【北天神】閑散とした親不孝通り。オタクの街へと生まれ変わる
今日こそはラーメンを食べる。そんな意気込みがあります。
博多には屋台という選択もあるんです。むしろ地方から来た人は屋台に行くべきなんでしょう。日本国内でも屋台がここまであるのは珍しいですからね。街路樹の脇には屋台専用の蛇口まで用意されているくらいです。そして大体の屋台がラーメンを取り扱っています。もともと博多のラーメンの発祥は屋台からだったわけです。それであればやっぱり屋台で食べるべきなんでしょうが、
どうしても衛生面を気にしてしまうんです。
恐らく店舗で食べるのと衛生面は相違ないんだと思います。むしろ店舗はバックヤードがどんな状況なのか見えないのに対し屋台は目の前なのでクリアなんです。ある種のオープンキッチンなわけです。バケツから汲んだ水で料理を作っているところも見れるわけです。そもそも祭りの屋台では買うのに屋台のラーメンが食えないというのはおかしな話です。
せっかく博多にいるんだから屋台に行くべきなんです!
結構並んでるんですよね。恐らく美味しいラーメンを出してくれるんでしょうね。屋台といってもピンからキリまであるんでしょう。カップラーメンに毛が生えたラーメンからカップラーメン以下のものまでいろいろあるんだと思います。屋台で人気が出て店を持つところも中にはあるわけです。
これだけならんでいるとちょっと食べてみたいんですが、並ぶのはめんどくさい。かといって並んでいない屋台に入るのも嫌です。こんな感じでどこのラーメン屋にすべきかフラフラと歩きまわってしまいました。
そして行きついた先は「親不孝通り」でした。
名前は知っていました。
この通りは元々予備校があった通りで予備校生がこの通りをたまり場とするようになり親不孝者が集まる通りということでその名が使われ始めたそうです。その後はクラブやライブハウスなどができ若者の街として生まれ変わっていったそうです。しかしそれに伴い街の風紀は悪化、犯罪も増加したそうです。親不孝通りという名称がよくないということで「親富孝通り」と名称を変えてしまったようです。その後、その名称が不評で2017年に元の名称に再び改正したようです。
まるで渋谷のセンター街がバスケットボールストリートに名称を変えたのと似たような感じです。
センター街って名前が悪いイメージだからバスケ通りにしよう!それからもう8年経ちますが未だにその名前は浸透していません。そもそも若者=バスケという偏った考えに問題があるんじゃないでしょうか。親富孝通りが定着しなかったようにバスケットボールストリートも定着しないのでしょう。いっそのことセンター街に戻せばいいのに、色々と利権とかがあるんでしょうか。
話が逸れてしまいましたが、親不孝通り。そこまで遅い時間でもないのですが人の往来は少ないです。どうやら昔のような賑わいはなくなってしまったようです。一時期問題となったことがきっかけで警察も目を光らせていたのでしょう。その結果委縮してしまい来る人も少なくなってしまったんだとか。あとは名前を変えたというのも大きな影響があったのかもしれません。一度消えた火は元に戻すまでは時間がかかりそうです。
ピンクな店かと思ったのですがニューハーフショーなどをやっているショーパブでした。
ニューハーフショーだけでなく普通のショーもやっているようです。要はなんばグランド花月みたいなところって感じでしょうかね。
でも名前の感じからするとニューハーフ感が強いですね。この街もニューハーフの街に変わるのでしょうか。
そういった意味で親不孝通りってことなんでしょうか。
夜のまだ明るいうちですが町は大分静かです。
来る人も少なくなってしまった街は何か少し寂しい感じがします。
元々は予備校生のたまり場、その後クラブに通う若者の街だったわけですが、近年はオタク文化がこのあたりに浸透しているようです。
町の様相からはそのような雰囲気の店は無いのですが雑居ビルを見てみると同人誌やらコミック、そして萌え系の店等々。20年前からその手の店はこのあたりに存在していたようで、その手の人たちには有名な場所だったようです。これからはオタクの街として生まれ変わっていくのでしょう。
そういった意味で親不孝通りってことなんでしょうか。
一応その手の飲み屋街の案内所はありますが閑散としています。
私もこの手の店で親不孝してみたいところがあります。
そういえば私はもともとラーメン屋を探しに来ていたのに別のものを探し始めていました。
というわけでラーメン探しに戻るわけですが、何軒かはラーメン屋があるものの食指が動かない。そして混んでる店には並びたくない。
再度昨日行った店の前まで行きましたが気分がどうも乗りません。一度このように悩みだすとどこに行けばよいかわからなくなってしまうんです。店が限られているんだったらそこにしか行けないため何も悩まないんですが、このように何軒も店があると選べなくなっちゃうんです。最近めっきり食が細くなってしまっています。当然ラーメン屋のハシゴなんてできません。そうなると渾身の一杯を見つけなければならないわけです。その“見つけなければならない”という使命感が迷わすんです。三時間ほど、ずっと街を彷徨いました。
最終的にホテル近くのラーメン屋へ。
個人的には酢モツでビールを流し込み、そして豚骨ラーメンを食べる予定でしたが酢モツがなかったのでモツ炒めを。東京だと豚モツですがこっちだと牛モツだから嬉しいです。これでコラーゲンたっぷり摂取。そして高脂血症の道をさらに一歩前進するわけです。
いいですね。博多ラーメン。本日訪れたのは「元祖赤のれん 節ちゃんラーメン」というところです。都内で食べる豚骨よりもあっさりしている感じです。脂たっぷりなのにあっさりっていうのは変な話ですが、優しい味って感じでしょうか。とんこつラーメンって味がしっかりしていてくどいんですが、それが無いんです。とくに飲んだ後のラーメンですから個人的にはこれくらいがちょうどよいです。
西麻布と東京丸ビルにある赤のれんはこの店ののれん分けの関係らしいです。
結局のところ、都内にいても大体のものが食べられるってことなんですね。
唯一無二のものがあるとするならば、それは中洲南新地くらいなんでしょう。ウィキペディアで南新地を見てみるとサービスの概要が詳しく書いてあります。それはそれはここ博多でしか味わえないものなんでしょう。やっぱり博多といえば中洲に行くしかないようです。