山林生活

【東洋の真珠】マニラ湾に浮かぶワンピースを求めて

【東洋の真珠】マニラ湾に浮かぶワンピースを求めて

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こちらはマラテ地区にあるマニラベイウォークってところ。マニラ湾に沈む夕日は世界三大夕景の一つに数えられ、東洋の真珠と呼ばれるほど美しいようです。こちらもマニラに旅行にきたら見ておきたいですね。

片側4車線の道路で歩行者用の信号がなく気合で渡らないといけませんが、近くには歩道橋があります。

近くにはアメリカ大使館があり、この歩道橋はフィリピンアメリカの友好記念に建てられた橋のようです。ちなみにアメリカ大使館は早朝長蛇の列ができていました。職の無いフィリピンよりも自由の国を目指しているのでしょうか。日本に住んでいると移民したいって気持ちになりませんが、もしかしたら近い将来、在日アメリカ大使館に日本人の列ができる日も来るのかもしれませんね。

世界三大夕日を眺めようと多くの人が集まります。ベイサイドへはセキュリティの前を通りますが、通る際に「中国人か?」とセキュリティに声をかけられました。もしかしたら中国人は浜辺に出ることができないのかもしれません。拒否される理由はコロナ関係なのか、それとも大人の事情ってやつなのかはわかりません。

こちらがマニラ湾です。若干曇っていますが一応夕日は見れそうです。

本日の日の入りは18時過ぎ。あと30分ほどで日が暮れます。

これでマニラ滞在も最後となりました。半月と短い滞在でしたがまぁまぁ楽しめたと思います。一般的に男の子がマニラに旅行をするとなると女の子とおままごとをするかカジノ遊びのどちらかになるのだと思います。しかし今回はそのような遊びをせず、清く正しいマニラ旅行を楽しみました。

スラム行ったり、風俗街を歩いたり。

これが清く正しいマニラ旅行なのかはわかりませんが、私にとってはよいリフレッシュになりました。
とくにトンド地区を歩いたのは良い刺激でしたね。人が生きているのがひしひしと感じられ、そして自分も生きる活力を与えられるような。まさに海外行って人生観変わった系のヤツです。

でも人生観がどうのっていっても私の場合、カルマがどうのとか、ホメオパシーがどうのとか、ヴェーダがどうのとか、スピリチュアル系の話ではありません。
活力が与えられたのは自分よりも劣悪な環境で生きてる人を見て「まだ大丈夫」と安心を得てるだけなんです。

一般社会では上を目指すためには上を見ろなんて言われますが、下を見て足元が盤石なのかを確かめる方が重要だと思うんです。フジテレビのザ・ノンフィクション、NHKの72時間を見てるのもそう。私より辛い生活をしている人がいるから「まだマシ」と自身の立ち位置を確認しているのです。

そう、フィリピンでは劣悪な環境の中で生きる人たちがいるんです。

フィリピンは多少治安が良くなったようですが、まだまだ改善すべき事項がいくつもあるのです。

2016年以前のフィリピンは今よりも治安が悪く、国民の一割が過去半年間に何らかの事件に巻き込まれたと回答していたそうです。殺人事件や強盗事件、覚せい剤などの薬物が絡む事件などが多くあったそうで、日本と比べると50倍近い発生率なのでかなり治安が悪かったようです。
2016年に大統領選挙でロドリゴ・ロア・ドゥテルテ氏が選ばれました。ドゥテルテ氏は犯罪撲滅のため強引な手法で犯人を射殺を繰り返し、在任中に殺害した数は6000人を超えていました。人権団体の推計では3万人とも言われています。
当然このような手法は人権問題に発展し、国連人権委員会はドゥテルテ政権を批判していました。しかしその強引な手法はフィリピン国内の安寧を招いたそうで、犯罪発生率は半減したそうです。そのためフィリピン国民の支持率は9割近い数値でした。

しかしフィリピンの大統領任期は6年と決まっており、再選は禁止されています。このようになっているのは以前フィリピンでは独裁政権時代があったためです。

1966年から約20年間、フェルディナンド・エドラリン・マルコス氏がフィリピンの独裁者として君臨していたのです。初期のころは失業率の改善など一定の成果を上げていましたが長期政権の弊害は出てくるもので、汚職や癒着が蔓延。それによりフィリピン経済は悪化しました。マルコス氏は戒厳令を発し本来三選禁止だった憲法を改正。反マルコスを掲げていた政治家を逮捕するなど独裁を続けました。1986年の大統領選挙では本来反体制派のコラソン・アキノ氏が当選したのにも関わらず開票操作を行いマルコス氏が当選となりました。しかしそれにより国民が反発。

エドゥサ通りに100万人が集まりデモが起こったそうです。これを機に革命が起こり、マルコス政権は倒れました。このような暗い歴史があるため、フィリピンでは任期が6年と限定されているようです。

そして現在の大統領はフェルディナンド・ロムアルデス・マルコス・ジュニア氏。マルコスの名の通り、独裁政権を敷いてたフェルディナンド・エドラリン・マルコス氏の実子。エドゥサ革命があったのは今から38年前、フィリピンの平均年齢はおよそ24歳。大半の人が革命以前に生まれた人です。また独裁政権のころを経験している人でも恩恵を受けていた人が一定数いたようで、そのような人から支持があったようです。

先日、マルコスJrが大統領となってはじめてのエドゥサ革命記念日でした。父親を打倒した記念日を祝う日があるとはなんとも不思議な光景です。

大統領という権力を使い強引な手法で薬物撲滅を目指した前大統領のドゥテルテ氏。任期により新しく就任したマルコスJr。父親の独裁政権のイメージがあるためドゥテルテ氏のような強引なことはできないのでしょう。これが今後のフィリピンの足かせとなりそうです。

これまで処刑された薬物関連犯罪者の多くは末端の売人。国民全体の20%が最貧困層のフィリピンでは売人はいくらでも用意できます。そして地方都市では警察の汚職もひどく、薬物工場、農場の経営は黙認されているようです。大小7000以上ある島国で有人島は1000程度。公権力が及ばない地域もあるのでしょう。

日本の強盗殺人事件の容疑でフィリピンの収容所にいた人物が逮捕、その際に収容所の中の様子がクローズアップされていましたが、あのように公務員の買収は今でも日常的にあるようです。
地方では仕事がない。公務員は汚職が日常。このような状態では貧困問題は解決しないのでしょう。

マニラはバンコクのような安心していられる観光地ではありませんが、そもそもバンコクだってかつては似たようなところでした。色々抱えている問題はあるのでしょうが、時間の経過とともにマニラも一大観光地になるかもしれません。バンコクよりも近いし飛行機で5時間程度の距離。島国なので日本と似ていて食事の相性も良い。エドゥサコンプレックスは閉業していますが、また新たな娯楽施設ができるはずです。

みんな、マニラにおいでよ!ちょっと小汚いし物乞いも多いけど、こんなきれいな夕日がみれるんです。地平線に沈む夕日は撮影できませんでしたが、一応東洋の真珠が見れたってことでよいんじゃないでしょうか。

これこそひとつなぎの大秘宝「ワンピース」なんじゃないでしょうか。

そういえばバリ島でみる夕日も世界三大夕日の一つに数えられるそうで、そちらもインドネシアに旅行に行った際に見ました。あと一つは釧路なんだとか。案外近場にあるもんですね。釧路の夕日、機会があれば見に行きたいです。

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