山林生活

【日中攻防戦】中国高鉄で虚を突かれる【椅子取りゲーム】

【日中攻防戦】中国高鉄で虚を突かれる【椅子取りゲーム】

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本日は香港へ行く玄関口、広州に向かいます。天竺に行く旅4日目にして全体の2割ほど進むこととなります。このペースだと20日ほどで天竺に行けちゃいますね。でも、ゆっくりすべきところはゆっくりしたい。

まずはモーニングです。朝食付きのホテルに泊まったので朝ごはんが食べられます。バイキング形式のよくあるホテルの朝食です。いろいろと選択肢はあったのですが、基本的に朝が弱いので適当なものを見繕いました。

無難なお粥です。とくに味付けはないです。
そして付け合わせに選んだのがチャーハン。まさかの炭水化物をおかずに炭水化物を食べちゃいます。そして麺。こちらもそういえば炭水化物でした。さらにはサラダだと思ってとったやつですが、ジャガイモでした。これじゃあ炭水化物のオールスターじゃないか。
それでもどれもおいしくいただきました。若干北京よりも味付けが濃くなっている気がします。そして辛みがあるものが増えてきました。これより南に下っていくと胃腸に負担がかかる唐辛子系の料理が増えてくるんでしょうね。。。辛いのは好きなんですが、下痢になるしお尻痛くなるんでそれが不安です。

上海、意外とよかったです。
恐らく観光地化されているから居心地がよいのでしょう。言葉の壁もそこまで感じず、店員の接客も旅行者に合わせてくれるわけです。言語もまともに話せずコミュニケーションも困難な私にとっては敷かれたレールに乗って観光地のぼったくり料理を食べて「おいしかったねー」って言っているのが一番なのでしょう。
北京はお腹いっぱいですが上海ならまた行きたいです。

新幹線は北京から上海に来た時に利用した上海虹橋駅より出ているようです。現在地からは地下鉄で一本ですが新幹線の時間までまだ余裕があります。そんなわけで最後の上海観光をしたいと思います。朝はどこの国でも通勤ラッシュです。人は多いのですが電車の中はそこまで混雑しておりません。日本だと来た電車が混んでいたとしても無理やり乗車するのがデフォですが、こちら上海だとグイグイ乗ってこないんです。混んでいたら次の電車が来るのを待つ。そんな感じなので車内は日本のように混んでいません。

降りた駅は南京東路駅です。

ほぼカリン塔ではないでしょうか。上海の観光スポット外難に行くことにしました。行くといっても川沿い?海沿い?のところです。本来であればフェリーに乗って回るのでしょうが、めんどくさいんで陸から眺めます。

テレビでよく見る上海の雰囲気ですね。結局あちらの島には行かなかったです。北京だろうが上海だろうが観光をするのであれば数日滞在しなければ難しいですよね。このような弾丸旅行では見れるところも限られてしまいます。強引に詰め込めばただ疲れるだけですしね。

この写真があれば「この人は上海に行ったんだなー」ってわかるでしょう。
観光というよりただ通り過ぎた感が否めませんが見たわけですのでこれも観光のうち。早々に上海虹橋駅に向かいます。
次に行くところは広州南駅というところです。新幹線と寝台車の二つの選択があり、寝台車の場合は丸一日、新幹線でも7時間以上かかる道のりとなります。旅人らしく寝台車を選ぶべきか悩みましたが、早く現地に着く新幹線をチョイスしました。今となっては失敗したと思っています。

北京から上海に来たときはチケットカウンターで購入しましたが、今回は事前にネット購入しました。手数料がかかりますが予約番号を見せれば発券してくれます。その際に寝台車か新幹線が悩んだ結果新幹線となったわけです。しかし広州に到着するのは夜の22時ころ。当然その日は何もせずにホテルに宿泊するわけです。それで翌朝から行動をするわけです。寝台車の場合は翌朝に到着します。つまりホテル代がかからないわけです。

