【DA17V】DIYで換気用のボーンバーを自作【リアゲート】
夏暑く、冬寒い車中泊。冬場は窓を閉めれば寒さを多少は凌げますが、それをすると湿度の問題が出てきます。冬場の方が換気は重要になります。サンバーの時はPCファンで換気扇を自作しました。しかし、所詮はPCファン。換気はしてくれるものの機能的に少しショボメです。またファンのサイズだけの開口部では少し物足りないんです。かといって窓を全開にするのはセキュリティ上よくありません。
セキュリティ上問題なく、換気をするための開口部を多くするためにはどうすればよいか?そんなことを考えていたら良い商品に出会いました。
ボーンバーという商品です。
ハッチバックを開ければ開口部は広く取れます。しかしハッチバックって全開か全閉しかできません。ちょうど良いところで止まってくれないんです。それを可能にするのがボーンバーという商品のようです。一見するとただの丸環が付いた鉄の棒ですが、これがあるとハッチバックから風を取り入れることができ、夏は涼しく、冬の湿気対策もできるようになるわけです。
しかし、価格は8000円前後。
鉄の棒ごときに8000円を払いたくないのが正直なところ。なんとか自作できないかなー。なんとなく自作できそうな気がするということでホームセンターに向かいました。
購入したのは二つです。8mmの丸環ボルトと8mmアイナットです(それと以前購入したミニシャックル)。
エブリイのハッチバックの構造は、鉄の留め金に引っかける形。恐らくエブリイだけでなくどの車種もこのようなつくりです。サンバーも同じような造りでしたからね。つまり、留め具と同じ構造であればドアのヒンジに引っかかるわけです。丸環の部分をドアのヒンジに引っかけ、もう一方をボディーに引っかければ完成です。
丸環ボルトとアイナットの取り付け角を90度ずらして取り付けます。たったこれだけです。安い材料があれば500円ほどで作れそうです。10mmだとサイズがでかいですが、8mmはジャストサイズのようです。アイナットがステンレスのしか売っていなかったので私はトータルで1000円くらいになってしまいました。あとはミニシャックルで結合します。
ドアに鍵をかければ開けることはできなくなります。
今回手元にあったシャックルを使ったのですが、これを南京錠にすればさらにセキュリティはアップするでしょう。作業時間は3分ほどです。ただボルトとナットをつなげるだけですからね。
問題は虫対策です。
現状ではセキュリティ上の問題はありませんが、ただバックドアが開いているだけなので虫が入ってきてしまいます。山林は虫だらけです。当然ヤバめの虫も飛んで入ってくるわけですので防虫対策、つまり網戸の設置が必要となります。ハッチバック前面に網戸を取り付ける作業が必要ですね。でも、ホームセンターの網戸って柔らかいやつが無いんですよね。取り外しを考えると蚊帳みたいな柔らかい素材のヤツがよさそうです。100円ショップとかであれば売ってそうですよね。せっかくボーンバーを作ったので、網戸も早急に作成せねばなりません。
ボーンバーを利用するときの注意点は、そのまま走り出さないようにすることです。バックドアが開いているわけですからそのまま走り出せば荷物が隙間から落ちてしまいます。ドアが開いていたり半ドアであれば警告灯が点くわけで、自作ボーンバーをつけていればドアが開いているわけですが、ロックもできる状態なので当然警告灯はつきません。疑似的に閉まっている状態ですので、ここは注意が必要ですね。警告灯に頼らず、乗車前点検が必要になるわけです。
夏場に車中泊をした際、やっぱり暑いんですよね。窓を開けたくてもセキュリティの問題もあるため大きく開けられない。とくに田舎の道の駅はヤンキーのたまり場になっていることもあるのでセキュリティは高くしておきたい。けれど暑い。でもこれがあれば五か所開けることができるため涼しくなるのではないでしょうか。また冬場の結露問題もこれで解決できます。
本来冬場は窓を閉め切って暖を取りたいのですが、一昨年の冬に車中に連日滞在して、窓を閉め切ると湿度が高くなるため就寝時は開けるべきという答えに行きつきました。寒いけれども、車内が結露でカビだらけになるのは避けたいです。窓を開けておけば湿度は50%前後に落ち着きます。また結露もしません。当然外気と同じ温度になるので車内は寒いのですが、これについては寝袋でどうにかするしかないようです。窓を閉め切って除湿器を使うという方法も考えたのですが、良い除湿器が見つからず、寒いのは我慢することにしました。
今回丸環ボルトで簡易的に作りましたがターンバックルを使えば長さの調整もできそうな感じがします。引っかける丸い部分があればいいわけなのでホームセンターにおいてあるもので充分作れるでしょう。数百円で簡単に作れるのであれば、車中泊とか関係なく、ワンボックスやワゴン所有者の人は一つ作ってみてもよいと思います。