【台湾高雄の迷宮街】愛河そばにあるスラム街「林投里生旺巷」

本日は台湾の高雄に来ております。
屋台にて朝食を食べてます。こちらはサバヒー汁というものです。
サバヒーとは魚の名前。
サバではなくサバヒーです。
サバっぽい名前ですがサバでは断じてありません。
牛乳のように身が白いことから英語名はミルクフィッシュと呼ばれてるそうです。
熱帯地域の沿岸部に 生息してるサバヒーは東南アジアでは一般的に食される魚。
インドネシア、フィリピン、台湾で養殖しておりこの三つの国が世界生産量の99%を占めてます。台湾では17世紀ころから養殖がはじまっており古くから食卓に並ぶ 魚だったのでしょう。とくに台湾南部はサバヒーの生産地。そんなわけでサバヒーを扱う店が結構あります。
日本には流通していないサバヒー。名前からサバをイメージしちゃいますが違います。味は白身魚の何かといった感じ。川魚っぽい感じの味と食感。近いのがナマズです。そしてナマズと同じでちょっと泥臭さがあるため臭み消しで生姜と一緒に茹でてあります。身が柔らかくあっさりしていておいしい。あっさりしてますがちゃんと脂がのっており。この味わいはサバです。
やっぱサバだった。
台北でもサバヒーを味わえる店があるようですが本場はここ高雄。
とくにサバヒーは傷みやすい魚のようで新鮮なうちに調理した方がよいんだとか。まるでサバと同じ。
朝市場で買ってきて新鮮なうちに料理するのでサバヒーは朝食で食べることが多いそうです。
現在午前8時過ぎ。朝ごはんを食べる時間帯。台湾にいるのだから台湾らしい朝ごはんを朝食に適した料理を注文しました。

それと滷肉飯も注文してます。
一般的な滷肉飯とは様子が違います。
北部ではひき肉や細かく刻んだ肉がのったのを滷肉飯と呼びますが南部は角煮がのったソレを滷肉飯と呼ぶようです。ちなみに北部の滷肉飯のことを南部では肉燥飯と呼ぶんだとか。そして南部で滷肉飯と言われてるものは北部では炕肉飯と呼ぶそうです。紛らわしい。
滷肉飯なので脂重め。
全然朝食に選択すべきじゃない料理。でも台湾では脂モノを朝から食べるようです。
普段日本にいるときは自炊していますが旅行時はこんな感じで外食をします。
素泊まりのホテルなので朝食はもちろんない。そんなわけで朝から屋台や定食屋にいきます。台湾は食費が安いのがいいですよね。とはいっても円安物価高は避けられず昔のように安いアジアの旅とはいきません。下手したら日本の方が食費が安く済む。気軽に海外に行けない時代になりました。
これまではスラム街のようなところに行き安い店で食事をするのが海外旅行の醍醐味でした。クソみたいな醍醐味。
昨年はインドのスラム街に行きました。
スラム近くの屋台で食事をすれば安く住む。インドが人気な理由はなんかわかる気がします。
3年前はフィリピンのスラム街に行きました。
フィリピンも屋台は値段が安かったです。このようにスラム街あるところは物価が安いのでその分旅費が抑えられますが台湾は厳しそうです。そもそも台湾にはスラムがありません。
以前台北の貧民窟と呼ばれるところに行きました。
たしかに低所得者層が住む地域でしたが多少治安が悪い程度でスラムというわけではなく公営団地があるごく普通の街並みでした。先進国に仲間入りしても遜色ない台湾にはスラムはないのでしょう。

こういうスラムや。

こういうスラムを期待してたんですけどね。
いやここは先進国日本の河川敷。しかも都内。
でもこれらももうないんですよ。
福祉が充実してる日本にはここは必要ないため更地にしました。
ただ追い出しただけ!
私の海外旅行の楽しみであるスラム巡り。台湾ではそういう観光はできません。
そのため本日は違った台湾観光をしていきます。これより向かうのは高雄にあるスラム街です。
スラムだった。

これより向かうというより今いる場所がそこになります。
高雄市前金區。前金區は市役所や地方法院など市の中枢機関が集まる霞が関のようなところ。そんなところにスラム街があるはずありません。

こちらは台湾高雄地方検察所です。
台湾も日本と同じ三審制となっておりここは名称通り地方裁判所になるのでしょう。
この界隈には多くの行政機関があり裁判所の近くには高雄市政府警察局があります。
高雄で一番治安が守られてるエリア。その裁判所の目の前に路地があります。

