【DA17V】新型エブリイを1000km乗った感想
エブリイをなんだかんだで1000㎞以上乗りました。
新潟の往復、山林への移動。こんな感じで乗っているとすぐに1000㎞に達してしまいます。購入してすぐにデッドニングを始めてしまったのでエブリイの乗り心地のお話をしておりませんでしたので、今回は乗った感想をお知らせいたします。
結論からいうと、「買ってよかった」というのが率直な感想です。
前車両はサンバー。今回はエブリイ。同じ商用バンですが、年式が違うとここまで性能の差が出るんだなと実感しました。
室内について
まず運転席助手席が広いです。
サイドブレーキがフットブレーキとなっているので中央に邪魔なものがありません。
またドリンクホルダーも運転席に二つ、助手席に二つあります。エアコン前にドリンクホルダーがあるため冷たいものであればクーラーにあてておくことで冷たいままになります。
サンバーで使用していた社外ドリンクホルダーがあるのですが今回は不要でした。そして運転席上部にはヘッドコンソールという隙間は狭いですが収納棚があります。書類であれば問題なく入るスペースとなっています。こんな感じでサンバーよりも広々使えます。
ただ問題は後部座席と荷室の広さです。
スズキのサイトではエブリイの荷室の広さは1955㎜となっておりました。ちなみに私が以前乗っていたサンバーの荷室の広さは1875㎜です。数値上ではエブリイの方が80㎜大きいです。てっきり広いのだと思っていましたが但し書きがありました。
※助手席シートスライドを最前端にした際の助手席後端からバックドアまでの長さ。
助手席を最前端にした状態で乗らない限り、この広さは保てないってことなんですね。実際の寸法に関してはサンバーよりも150mmほど小さい1700㎜程度です。つまり荷室は狭くなっています。最新の車両は安全性能などがあり、フロント部分に厚みがあります。そのせいで後ろの方が狭くなってしまっているのでしょう。数字のトリックに騙されてしまいました。但し書きが小さいんですよね。
居住スペースはこんな感じで狭くなってしまいました。
でも身長が低いおかげでなんとかこのサイズでも生活はできそうです。
あとは収納スペースでしょうか。一応ヘッドコンソールがあるためそこに多少の荷物が詰めます。でも荷室下の部分があまり使えません。サンバーでは荷室下、後部座席下に収納スペースがありました。エブリイも一応あるのですが、入り口が狭いため有効に使えません。長物とかしまえると便利なのですが、ちょっと加工しないとダメっぽいですね。
収納スペースがほとんどないため、イレクターパイプで天井収納を作成中です。天井に収納を作ると狭くなりますが、座れる高さは確保できるため収納を増やし、車中泊を快適にしたいです。
ハンドルの切れ角について
ハンドルの切れ角というか、左折が少ししづらいです。
サンバーのホイールベースが1885㎜でエブリイのホイールベースが2430㎜です。明らかにホイールベースが違います。
またホイールベースだけでなく、実際にハンドルが切れないような形になっているみたいです。
サンバーの場合、ハンドルを回せばタイヤの限界まで曲げることができるのですが、それをすることでシャフトドライブブーツが切れてしまうことがあります(実際に切れました)。それを避けるため、エブリイでは切れ角の限界を手前にしているのだとか。
実際に最小半径も3.9mと4.1mで差があります。
サンバーに慣れてしまっていたので転回をする際に切り返しをしなければならないことがあります。ここは慣れる必要がありますね。
エンジンのフィーリングについて
エンジンのフィーリングについてですが、1速から2速に切り替わるときショックがあります。どうやらこれは仕様のようです。ショックがあるということはしっかりとギアが噛んでいる証拠なのですが、どうにもこうにも不愉快です。
アクセルを強めに踏めばショックは少なくなるのですが、ダラダラ走っているときはこのショックに悩まされます。ギアが摩耗しショックがおさまるかもしれません。これについても慣れるしかないですね。
それ以外に関しては概ね良好で、サンバーよりもパワーを感じられます。さすがはDOHCエンジンです。
基本的に高速で巡行するような車両ではないため、高速道路でも毎時80~90㎞くらいで走るのが一番よい感じです。それ以上の速度だとロードノイズがうるさいし、車体も安定しません。とくに横風で車が流されることも多いです。これについては商用軽バンの定めです。一応100㎞巡行も可能ですが、左側の走行車線を80㎞で走るのがよいでしょう。
