【昭和文化遺産】こっそり堂は男のロマン【大人の階段】
仙台市内から丸森町に行ってきました。せっかくだからということで下道、そして海沿いを南下していきました。まだまだ工事している個所があちこちで見られます。周りの景色を見ながら移動するのってやっぱり気持ちの良いものです。これは車中泊の旅再開すべきってことなんでしょう。
車を走らせることで色々な景色が見れる、色々なものを見れるわけです。地図ではわからないものが見つかることだってあります。地図は有名な観光スポットとかであれば表示されていますが、観光名所でもないところは表示されていません。そういうのは現地で見て判断するしかないのです。目的地を決めずにのんびり走る、その中で偶然素晴らしいものと出会うこともあるでしょう。そういうのがコッソリ隠れていたりするんです。コッソリ隠れた観光名所、そういうの見つけたいですよね!
仙台から丸森町に行く途中に偶然見つけました。でもキリスト看板を入手したいがため泣く泣く立ち寄るのを断念しました。
しかし看板入手は出来ず。それだったらと急いでこちらに戻ってきました。こっそり堂です。
コンビニでエロ本の取り扱いが減ってきております。そもそもコンビニで買うことに抵抗のある人もいるでしょう。店員さんが女性だったら買えない。男性だとしても「コイツ、こんな趣味してるのかよ」と思われているかもしれない。店員に「エロ本ヘンタイ野郎」ってあだ名をつけられているかもしれない。そんなわけでコンビニでは買えない。書店で買うのもやっぱり不安。真面目な本と挟んで購入したとしてもレジの人にバレバレ。「コイツバレないように経済の本の間にエロ本挟んでるよ」と思われているかもしれない。店員に「エロ本挟みおじさん」ってあだ名で呼ばれているかもしれない。そんな恥ずかしい思いはしたくない。そんな悩みを抱える男子たちの救世主がこっそり堂なんです。
誰にも知られることなく、コッソリとエロ本を買えるわけです。ここは殿方のユートピアなんです。
場所は交通量の多い道路沿い。一応外から見られないよう建物の内側に車が停められるよう配慮されていますが、ガッツリナンバーが見える造りとなっています。そしてここに車を止めているということは確実に買う気満々ってことがバレちゃう。コッソリというよりガッツリ堂。
24時間営業ですが中真っ暗。お金入れれば電気着くんでしょうか。中身が暗くて一切見えません。本当に営業しているのか疑うレベルです。
しかし商品は補充されているようで、購入者も一定数いるようです。いわゆるビニ本からDVD、大人のおもちゃといったものを扱っています。おとなのおもちゃはジョークグッズと呼ばれていますが、値段は2000円以上するためジョークで買えません。
最近ではパソコンだけでなくスマホでその手の動画を手に入れることができます。ボタン一つで誰にも知られずにそれができるんです。便利な世の中になりましたが、その分経験も無くなっているんです。
昔はただのエロ本自販機でした。たまにVHSのビデオがあるくらい。こっそり堂のようではなく、ただ自販機が置いてあるだけ。日中は反射して中身が見えないようになっており、夜になると買えるようになっていました。1000円握りしめてエロ本を買おうと思い、1000円を投入した途端にお金が詰まり返金もなくエロ本も買えなかった苦い思い出があります。「お金が詰まったら連絡してください。返金します」と書かれていても、ソレ電話出来るわけないでしょ?ということで泣く泣く諦めるしかないわけです。でもそうやってみんな大人になるわけです。今の総理大臣も、あの有名企業の社長もそうやって大人の階段を登ったわけです。
ここコッソリ堂も大人になるための通過儀礼のようなもの。
おそらくこの地域の中学生や高校生は一度は来ているでしょう。それはよい経験です。君たちはよい大人に成長するはず。
誰かに入るところを見られるかもしれないというドキドキ感、そして得体の知れないジョークグッズを手に入れるワクワク感。それはこの大してコッソリしていないコッソリ堂だからできるわけです。
今のエロ本自販機は時代とともに変化しているようです。記した通り昔は1000円のみこまれるかもしれない不安の中購入しました。そして購入すると「ガコンッ!」と深夜の静まり返った街に音が響きます。重量があるので音がするんです。これもドキドキ感を味わえる一つなのかもしれません。
自販機の受け口は鉄でできているんです。そして錆びているので開けづらい。そこから大きな商品を取り出すのが大変なんです。でも今は自販機では鍵を売っていて、自販機の横にあるコインロッカーから商品を取り出す形になっています。これであれば「ガコンッ!」の不安もありません。
大きさ関係なく音はする模様。
コッソリ堂、近くに無いんですよね。あれば常連となる気概はあるんですが、近くに無いんです。このように地方に行くとたまに見かけます。しかし今後はこの手の店?も縮小していくんでしょうね。ネット通販でいつでも買えます。家に届くと問題の商品もコンビニ受け取りができます。コンビニの店員に白い目で見られる心配もありません。本当にコッソリ買える時代となっています。
でも、それではダメなんです。あの自販機で買うから、直接買うから意味があるんです。おそらく海外にはこのような自販機は存在しないのでしょう。つまり日本だけ、メイドインジャパンなんです。春画だって芸術作品で文化として紹介するのであれば昭和遺産であるエロ本自販機も後世に残しておくべきでしょう。
やったー!解体新書ゲット!!