【延岡観光】延岡城見て汗かいた後は近くの銭湯「喜楽湯」へ
延岡は河川が多く「水の都」とも言われていたそうです。
美しい二つ名ですが、日ごろ美しかったとしても大雨や台風が来れば被害が酷くなります。2021年8月には大雨で市内全域に警戒レベル4の避難指示が発令されたようです。古くから水害の多い街だったのでしょう。
これらは畳堤と呼ばれるものです。
水の都のため水の恩恵を受けますがそれと同時に水害も多い地域です。河川の増水や決壊はこれまで何度も繰り返していたのでしょう。この堤防は万が一川が増水したとしても畳を使うことで堤防の高さを高くすることが出来るようになっているそうです。兵庫の揖保川、岐阜の長良川でも同じようなものがありますが、五ヶ瀬川の畳堤は大正末期にできた最古のもの。
わずか90cmしか高さはありませんが、これがあることで避難の時間を稼げたのかもしれません。実際に使用されたのかは不明です。
延岡市の中心地は五ヶ瀬川と大瀬川の間にある中洲のようなところです。延岡城もこの中洲にありました。川がお堀の代わりになるし水運としても利用していたのでしょう。
現在は城の東側に市役所があり、飲み屋街が広がっています。元々花街のあったところよりこちらの方が栄えているようですね。スナックやキャバクラなどがあります。
延岡市の現在の城というべきところでしょうか。旭化成の工場が大瀬川の向こうに見えます。川を隔てたこちら側が城下町ってわけですね。
スナックがある普通の飲み屋街といったところでしょうかね。これらの店も旭化成がなければなかなか成り立たないですよね。
とくに延岡市は交通の便が非常に悪いです。宮崎県の一番北側なので宮崎空港から離れています。宮崎からのバスは運休しているようで公共交通機関は電車のみ。また大分からも離れています。熊本からも離れておりバスで4時間くらいかかるんだとか。どのルートも結構な距離があるんです。距離的に近いのは大分でしょうか。しかし以前までは高速バスがあったようですが、現在は廃止となり公共交通機関は電車のみ。その電車も一時間に一本という状態です。
すごい陸の孤島感があります(実際中心地は孤島だし)。
延岡城下町から企業城下町に切り替え延岡市は危機を脱したようですが、一つの企業に頼り切りってのはリスクがあります。とくに延岡市は年々人口が減少しているようです。そんなわけで今は外国人観光客招致に力を入れているんだとか。しかしこれといった観光スポットもなく、高千穂峡への中継地点といった立ち位置。今のこの街の状態だと観光客を招くのは厳しそうですね。おそらく外国人観光客で多いのは中国人なので、中国人のための中国人パブでもはじめれば儲かりそうな予感がします。
繁華街から西に向かうと延岡城があるようなのでそちらにも行きました。
こちらが延岡城のようです。本丸は山の頂上にあります。
この石垣は一部の石を外すと一気に崩落するそうです。
敵兵がこの坂を上っている最中に崩落させることで敵を殲滅させる仕組みになているようで「千人殺し」と呼ばれているそうです。この城が出来た後江戸時代となったため結局ここで戦うことはなく、この千人殺しも実際殺せるかどうかわからないままとなりました。
この坂を登れば天守です。
何もありませんでした。千人殺しあたりで引き返そうと思ったのですが、せっかく延岡に来てるわけですからね。ってことで登ってきたわけですが、汗かいただけでした。
現在の城がここから見ることができます。
旭化成はチッソから派生した企業。
チッソは1963人が亡くなった水俣病を引き起こした企業。こっちは二千人殺しでした。
飯食った後延岡城に登らずに駅に戻ってれば大分行きの電車に乗れましたが、乗れなかったので次の電車で大分に向かいます。ただ次の出発まで一時間ほど待たなければなりません。駅前で時間を潰すのもよいんですが山を登って汗をかきました。
ってことで銭湯に入りたいと思います。今回の旅で初銭湯ですね。行ったのは喜楽湯ってところです。
延岡市には銭湯が二軒だけ残っています。一軒は休業だったためこちらに来ました。喜楽湯は1949年創業で当時のままなんだとか。実際に見た目がだいぶ年季入ってます。
サウナは無し、ロッカーはあるが鍵は無し、シャワーも無し。熱いお湯と水を調整しながら使うシステム。まじで昔ながらのスタイルです。4人で満員くらいの小さな湯舟。家にお風呂の無い時代に必要だった銭湯。まさに公衆浴場って雰囲気です。小さな湯舟ですが一人なのでこれで十分です。
都内ではこのような銭湯は無いのでここに来なければ味わえません。
こうなるともう一軒の銭湯も気になります。
チキン南蛮も食べなきゃだし延岡はまたいつか来なければなりませんね。
延岡駅に到着。あとは大分まで電車に揺られていくだけです。電車は一時間に一本程度。乗車時間は二時間。結構かかりますがのんびり電車で移動するのも旅の醍醐味です。
流石は宮崎県第二の都市である延岡。駅前にスタバがあるのでここでゆっくり待つこともできます。
もう一本遅らせればチキン南蛮が食べられるんですが、昼食が遅かったのと、ホルモンを食べた時ご飯とビールまで頼んでしまったので今回はパス。
本日は大分駅近くのホテルに宿泊。明日は別府まで行く予定です。