。
コリアンタウンの近くにある裏路地。マニラは歓楽街の直ぐそばにこのような生活臭が漂う地域があります。
昭和の雰囲気ですね。日本も高度経済成長期のころはこのような路地がいっぱいあったのでしょう。マニラも発展していく過程でこのような路地が消滅していくのでしょう。フィリピンはベトナム、ミャンマーと並び急激に発展しています。今後タイと同じように先進国の仲間入りを果たす可能性があります。この手の路地は徐々に見れなくなるでしょう。
本日はマニラ市内にあるコリアンタウンを巡りました。コリアタウンもまだできたばかりなので今後変わっていくのでしょう。
また今度フィリピンに来た時にアガシのいる店に行こうと思います。