新幹線よりも寝台車の方が安い。かつホテル代が不要。動けるのはどちらも翌朝。
それであれば寝台車を選ぶべきでした。急ぐあまり早いやつを選んだ結果、無駄な費用を払うことに。慌てる乞食はもらいが少ないという状態です。
でも、寝台車の中国語飛び交う車内で一日過ごすよりもホテルのベッドでゆっくり寝られる方が体も休めるしいいのでしょう。そうやって失敗したことを納得させていくのです。それで納得するから失敗をしても何の糧にもならずに同じ失敗を繰り返しているのですが。

チケットを予約しても結局これに並ばなければなりません。それでも番号見せるだけで発券してくれるので便利です。

上海虹橋駅の新幹線の搭乗口待合室です。こちらも北京と同じように空港のような作りです。先日乗り方はわかったので今回も同じように乗ります。

自分の順番は死守する。
割込みは当然のようにあるものでそこは気にしてはいけない。
割り込まれるのではなく割り込め。

まだ出発まで時間があるのでいつも通りカフェでノマド作業をしたいと思います。安心のスターバックスがあります。タリーズがないのでここのところ毎日スタバに行っています。しかしスタバが上の階に見えるのですが上に行く階段が見当たりません。

散々探したら見つかりました。まるでドラクエのダンジョンみたいです。日本だとエレベーターの場所、エスカレーター場所は感覚でわかるんですが、ちょっと構造が違う感じがします。

安心のスタバ。先日までホットでしたがアイスに切り替わりました。ダウンジャケットもカバンにしまい、現在は半そでで過ごせる気温となっております。

スタバから見える上海虹橋駅の待合所です。ただの観光地の上海しか見ませんでしたがよい観光ができました。

スタバで時間をつぶすもまだ時間があるため昼ご飯を食べたいと思います。これより7時間ほど電車に乗らなければなりません。車内では弁当の販売もありますが、当然そんなのは買えません。店であれば指でさして頼むことができます。

そんなわけでXO醤を使った焼きそばをたべました。こういうのでいいんです。エビのだしと煮干し出汁っぽいのがはいっています。日本人にとってはこの味が適してそうですね。わざわざ上海まで来てるのに台湾料理を食べてしまいました。

乗車時間も近づいたことなのでいつも通り並ぶこととします。基本的に乗車可能となるのは15分前でそれまではホームに降りることができません。30分くらい前から徐々に列ができはじめます。ここでも順番死守に力を注ぎます。死守している最中、たまたま通りかかったおじいちゃんがよろけて倒れそうになります。それを助けるために手を差し伸べました。その瞬間、隙を作ってしまったためおばあちゃんに横入りされてしまいました。しかもそのおばあちゃん、おじいちゃんのツレ。まさかのコンビプレー。でも、その二人を除いては一切誰もいれずに済むことができました。こうやって人は成長していくのです。

比較的早い段階で着席できました。場所は二人席窓側です。今回も中国の配慮か窓側に座ることができました。その後子連れのお母さんが中国語で話しかけてきます。何を言っているのかはわかりませんが乗車券を見せてきます。座る場所を間違えたのかと思い、乗車券を出して見せるも合っていました。二人席窓側はF席。三人席がABCの順でDをとばしてEFの順です。私はF席で子連れのお母さんが持っていた乗車券はE席でした。何を言っているかわかりませんが席は間違っていないと伝えると強引に乗車券を奪おうとしてきます。なんだかわかりませんが、「F!F!」といいながら乗車券を見せつけます。一体何なのでしょう。言葉が分からないと何が何だかわかりません。

そのお母さん、隣に座らずに後ろの窓側の席に座りました。あくまでも推測ですが、子供が窓側の席がよいと言ったものの予約が取れたのは廊下側の席だった、そのため隣の私に変わってくれないか?と聞いていたんだと思います。中国はとくに子供を重要とすると聞いております。多少のわがままは大人が我慢すればいい。そうやって自由に子供を育てるのが中国人の考え方なのです。
なんてすばらしい考えなのでしょうか。国民一丸となって子を育てる姿勢、感動しました。それに気づいてさえいれば席を譲ってあげたものを。言葉の壁というのは時には残酷なこともあります。恐らくお母さんは私の対応に虚を突かれた思いをしたのでしょう。