燃費について
サンバーの時はリッター10前後でした。ぶん回せば9とか8とかの時も。四駆だから燃費も悪かったです。
エブリイはパートタイム四駆です。普段は二輪駆動です。そのため燃費もかなり向上。通常時、エコ運転を意識していればリッター16くらいで走れます。普段はリッター14くらい。近年ガソリンの価格も高くなってきていますので、これぐらいの燃費であれば安心できますね。
サンバーのメーターとは違いガソリンの減り具合も視認しやすくなっています。また継続巡行予想距離や燃費なんかも表示してくれるのはありがたいですね。
足回りについて
サンバーも貧弱でしたが、それでも四輪駆動だったためその貧弱な部分は補えておりました。しかしエブリイはパートタイム四輪駆動です。普段は二輪駆動。ちょっとした浮き砂でスタックします。
私の駐車場は少し坂を上がったところにあるのですが、駐車場に入るときは毎回スタックします。つまり駐車場に入るときは四輪駆動に切り替える必要があります。サンバーではスタッドレスタイヤに四駆だったため滑り知らずでしたが、これからは注意が必要です。でもまあ四駆モードがあるので何とかなるんだと思います。
ブレーキについてですが、少なくともサンバーよりもブレーキは効く感じでした。
でもロックもしやすそうな感じがします。ロックしそうな感覚ってあるじゃないですか。強く踏むとその感覚があります。
サスペンションもサンバーの時よりかショックを受け止めてくれます。
サンバーは本当にサスペンションが機能しているかわからないくらい、段差で車体が大きく揺れていました。中古だったことでへたっていたのかもしれません。エブリイはちょっとしたギャップでもそこまで車体が大きく揺れることはありません。それでも貧弱ではありますが、そこは軽バンですので諦めるしかないでしょう。速度と同様にこのあたりの走行性能は諦めています。
タイヤ径を大きくすれば多少は安定するのではないか?と何の知識もないけれどそう思っています。一応今のままでもワンサイズ大きなタイヤは着けられるっぽいです。スタッドレスタイヤを買うことがあればそのあたりも考慮したいと思います。
騒音について
デッドニングをしましたが、別にデッドニングをしなくてもエンジン音はうるさいとは感じませんでした。むしろ後方にあるのにも関わらずエンジン音がしていたサンバーの方がうるさかったです。
それよりもタイヤからくるロードノイズの方が大きい感じがします。
デッドニングをするのであればそちらの方を考えてやったほうがよいかもしれません。天井に関してはサンバー同様に申し訳ない程度の静音材が入っているだけです。こちらは購入後すぐに対処したため雨音がどれくらい響くか確認しておりません。現在天井の音はほとんどなく、それよりもフロントガラスに打ち付ける雨音の方がうるさいくらいです。結局騒音の部分は窓をどうにかしなければ意味がないということに気付きました。
あとは速度を出すと風切り音も結構しますね。風切り音を減少するアイテムがあるのですが、あの辺のカスタムってどれくらいの効果があるのでしょうか。気休め程度なのであれば不要ですが、一定の効果が期待できるのであれば試してみたいです。
軽バンで車中泊をするならエブリイを。
パワーウィンドウ、キーレスエントリーなどサンバーからかなりランクアップしました。当然新しいわけですので良い部分ばかりです。唯一の難点は荷室が狭くなったこと、収納が減ってしまったことでしょうか。これよりエブリイの課題は荷室の有効活用、収納スペースの確保です。
車中泊をしたいと考えるのであれば現行では一番よいと思います。ジムニーだと狭いです。N-BANという選択肢もありましたが、あちらも車内は狭いです。一定の広さを保つのであればエブリイとかの軽バンが望ましいんだと思います。もちろん走行性能など物足りないところがあるのは否めません。でもそれは商用軽バンの宿命で、そこを受け入れていかなければなりません。個人的にはそこまで悪い買い物では無かったなーと思っています(思うようにしています)。
極めて個人的な感情のもと新型エブリイをレビューしましたが、購入の際に参考にしてください。
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