ここは高市前金區林投里生旺巷ってところ。
付近はキレイに区画整理されていますがこちらの路地は様子が異なります。
迷路のような構造で迷子になりそうな路地。郵便配達員でも迷子になるため迷宮巷とも呼ばれているそうです。

曲がりくねった道。
区画整理されてなく小さな家屋が軒を連ねてます。周りの景色とはここは異なり古い家屋が多いです。

ここに建つ家のほとんどが築60年以上。
権利関係が複雑なのか建て直すことができず路地内には朽ち果てた建物があります。
廃虚が集まる路地ではありますがスラムではありません。ただ単に住宅密集エリア。
スラムの定義は様々ありますが一般的にはインフラが整ってない住宅過密地域。そして貧困層が集中しており治安が劣悪。そんな感じでしょうか。
ここは住宅過密地域ですがインフラは整っておりただただ道が狭いだけで治安の悪さは感じません。廃虚は目立ちますが多くの人が住んでおり低階層の家屋がひしめくエリアに400人ほど住んでいるようです。その半数が貧困層なんだとか。
スラムの定義!!!

こんな雰囲気のところは滅多に見れません。雰囲気は川崎池上町のようなところ。
川崎で普通に見れる光景だった。
でも川崎のソレはJFEの敷地内でしたがこの路地は私有地と公有地が混在し約2000坪あるこちらの区画の内、約400坪が公有地です。権利者が多くさらに混在してるため整備ができず60年間変わらずのままなのでしょう。行政が私有地を買い上げる話もあったようですが土地所有者が売却に難色を示し価格で折り合いがつかず交渉は止まっています。仮に交渉成立しても居住者から反感があります。本土中国であればお上の一声で造成できますが法治国家台湾ではそうはいかないのでしょう。
まるで中国が法治国家ではないような言い方。
台湾でも土地収用法みたいなのがあるはずですが人権の問題から強制的に追い出せないのでしょう。とくにこの地域に住む人は高齢者が多く半数が低所得者です。

日本は借地借家法で賃借人は保護されてますが台湾では最近までそれに類する法律がなく借主にとっては不利な環境でした。更新時に再契約をせずに住人を追い出したり
家賃を大幅に上げることができたのです。このように台湾では賃貸人が有利な環境でした。しかし2025年に新たな条例が可決され借主が保護されるようになりました。賃貸人は正当な理由なく契約更新を拒否できずまた賃料の値上げ幅も決められました。借主にとってはうれしいですがここの土地のような場所には不都合な法律。どうにかしたい土地なのに法律を盾に居住者が居座る状態。追い出すならば手厚い補償をしなければならない。こうなると話がまとまらなくなります。
かつて川崎にも河川敷の中の公有地を不法に占拠していた人たちがいましたがその人らを退去させるため市は手厚い補償をしていました。それとは若干異なるものの追い出すには相当の費用が必要。でもその補償費用は捻出できない。だからそのままの状態になってるのでしょう。解決はいつになるのでしょうか。でも時間がすべてを解決してくれるはずです。だってここにいる多くは年配者なんです。
鬼畜生の考え方!
地権者も本当は土地を売却したいのでしょう。
ここは現状建て直しも難しい土地です。そして台湾にも固定資産税的なものがあります。ある意味不良債権のようなもの。でもこの付近は一等地で需要がある。高く売れる可能性を秘めてるのです。安い金額は手放したくない。そんなわけで土地を売る人がおらず朽ちた状態のまま放置されてるのです。

こちらの路地があるのは裁判所前。
そのため弁護士、地政士、弁理士といった士業関連の事務所が多くあります。
需要があるからこのように店が軒を連ねるのです。二千坪の広い敷地があればかなり大きな建物が建てられそうです。
地権者が一致団結すれば話がまとまるのですが一人でも反対者がいれば土地は売れなくなる。話し合いに折り合いがつかず塩漬け状態。こうなると話し合いでは解決しないのでしょう。これは日本でも似たようなことが起きてます。
例えば新宿西口にある思い出横丁。
戦後の闇市を起源としている飲み屋街ですが消防法の関係で建て直しできず古い状態のまま生き残ってます。過去には飲み屋街のビル化も検討されましたが地権者の意見がまとまらずに計画は頓挫してます。
必ずしも再開発が正解ってわけではありません。
私は再開発で失敗した街も見てきました。でもここは再開発したほうがよさそうです。だって飲み屋街でも観光地でもないんです。そんなところには誰も来ないでしょ?

いやわざわざ日本からくる変な奴がどうやらいる。












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