山林生活

クラゲを見てクラゲを喰う。鶴岡市立加茂水族館

クラゲを見てクラゲを喰う。鶴岡市立加茂水族館

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本日新潟まで行きますが、その前に立ち寄りたいところがありました。

まずは庄内空港。現在空港は減便しているため静かです。庄内空港も一日往復10便の離発着があったのが現在は4便だけとなっています。空港で食事をしようとしましたが食べたいものが見当たらずでしたので、こちらでは食事をせずに先に進みます。

ついた先は山形県鶴岡市にある鶴岡市立加茂水族館です。

こちらはクラゲの水族館として有名なところで、クラゲの種類が豊富なためギネスにも認定されています。
普段水族館に行くこともありません。地元の川崎水族館すら行ったことが無いです。地方の水族館であれば尚更行く機会は減ります。今行かないともう行かないような気がするんです。せっかくここまで来たわけです。とくに行きたいところがあるわけではないので鶴岡市の観光スポット、加茂水族館に行くこととしました。

館内に入るためには検温をしてマスク着用、手の消毒。それと連絡先を記入しなければなりません。万が一コロナが発生した時に連絡が取れるようにでしょう。今回の旅でホテル以外の施設でも名前と連絡先を書く機会がありました。個人情報を何に使われるかわかりません。でもこればかりは仕方ないため甘んじて受けいれました。

水族館に行って魚を見ると「うまそう」と感じるのは日本人として正常なんでしょうね。

このアジは脂がのってそう。刺身よりも塩焼きにして大根おろしに醤油かけて食べるのがよさそうですね。

日本人からしてみれば水族館は生け簀と大差ないのでしょう。むしろしっかり飼育され食事も与えて健康に育ってるから生け簀で見る魚、スーパーの鮮魚に置いてあるものよりもおいしく見えるのでしょう。
これが牧場の牛や動物園の豚を見て「うまそう」と思えないのは自分でさばくことが無いからなんでしょう。生き物を食べるのであればやっぱり殺して解体して食べるまでの一連の作業をしっかり学校で教えた方が良いと思うんです。

クラゲは別に美味しそうとは思えないんですが。中華料理とかでも食べてるし、刺身的なものも食べてるはずですがクラゲを見てうまそうに思えないんです。別にクラゲ不味くないのに魚と違うのはなぜなんでしょうかね。

幻想的で可愛く、そしてきれいですね。うまそうとは微塵も思いません。

年間50万人くらい来場するそうで普段はかなり混んでいるみたいです。
止まることが許されずベルトコンベアで流されるように見る感じなんでしょう。このように撮影をするのも難しいんだと思います。
空いているときに来れてよかったです。コロナの影響でアシカショーみたいなのはやっていないそうですが、加茂水族館の一番の見どころであるクラゲは観れました。

今でこそここまで人気ですが、このようになるまでは前途多難な状況を乗り越えてきたからのようです。
水族館としては1930年に開業。しかし戦争や経営難から幾度も廃業、休業を繰りかえしてきました。戦後も経営はそこまで明るくなく、バブル崩壊の頃は年間来場者が10万人を割り、ノーゲストの日もあったそうです。それを救ったのがクラゲでした。

クラゲ極振りをすることで他の水族館と違った形で売り出せたのです。その結果、収益が上がり2014年には新館をオープンすることができました。クラゲもすごいですが、ここで働いていた職員、そして当時の館長・村上龍男氏の功績があったからここまで人気となったのでしょう。
村上氏は1億円以上の負債を抱え、水族館を存続させようと尽力したそうです。自分の働いているところのために借金できるって相当クレイジーじゃないとできないですよね。この人じゃなきゃ加茂水族館は助けられなかったんでしょう。

食事も加茂水族館で済ませます。赤鯛てぇ丼というもので真鯛の刺身と炊き込みご飯のセットです。

この鯛が身がしまっていて美味いんです。真鯛の上に乗っている柚子胡椒と梅のトッピングが合うんです。真鯛は3月から6月が旬らしく、ちょうど始まったばかりでした。このメニューは6月中旬までやっているそうです。

こちらはクラゲです。やっぱりここでクラゲは外せません。
散々クラゲ見て幻想的で美しい、かわいいと言いつつ最後は食べちゃう鬼畜スタイル。
子供のころ親に連れられて長野の牧場を経営している民宿に泊まったことがあります。かわいいお馬さんと戯れたあとの昼ごはんに出たのは馬刺しでした。このクラゲも「かわいいね」って言っていたヤツの一匹かもしれません。

久しぶりにクラゲを食べましたが、美味いとか不味いとか味の評価が難しい食材でした。食感を楽しむ。それだけですね。

そうです。人間は食感を楽しむだけのためにクラゲを殺し、切り刻み食べているのです。そもそもクラゲの栄養素はかなり低いです。食感のためだけに殺されるクラゲ。

少しはクラゲの気持ちになってみましょう。

鶴岡市に行く機会も少ないし、行くとしたら仕事になります。そのため水族館には行けないでしょう。このような旅でなければここには来なかったと思います。立ち寄ってよかったです。

この後はどこにも立ち寄らずに新潟に向かいます。新潟市は政令指定都市。いろんな店があるので街を歩きたいと思います。

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