山林生活

【ネコと和解せよ】聖書配布協力会のある丸森町に行ってみた。

【ネコと和解せよ】聖書配布協力会のある丸森町に行ってみた。

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神と和解せよ。死後さばきにあう。

黒い看板に黄色と白のゴシック体で描かれた看板。古い納屋、マルフクの赤い看板の横に必ずといっていいほどあるキリスト看板。これを見かけたら撮影するのが趣味だった時期がありました。でも比較的どこにでもある。そして運転中に見つけるので撮影するために引き返さなければならない。そのような作業が面倒となり、いつしか撮影しなくなりました。それでもあの不安な感じ、おどろおどろしい色合いの看板に魅力を感じていました。

あの看板、ウチの小屋に貼れないだろうか??

あれが小屋に貼ってあると魔よけの効果がありそうです。まさに神の力を感じることができるのではないか?
ということで行った先は宮城県伊具郡丸森町です。

ここに行った理由は「看板をもらうため」です。
キリスト看板を設置している団体は「聖書配布協力会」というところで、その本部が丸森町にあるんだそう。

「求めなさい。そうすれば、与えられる」
マタイによる福音書にもこのように書いてあるわけです。看板を求めたい。だったら与えてくれるんじゃないだろうか?という考えから丸森町にきました。
しかし聖書配布協力会も布教の一環として看板を設置してます。設置する場所は「布教のため」。つまり見てもらわなければなりません。
残念ながら私の小屋は誰にも見られることはないでしょう。唯一近所の農家の人と猟師の人が見るくらい。つまり私含め三人しか見ないのです。そんなところに設置をしても意味がない。

でも、でもです。今はネット社会、情報化社会といわれております。
布教の方法も変化があってもよいはずです。私の小屋はブログとかツイッターで配信しています。つまりネット上で訴えたい言葉を表示できるんです。

私は小屋にキリスト看板を設置したい。
聖書配布協力会は布教したい。

ウィンウィンの関係なんじゃないでしょうか。

そんな気持ちで訪れたんですが、まず入り口がわかりません。
駐車場があり車が数台停まっているので誰かしらいるような感じです。しかしどこに声をかけたらよいかが分かりません。裏手ではおそらくこの施設と関係のある子供たちが遊んでいますが、日中のこの時間に変なおじさんが「看板欲しいんですけど」って子供に声かければ、それは事案ですよね。

というよりこの入り口の看板、やっぱり不安でしかない。

私はどちらかというと考えに偏りがあり、宗教全般に対してあまり良い印象を持てておりません。仏教もキリスト教もイスラム教も、どれもあまり良い印象が無いんです。そして新興宗教に関しては更に印象がよくありません。とくに青春時代にオウムとかなんちゃらウェーブとかそういったものを目にしてきたわけです。もちろん全てが悪いわけではないのでしょうが、新興宗教に対して悪いバイアスがかっているのです。

聖書配布協力会は宗教法人ではなく布教のためのボランティア団体ですが、黒看板の警告色である黄色の文字、それが門前に貼られてて笑顔でドアを叩けるほどの度量はありません。

誰か出てきてくれないかなーということで少しだけ待ってみたのですが、誰も出てきませんでした。
ということで今回は看板をもらえませんでした。

そうです。「今回は」です。

今回は何も考えずに来てしまったので心の準備とかができていませんでした。次はちゃんと準備をしてからここに来ます。さすれば看板をもらえるはずです!ゼッタイに次こそ看板ゲットしてやるぜ!

看板の効果、神のご加護で魔よけの効果あり!

そんなことよりも、

この街、なんだかだいぶ酷いんです。

この被害、台風19号の影響のヤツです。私は千葉に小屋があり、千葉のニュースばかり気にしていましたが、東北の方でも被害が結構ありました。そして丸森町は甚大な被害に遭っています。

未だにフェンスは倒れたまま、木々が散らかったままとなっています。仙台は東日本大震災の復興事業で海岸線の工事が進んでいますが、地震だけでなく台風の被害の復興もしなければならないようです。しかしそれができていません。

こちらは市営住宅のようですが人が住んでいる気配がないです。台風で浸水してしまい住めない状態になってしまったのかもしれません。

私には何もできませんが、せっかく丸森町に来たんです。目的は達成できませんでしたが少しでもお金を落としていこうかと思い、飲食店に立ち寄りました。こちら、寿司屋となっておりますがイノシシ料理を提供してくれる金八寿司です。

店前にネコがいます。近づいても怯えることもなく一切反応なしです。

入り口でずっと中の様子を伺っています。中に入りたいのでしょうか。それともご飯時なんでしょうか。

私もご飯時。店に入ってイノシシ丼を注文します。
店主から「ボランティアの人?」という質問がありました。台風被害からもう少しで半年経ちますが、いまだに復興できておらずボランティアの人も多く出入りしているそうです。ここ金八寿司も床上浸水したんだとか。このような状況だから今は人が来なくボランティア以外の県外の人が来るのは珍しいんだそう。

「キリスト看板をもらいに来ました」なんて言えるはずがない。

イノシシ丼です。
お腹空いてたらイノシシ鍋を食べたかったんですが、今日はどんぶり程度で抑えておきました。それでも結構な量です。次来るときはシシ鍋にしたいですね。

ネコです。コイツかなり人懐っこいです。

そしてほかにもネコがいます。コイツはちょっと臆病です。でもずっと遠巻きにこちらを見ています。
ここには現在ネコが6匹いるんだそう。そのすべてが野良猫なんだそうです。先の台風で家を失ったネコがここに集まっているんだとか。ご飯が食べれないと可哀そうだから店主が食事を与えているそうです。

コイツちょーかわええ。ずっとネコと遊んでいたい。

震災でも保護ネコというのがいました。人だけでなく動物もこのように被害に遭うんです。ずっとあの場所で飼い続けるのも無理があるので誰かしら貰い手がいるとよいのですが。私は甲斐性なしなのでペットが飼えないんです。あとどうやら軽度の猫アレルギーっぽいです。猫カフェに行った時もそうでしたがクシャミが止まらなくなりました。それでも犬よりネコの方が好きです。看板をゲットできず意気消沈していましたが、ネコに救われました。

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