山林生活

【オオムロヤマノボレ】伊豆高原の独立峰「大室山」で安産祈願

【オオムロヤマノボレ】伊豆高原の独立峰「大室山」で安産祈願

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所用で伊豆に来ております。
山林を買う際に伊豆の選択肢がありました。伊豆はバイクで頻繁に来ていたためある程度場所が把握できていました。行きなれた場所だったので本当は伊豆の山林を買いたかったのですが、高くて買えそうにありませんでした。元別荘地のところだったり、現在も別荘地のところも。それ以外の場所は調整区域で建築ができないという土地ばかり。そんなわけで似たような風土の千葉を選んだわけです。でも伊豆と房総だとやっぱり違うんですよね。

本日立ち寄ったのは大室山というところ。

東京から伊豆に向かう際は東名、小田原厚木道路、箱根新道、そして伊豆スカイラインというルートが一番早い移動手段です。伊豆スカイラインを終点の天城高原まで。そこから下道で伊豆半島の東側に出ます。このルートは何度も通っていました。その際大室山も横切っていましたが全く見向きもしませんでした。さらにはシャボテン公園にも行ったことがあったのにこちらには行っていませんでした。

目の前通っていたのに気にしていなかったのですがGoogleの地図で見ていたらなんとなく気になったので行くことにしたのです。

大室山は標高580mの火山。高尾山が約600mなので同じくらいの高さです。高尾山くらいであれば難なく登れる高さ。

でも大室山は山全体が天然記念物に指定されているため徒歩での登頂は現在できないようで頂上に行くためにはリフトに乗って登らなければなりません。

リフトの料金は大人往復700円です。この高さを登ることを考えたら700円は安いですね。

結構急なリフトです。スキー場でリフトに乗ったことはあります。とはいってもスキー場に行ったことがあるのは数回程度。学生の頃の修学旅行と大人になってから何度か雪山に行ったことがある程度です。ウィンタースポーツは嫌いではないのですが寒いところでやるわけです。「少し動けば暑くなるよ!」とか言ってくる輩がいますが、それは止まれば寒くなるということ。寒いのが嫌なので冬場はできる限り暖かい所にいたいのです。そんなわけでそこまでリフトに乗ったことが無い。

そしてこれに座るのに勇気がいるんです。変なことして停めたらどうしよう。そんなわけで乗るときは息を止め、気合で乗らなきゃならないんです。

スムーズに乗れました。雪山だとボードやスキー板がついているので不自由でしたがそれが無いと何も怖くありませんでした。眼下にはシャボテン公園がみえます。

頂上に行く手前、マウンテン繋がりなのかビッグサンダーマウンテンと同じように記念撮影を強制的にされます。
「マスク外して笑ってくださいね~♪」とスピーカーから聞こえてきます。
リフトに乗ってるので逃げることもできない。これがカップルであればよい思いで作りになるのでしょう。しかし中年男性が平日の日中に一人でリフトに乗って、わざわざマスク外して笑顔でピースしてるのを想像してください。事案でしかないですよね。

ちなみに撮った写真は1200円で販売しているとのこと。登頂の記念にいかがでしょうか。

山頂の中心は火山口となり少しへこんでいます。ここのへこんだ場所はアーチェリー場となっています。お金を払えばアーチェリーができるそうです。

火口の淵を歩いて回れるそうです。一周1kmあるそうです。せっかくなんでくるっと回りたいと思います。

道は整備されているため歩きやすいですが勾配が結構あります。平坦な1kmよりも負担は大きいです。

八ケ岳地蔵尊というもので東側、相模湾のほうを向いています。漁師の人たちが安全と豊漁を願うために建てたんだとか。大室山は独立峰なので遠くからでも目立ちます。とくに海からだとよい目印となったのでしょう。海難事故を防いでくれていた部分もあるのだと思います。

天気がよければもう少し海もキレイに見えたのでしょう。なんだか白茶けた空と海の色です。

火口の淵を通りリフトの反対側が山頂となります。

天気悪いけどなんか神々しい感じですね。

伊東市のほうです。「伊東に行くならハトヤ、電話は4126」のハトヤが見えます。多分出っ張りの部分に見えるのがサンハトヤ。
海底温泉、海に浮かぶ露天風呂、釣れば釣るほど安くなる「三段逆スライド方式」。やっぱり伊東といえばハトヤです。

五智如来地蔵尊というもので山の西側にあります。この地蔵は足柄下郡の網元の娘が9歳で妊娠をし、その安産を大室山の浅間神社に祈願したところ出産することができたそうです。そのお礼に地蔵尊を安置したんだとか。向いている方は富士山の方。

かろうじて富士山の頭が少しだけ見えます。

ここ大室山の山頂には浅間神社があるのです。せっかくここまで来ていますのでお参りしていきたいと思います。

火口に向って階段を下りていきます。結構急な階段です。

こちらが本堂です。

この神社の祭神は磐長姫命であり、安産と縁結びの神様です。
承応3年(1654年)松平伊豆守によって建立されました。
毎年7月8日に祭典が行われ、前夜は大勢の男たちがお籠りします。

せっかくここまで来たのです。参拝をして帰りましょう。

産む予定も産まれる予定も結ばれる予定もありませんでした。

帰りもリフトで。下りのリフトに乗る機会なんて滅多にないです。

現在の大室山は草が枯れているため茶色ですが、夏場はキレイな緑色になるそうです。毎年2月には山焼きをするそうでコロナの影響などがなければ来年は2月14日が山焼きの日になるんだとか。ちょっと見てみたいですがその時期の箱根越えは雪が降ってて大変そうです。もし行くならば小田原から海沿いで行く感じですかね。

今回伊東に来たのは大室山が目的ではありません。以前から気になっていたところがあるのでこれよりそちらに向おうと思います。

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