子連れのお母さんが座っているのは本来予約をしていない後ろの席。ということは誰かがそこに来るわけです。外国人であればひと悶着あるのでしょう。中国では新幹線に乗ったら誰かが座っていたという話はよく聞きます。それがお国柄というものなので怒ることではないのでしょう。とくに今回は子供連れです。これは当然のように受け入れなければなりません。

そうこうしているうちに本来の予約の人が来ました。来たのは体格の良い男性です。来るなり、お母さんに話しかけます。何を話していたかは不明ですが、恐らく「そこ、私の席ですが」というような話をしたのでしょう。それに対して子連れのお母さんは「子供がいるので交換してくれませんか?」的な回答をしたんだと思います。

めっちゃ体格の良い男性怒ってるし!

中国人は声が大きいため怒っているように聞こえるのですが、今回は怒っています。周りに野次馬ができて最終的には駅員が仲裁に入る形となりました。中国人は子供を大事にするのかと思いきや、こんな感じで口喧嘩となるようです。そもそもはお母さんが問題なんです。でも中国はこれが許される社会なんですね。その結果お母さん勝利。無事に窓際を獲得したようです。そして体格の良い男性は私の隣に。かなりふてくされています。窓側に座れなかったからでしょうか。だいぶ機嫌が悪そうです。
やはり新幹線は車窓から見る景色を楽しむことです。とくに海外旅行。東海道新幹線とは違った景色が楽しめるのです。そのため旅は窓際に限ります。写真も撮れますしね。

しかしガタイの良い男性にカーテンをしめられてしまいました。西日が強かったからなのでしょうか。それとも窓際に座れなかったことへの当てつけでしょうか。

ガタイの良い男性という呼び方はなんだかふさわしくありません。かといって名前もわからないのでここではミカン男としておきます。

窓際の意味が全くありません。しかもミカン男はガタイがよいため私の陣地に侵入してくるんです。ひじ掛けはとうの昔に奪われてしまいました。そして足の方の侵入が半分くらいまで来ております。電車の乗車時間は7時間ほど。着くころには足の踏み場がなくなっている状態になるかもしれません。しかしミカン男がトイレで立ち上がりました。絶好の反撃のチャンスです。とはいっても相手を脅かすつもりなどありません。そのため本来持つべきスペースのギリギリに前線を配置しました。

これでどうだろう。ひじ掛けは譲る。そのため足は本来の陣地で手を打ってみないか?という不可侵条約を心の中で交わしました。それ以降はたまに国境付近での戦闘はあるもののとくに陣地を脅かされることなく7時間耐え続けました。

7時間というかなり長旅です。東京から福岡まで新幹線で行く距離くらいでしょうか。それだけ長いんでリクライニングもしたいです。長距離なので寝れるように乗車後すぐにリクライニングをしました。

しかし本来座らないはずのお母さんから「子供がいるのでリクライニングするな」というように強めの中国語で言われ、席をもとの状態に戻されたのです。

虚を突かれたのは私ではないでしょうか。

七時間リクライニングできぬままミカン男と陣地取りゲームをしていました。ミカン男は私と同じ広州南駅で下車。あれだけの量のミカンを持ちつつも道中で食べたのは二つだけでした。
中国の新幹線に乗ってわかったことは、とりあえず自己主張をしてみることなんだと思います。それが理にかなってなかったとしてもそれは関係ないのです。相手が受け入れてくれればいいわけなんです。横入りをされるときもこちらが拒否しないから入ってくるわけです。恐らく拒否すれば相手は渋々後ろに回るのでしょう。それが中国人の考え方のようです。日本のように相手のことを考えて行動するのではなく、まずは己の主張をしてみる。それが通るか通らないかなのでしょう。

郷に入っては郷に従え。主張強めにしたいと思います。

車内では7時間もずっとそのまま。お腹が空いたので先日酒のつまみで購入したビスケットで腹ごしらえをします。これより広州です。安全地帯を歩いていたつもりが実はそうではありませんでした。

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