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ノンアルコールのヒューガルデンはアリかも

ノンアルコールのヒューガルデンはアリかも

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ウクライナの戦争、原油高、コロナ禍後のインフレ。それにより日本でも値上げラッシュがありました。アメリカほどではないにせよ製品によっては三割増しになったものも。食品も値上げされ、ステルス値上げで対処できない状態のようです。お酒に関しても軒並み上がりました。とくにビールや発泡酒、第三のビールが値上がりしてました。値上がりは1~2割程度。金額にすると500ml缶で10円~40円くらいの値上がりでしょうか。そこまで高くはなっていませんが、以前と比べると高く感じてしまいます。
それもそのはずで私が主に飲んでいる第三のビールの酒税が2020年10月に10円ほど値上がりました。そして来年の10月にはさらに10円高くなることが決定しており、その三年後の2026年10月にさらに10円高くなるそうです。最終的にはビールも発泡酒も第三のビールも税率が同じになるんだとか。

なんか、すげー税金払っている感じがします。しかもさらに消費税を増やすとかいう話まで出ていますからね。税金を払わないようにするためには消費を減らすしかない。このような考えとなりどんどん日本は衰退していくのでしょう。

ビールがダメならビールもどきでいいじゃない!
そんな感じで発泡酒を選び、第三のビールを選択し、最終的に行きついた際はノンアルコールビールでした。
最近アルコールテイストのお酒が結構増えています。ビールだけでなく梅酒やカクテル、レモンサワーのノンアルコールもあります。これらが意外と美味いんです。アルコールが含まれていないため酔えないんですが、雰囲気だけでも味わいたいって人も一定数おり、私のような肝臓が悲鳴を上げている人にも人気なんだとか。
以前まではアルコールは飲めて当然で、飲めないのは恥ずかしいみたいな風潮がありましたが、最近はお酒を飲まない人も増えており、別にお酒を飲まなくたって楽しめる人が「酔っぱらう方が恥ずかしい」と言ってるんだとか。まぁ確かに酔っぱらって道端でゲロ吐いてる姿がカッコイイわけないし、酔わなければ楽しめないんだったらそれは楽しい催しではないのでしょう。

このノンアルコールブームは日本だけでなく海外でも増えているようです。そもそもムスリムは酒が禁忌で、世界人口全体の25%近くいます。そしてキリスト教も宗派によっては禁忌となっており、接種は禁止されていなくかったとしても酔っぱらうのは禁止されています。仏教もヒンズー教も基本的には禁止。以前お坊さんが「酒を飲むのは修行の一つ」なんて言い訳をしていたころもありましたが、その時代はお酒を飲むのが当然だったのでしょう。
当然のように飲んでいますがアルコールは薬物で体に悪く本来であれば摂取すべきものではないのです。百薬の長なんて言われていますが、一滴飲んでも基本的に身体によくありません。

そんなわけなんでノンアルコールブームは人類にとって好機なんです。私もその波に乗りたい!ってわけで今回二つのビールテイスト飲料を購入しました。
これまでは日本のノンアルコールを飲んでいましたが今回は外国のビールです。

こちらのバドワイザーは味の想像がつきます。
飲んでみて、まぁ普通のノンアルコールビールって感じでした。スタイルフリーよりもビールっぽさがあります。アルコールがはいっていないため物足りないところがありますが悪くないです。美味しいかどうかに関しては、これらの製品は「のど越し」なんで。味がどうのとかいうのは野暮でしょう。

気になったのはこちらの製品。ヒューガルデンです。

私はヒューガルデンが好きでパブやバーに行くと一杯目はギネスビール、二杯目にヒューガルデンを飲むことが多いです。ベルギーの白ビールでヨーグルトのような酸味があり、比較的優しい味のためシングルモルトのチェイサーとしてもあいます。ビールの苦みが苦手な人はヒューガルデンがおススメです。

そんなベルギーのヒューガルデンがノンアルコールビールであるんです。いわゆるクラフトビール。これまでのノンアルコールビールはラガー(下面発酵)のものしかありませんでしたがエール(上面発酵)なんです。ちょっと気になったので買っちゃいました。

ノンアルコールなのでZEROの文字があります。普通のヒューガルデンと同じようにコリアンダーシードとオレンジピールが添加されています。

ボトルのデザインが美しいですね。流石は西欧ベルギーです。

と思いきや、製造国は韓国!

バドワイザーはアメリカですがこちらも韓国製造。
アンハイザー・ブッシュ・インベブは一応ベルギーの企業が製造元。バドワイザーやヒューガルデンだけでなく、バスやコロナビールなどを手掛けており現在世界で一番ビールを売ってる企業です、ちなみに二位はハイネケン、三位はカールスバーグで四位は中国の青島ビールです。

まぁスミノフも韓国で作られているし、アジア圏のヒューガルデンは韓国製造なのでしょう。

注ぎ方はヒューガルデンと同じで缶の底にビールのオリが溜まっているため缶を回して混ぜる儀式をしなければなりません。

見た目はヒューガルデンと同じです。

さて、飲んでみます。
ヒューガルデンの最初に感じる酸味は弱め。ヨーグルトっぽさはありません。コリアンダーのハーブの香りは健在。なんとなくヒューガルデンの雰囲気があります。

そして、甘い。

けっこう甘めの味わいです。

そもそも原材料に糖類が添加されています。甘みの原因はこれなのでしょう。私は飲む前に原材料の確認をしていたため心づもりができていましたが、知らないとびっくりするでしょう。

ビールのつもりで買って飲んだら甘かった。まるで麦茶だと思って飲んだら麺つゆだったってのと同じです。想定外の甘さで飲めなかった人もいるのでしょう。実際にネットの評価はあまり芳しくなく、皆一様に「甘い」と書かれていました。ただ私はこの味、アリだと思います。

確かに甘いです。ビールのさわやかな感じはありません。また本来のヒューガルデンの飲みやすさってのもありません。でも、ノンアルコールのヒューガルデンっぽさがあるんです。これまでのビールって、アルコールを抜いただけの物足りなさがあったんですが、これは糖類を足したおかげでパンチがあるんです。

一口飲んで、「これ、マジうまい」と発しました。それぐらい衝撃のノンアルコールでした。

ただ、これを何杯も飲めるかというとそれは難しいです。おそらく一缶で十分、二杯目は飽きるでしょう。理想は一杯目は普通のノンアルコールビールでのどを潤し、二杯目にヒューガルデンを飲む。そういった飲み方が良いのでしょう。

ノンアルコール飲料はちょっと敬遠していたところがありました。理由はどれも似たような味わいだったからです。でも今回見直しました。
ノンアルコールビールであれば肝臓の負担も少ないし、健康にもよさそうですからね。

でも、このノンアルコールヒューガルデンに焼酎入れたら白ビールのホッピーになるんじゃないでしょうか!
ベルギー版ホッピー(製造韓国)が立ち飲み屋に並ぶ日が来るかもしれません。

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