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不人気だけど低価格で壊れづらいスズキ・ボルティ

不人気だけど低価格で壊れづらいスズキ・ボルティ

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バイク事故を経てもうバイクに乗るのはコリゴリとなっていたのですが、その当時移動手段がバイクしかありませんでした。車の免許は所有していましたが都心で駐車場を借りるのは負担が大きく、駐車場のいらないバイクが最適だったのです。そのためバイクを手放したといいつつ、友人から受け継いだセローを譲り受けました。

下駄として買ったセロー225は林道とかに最適なバイクだった
下駄として買ったセロー225は林道とかに最適なバイクだった

GASGASのトライアルやらNSRやらを色々と乗り回していましたが、私はその時交通事故の病み上がりでした。リハビ

しかし譲り受けといてなんですが、かなりボロだったのです。エンジンは動くのですが足回りはボロボロといったところ。足として利用するのもちょっとしんどいレベル。そんなわけでまたバイクを買い換えることとなりました。

これまでは早いバイク、所有欲を満たせるバイクといった感じで趣味性が強くありましたが今回は違います。あくまでも移動をするためのもの。低価格でちゃんと動くやつ。このように考えると原付あたりが良いのでしょうが、その当時はオートマチックに乗る気はさらさらなく、あくまでもミッション車でしか考えていませんでした。

そして購入したのがスズキ・ボルティでした。

新車でも30万円を切る価格、中古だと10万円台の車両がゴロゴロしていたんです。見た目はヨーロピアンタイプというのでしょうか。カフェレーサースタイルというべきでしょうか。レトロな雰囲気がする車両です。できる限り安く提供するというスズキの思惑通り、ボルティは低価格だということで人気になったそうです。エンジンもフレームもほとんどが新設計ではなく全て既存のものから流用したそうです。その当時の250㏄の新車は40万円そこそこでしたが30万円という破格の値段で提供したそうです。それから10年。すでに新車販売の無い時代でしたが、結構売れ行きが良かったため中古の玉数も多くあり、数万円で買えるヤツもありました。

たしか私は諸経費込みで15万円くらいで買ったんじゃないでしょうか。

スペックはそこまで高くありません。エンジンもトルクフルと言われる割には下の力は弱め。アクセルを全開にしても唸るだけで前に進まない感じです。中古の車両なのでエンジンがヘタっていたのかもしれませんがパワーは全然感じられませんでした。ブレーキもサスペンションも非力感が感じられます。ただもらったオンボロのセローに比べると足回りはちゃんとしていました。

良かった部分は取り回しと燃費でしょうか。

街乗りをする上で取り回しは重要です。下の力はないですがハンドルをこじってどうにかできるんです。多少の無理も対処してくれるんです。そして車重が軽くて足つきが良い。すごい乗りやすいんです。
ボルティでドリフトしたりとか非力だからできる遊びもあったわけです。当然そんな使い方をしていたので何度か転びましたが。転んでも壊れる様子がない。別に壊れても安いから別に気にもならない。自転車感覚で乗れるというのはよかったです。

そして高燃費というのが良かったです。ボルティのタンク容量は12L入ります。燃費はリッター30km前後(諸元上は57km/L)。満タンでリザーブ無しで300kmは走るわけです。とくに燃費走行とかそういうの意識していませんでした。とりあえずパワーが無いためアクセル全開。唸るエンジン、エンジンから「もう無理です!」っていう声が聞こえていましたがそういうのを気にせずとりあえずぶん回す。こんなことをしていたのに壊れませんでした。そして燃費も悪くはなりませんでした。
燃費もよくて取り回しも楽チンそんな理想的な車両だったんです。

しかし一切愛着というのがありませんでした。
街乗りも楽、250なので高速にも乗れる、トルクもなく速度も出ないが不便がない。一切壊れないし壊れる気配もない。そんな理想的な車両なんですが、ぜんぜん愛着がわかなかったのです。

手がかかるバイクほどかわいい。

バイクってこういうことなんでしょうね。カワサキの車両はエンジンからオイルにじんでたり、外車は常にどこか壊れてたりするのですが、そういうのが仕様なわけです。そこを受け入れるというのもバイク乗りには必要で、そういう“個性”があるから好きになるのでしょう。
ノーマルのまま乗っていたというのも興味が持てなかった理由でもあったのかもしれません。でも安いというのが一番のメリットであるボルティ。そこにお金をかけてカスタムするという考えには至りませんでした。

ボルティは街乗りで一番良い車両です。でも無個性過ぎてつまらないのでしょう。不人気だったのもこれが原因なんだと思います。値段も安くて壊れづらい、耐久度も高い。このように良い部分が多いのですが、それがデメリットになっているのかもしれません。
そもそも移動するために購入した車両。ボルティもそれを突き詰めた結果なのでしょう。そのためそこに個性を求めるというのがおかしな話なのでしょうが、やっぱりバイクは趣味の乗り物なんです。足として使うにしてもちょっとはそこに所有欲というのも求めたいわけです。そしてボルティに乗っているのにドリフトとかしたり河川敷にいってみたりしちゃう私。未だにモタード熱が落ちていないようです。

私が買うべき車両はボルティではなかったようです。
さて次に手にした車両はどのようなバイクだったのでしょうか。続きはまた今度。

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