【エリミネーター250V】アメリカンに乗ってスピードスターになる!
アメリカンといえばVツインエンジン。
エンジンの鼓動を感じ、ワイルドなバイクライフを突き進む。
私のアメリカンバイクのイメージでした。Vツインでなければアメリカンではない。そのため当時私が所持していたホンダレブルはアメリカン風のアメリカンだと思っていたのです。
レブルは優秀なバイク。燃費もいいし操作性もよい。ホンダのバイクなんで壊れない。
しかし私はそんなことは考えず、「アメリカンはVツインでなきゃダメ!」となっていたのです。こうなると私は梃子でも動きません。もうVツインを買うしかないのです。
当時国産のアメリカンでVツインがあったのは、
ホンダ・スティード
ホンダ・シャドウ
ホンダ・Vツインマグナ
スズキ・イントルーダー
ヤマハ ・ビラーゴ
ヤマハ・ドラッグスター
カワサキ・バルカン
カワサキ・エリミネーター
クラッシックとかスラッシャーとか排気量とか言い出すと量が多くなるため割愛しますが、この8種類の中から選ぶ形です。
当時は中型免許しかありませんでしたので400ccか250ccの中から選ぶわけです。でも400だと車検とかあるし―。でかいし重いし。
400買うなら大型免許とって大きいの買うわ。
ということで250ccにしぼることに。
ホンダ・Vツインマグナ
スズキ・イントルーダーLC250
ヤマハ ・XV250ビラーゴ
ヤマハ・ドラッグスター250
カワサキ・エリミネーター250V
この中から選ぶ形になりまして。
恐らくこの中で一番無難なバイクはドラッグスターなのでしょう。アメリカンっぽさがあるし、イメージ通りのバイクです。イントルーダーもいいですね。英語で「侵入者」を意味する名前。中二心擽られます。Vツインマグナは当時一番売れていた250㏄のアメリカンです。XV250ビラーゴについては中古がありましたが新車は販売終了していまして。
この中から私が選んだのがカワサキ・エリミネーター250Vでした。
※カワサキモータース出典
もともと私はカワサキが好きだったんだと思います。泥臭い感じがやはり中二心を擽られていたのでしょう。
ELIMINATOR=排除するもの
先のレブルに通ずるものがあると感じたんですよね。あとエリミネーターの名を名乗るバイクは900ccからあります。こちらはNinjaのエンジンを積んでいたわけです。川崎といえばNinja。それの親戚みたいな感じがするのも購入のきっかけの一つだったんだと思います。
バイクはカワサキ。
これで私も真のバイク乗りとなったわけですが、このバイクが私の今後のバイク人生を変えるきっかけになったわけです。
アメリカンといえばドコドコとエンジンの鼓動を感じながら、ゆっくりとクルージングをするイメージがありました。ドコドコというエンジン音はVツインならではということ。だからVツインエンジンを積んだエリミネーター250Vにしたわけです。
しかしエリミネーター250Vのエンジン音はドコドコというよりキュィーンっていうどちらかというと未来チックな音なんです。
水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ。6速の高回転エンジン。
明らかにアメリカンな感じがしません。アメリカンだとSOHCで空冷のイメージ。どちらかというとスポーツバイクに積むべきエンジン。そうなんです。少し普通のアメリカンとは様子が違うんです。
250ccVツインアメリカンの中で最速だった。それが購入の一番の理由でした。やっぱり何でも一番がよい。そうなると最速のバイクを選びたいです。それが購入をした一番の理由です。ELIMINATOR250SEというのがありますが、こちらは並列二気筒。Vツイン縛りだとこちらが最速なんです。恐らく400ccVツインアメリカンよりも馬力があったと思います。
最高速は時速170㎞くらい出るようです。直進安定性もあり、ハンドルもブレません。恐らく最近の250㏄のスポーツバイクと同じくらいの走行性能です。
そうなんです。こんな高性能のアメリカンを乗ったせいで、私はスピードスターになってしまいました。
エリミネーターを乗る前に乗っていたのはレブルでした。レブルは速度があまり出ませんで。その当時奥多摩にツーリングに行っていたのですが、周りは早いバイクばかり。その中に紛れて走っていたもんだから「もっと速度が出るバイクに乗りたい!」という気持ちが強かったのでしょう。
また購入したバイク屋さんが間違いでした。
バイク屋さんも色々とあるわけです。
街乗りをメインとしたバイク店やオフ車をメインとしたバイク店。アメリカンをメインとしたバイク店。
私が買った店はレーサーレプリカをメインとしていたところでした。
バイク店ではお店主催のツーリングがあるわけですが、私がそこに参加すると周りはレーサーレプリカばかり。唯一私がアメリカン。レブルでは到底足元にも及ばなかったわけです。
バイク屋店長「力が...欲しいか...?」
そんな感じでエリミネーターを購入したわけです。
速いアメリカンが欲しい。それを叶えてくれたのはエリミネーターでした。
エリミネーター250Vはエンジンであれば小排気量のスポーツバイクであれば十分追従できます。そのため頑張ってついていくわけですが、ここで問題発生です。
エリミネーター250Vは曲がらない。
ツーリングは伊豆や箱根などの峠を通っていくわけですが、コーナーを曲がれないんです。左に車体を傾ければステップを擦り、右に傾ければマフラーを擦る。コーナリングは常にガリガリ音を立てながら火花が散るんです。そのため左コーナーに関しては足でステップを畳んで曲がっていました。右についてはマフラーを擦るので諦めるしかありません。
車高が低い分直進安定性はあるものの、コーナリングはダメダメ。
走るエンジン性能があるにもかかわらず、物理的にそれを阻止されるわけです。
もっと速いバイクに乗りたい!
そんなこんなでエリミネーター250Vに乗っていたのは8カ月くらいでしょうか。すごい短い期間でした。エリミネーター250Vの良いところはデザインが秀逸でエンジンが高性能、足つきもよいというところがありました。ただデメリットは記した通りコーナリングが不向き、メンテナンスが最悪、社外パーツが少ないというところでしょうか。
とくにメンテナンスに関しては酷かったです。タンクを外すのに何本ネジ外さなければならないんだろうというくらい面倒でした。人気が無かった車種なので社外パーツもなく、カスタムしたのはマフラーくらいでしょうか。マフラーもスーパートラップしかありませんでしたからね。こんな感じでエリミネーターもおさらばしたわけです。
人生初の立ちゴケはエリミネーター。
腰痛の原因になったのもエリミネーターです。
良かった部分も多くありました。でもやっぱり物足りない。
250ccや400ccがダメなら大型免許取るしかないでしょ!?
そんなこんなで続きはまた今度ということで。
エリミネーター250Vはもう売ってないんですね。あのエンジンをスポーツバイクに積んでほしかったんですが、それが出なかったのは残念ですね。
エリミネーターは排除するもの。
しかし排ガス規制により排除されたのはエリミネーターだったようです。