自転車よりも遅いチョイノリを乗った過去
dash125RSに乗り交通事故。その後一年半ほど入退院を繰り返していました。もうバイクに乗らないと思いきや、やっぱりバイクが無ければ生きていけない。だって事故の記憶あやふやで痛かったかどうかもよくわかっていませんでした。じゃあ問題なく乗れるってわけです。私からバイクをとったらもう何も残らない。
私の半分はバイクだったわけです。
そうなれば何かしらバイクを買わなければなりません。一応事故車のdash125RSはあるものの、修理が必要だし流石に死に損なったバイクにまた乗るっていうのもまだ気持ちの整理がついていません。そもそも久しぶりのバイクだからもう少し優しいバイクが望ましい。退院できたとはいえまだリハビリも必要だし完治したわけではない身体です。当然スポーツバイクに乗れば同じような惨事を招く恐れもあります。バイクにリミッターがついていたとしても私のリミッターは解除されている状態です。それならリミッターが解除されていても問題ないバイクを選ぶべきでしょう。無難なところは原付とかでしょうか。
そんな中で脚光を浴びたのがチョイノリでした。
ホンダ→カワサキ→カワサキ→ヤマハ→タイホンダ→スズキ
ここにきて初めてのスズキのバイクです。
チョイノリとは名前の通りちょいと乗れるバイクです。
「ちょんの間」みたいな名前のバイクです。
いわゆる原付というものでして。しかも値段が新車で6万円ほどです。
低価格ですが低スペックなんです。値段を抑える代わりにありとあらゆるものを排除しています。造りもかなりチープな感じです。でも私にとってはバイクに乗れるわけですので何の文句もありません。
しかし、それでもやっぱり遅いんです。
原付の法定速度は30kmまで。しかし30kmで走るほうが道によっては危険な場所もあります。原付が30km上限の理由は、そもそも自転車に原動機をつけただけの車両が昔あったからです。当然制動性は低いです。そのため30kmまでとしたのでしょう。しかし近年は制動性も高まっています。法律がそぐわない状態です。またエンジン性能も上がり、原付でも60kmとか普通にでるわけです。30kmだと反対に危険なこともありますので、ここについては法改正をしてもらいたいものです。
ただチョイノリに関しては、どんだけ頑張っても時速40km程度です。
実際メーターも50kmまでしか表示がありません。ちょっとした上り坂だと35kmくらいまで落ち込みます。急な坂であれば30km以下です。
すげー遅い。
これまで早いバイクの乗ってきたためその差が顕著です。左車線を走るわけですが、駐車車両をよけるのも必至、大型トラックが近寄るもんなら、風で煽られそうになります。それで頑張って法定速度程度しか出ないんです。別に法定速度が30kmなんでそれ以上出る必要は無いんだと思いますが、ちょっとよけるときとか多少速度が出るようにしてほしいです。もう少し下の力があるとよいのですが、それもありません。草刈り機のエンジンでタイヤ動かしてますくらいの感じでしょうか。これじゃあいつか事故に合いそうです。
遅いバイクなら安全だと思ったら大間違い。やはり一定のバイクが私には必要だと痛感しました。
恐らくチョイノリに乗っていたのは半年ほどでしょうか。でもこのチョイノリが初めて乗った原付でありスクーターでした。チョイノリにトランクを取り付けていたのですが、やっぱり荷物が入るスペースがあるって良いですね。ヘルメットもしまえるし、雨具もしまえるわけです。スクーターを毛嫌いしていましたが、ここにきてやっぱりスクーターって便利な乗り物なんだなぁと感じました。チョイノリはたしかに遅いしチープなつくりです。でも値段を考えればこれくらいの機能に落ち着くのは仕方がないのでしょう。二車線以上の道路を走るのは勇気がいりますが、駅前まで移動したりする程度であれば使い勝手はよさそうです。最悪盗まれても6万円ですからね。まぁ便利な乗り物なんじゃないでしょうか。
このようにスクーターは便利な乗り物というように思えたのですが、それでも半年ほどでチョイノリを手放したのには理由があります。
その理由はさっきから言っている通り遅いから。
遅いのはわかっていました。所詮は6万円の原付です。そこまでの性能は期待していませんでした。
でも、ただ遅いだけではないんです。
理由は自転車に抜かれたからです。その自転車がロードバイクであれば仕方ないと思いますが、ママチャリに抜かれたんです。しかもママが乗ったママチャリです。そのママもまさかバイクを抜くとは思わなかったのでしょう。こっちは全速力で走っているのにも関わらず、その横をママチャリに抜かれるわけですから、
それだったらママチャリでいいじゃん!
ってなりますよね。
その後私がチョイノリを売った後、自転車を買いに行ったのは言うまでもありません。
でも、それでもまだバイクは乗り続けるわけです。この続きはまた次回。