宇都宮駅西口、再開発で消えてなくなる線路脇の怪しいサロン地区
本日は宇都宮にいます。宇都宮と言えば、やっぱりギョウザですよね。ギョウザの世帯当たりの購入額は浜松が一位なので「ギョウザの街」の名は奪われてしまい、日本一ではなくなりましたがギョウザの街に変わりありません。ちなみに宇都宮がギョウザの街になった理由は陸軍第14師団が満州に派遣されていた際に現地で食べたギョウザを宇都宮に帰ってきて広めたのがはじまりなんだとか。
そんなギョウザの街・宇都宮は駅近くにはギョウザ店が多くあります。
そしてこちらギョウザの像です。宇都宮駅西口に設置されている石像です。テレビ番組の町おこしの一環で1994年に設置されたそうです。宇都宮がギョウザの街と呼ばれるようになったのもこの番組がきっかけのようです。
ギョウザのビーナスと呼ばれ、ビーナスがギョウザの皮に包まれています。ギョウザの街である宇都宮ならではですね。
栃木の県庁所在地である宇都宮。
その玄関口である宇都宮駅前に卑猥なモノを設置するとは何たることか!
このビラビラは明らかに小陰唇。
女性器の右側をかたどった石像が駅前にあるのです。
なぜ日本人は駅前に卑猥なモノを置くのでしょうか。
水戸納豆でお馴染みの水戸駅には女性器がおいてありました。
浅草では四十八手の体位のひとつである押し車を模したオブジェが展示されてます。そしてここ宇都宮では女性器の右半分をかたどったオブジェが。もうこれは、宇都宮はそのような街だと思ってよい場所なんでしょうか。
このように宇都宮は性に対し寛容なようです。
駅前にはこのように卑猥なモノが展示されていますが、展示物だけでなく駅前から怪しい地区があります。
宇都宮の繁華街は駅から1kmほど離れています。もともと宇都宮駅のあたりは中心地ではありませんでした。旧国鉄、現在のJR線の駅ではよくあることです。
そしてJR線の線路脇は大概怪しい店が軒を連ねています。なんとなくこのあたり、名古屋の太閤通り口側に雰囲気が似ています。
宇都宮ってことで名物のギョウザ屋もありますが、サロンとかかれた店舗も。
まるで宇都宮名物みたいになっています。
実際に宇都宮はピンサロが20軒くらいありました。現在は5軒くらいに減少しているようです。
自然に減っていったのか、はたまた摘発により減少したのか。おそらく後者なんでしょう。宇都宮にあるソレの店は西川口の流れを汲むNK流の一派だったのです。そしていわゆるボッタクリ店も中にはあり、2004年頃、私が初めてタケノコ剥ぎあったのは宇都宮西口にあるお店でした。
タケノコ剥ぎという言葉、聞きなれない人もいると思うのでここでお話しますが、2000円ポッキリ、3000円ポッキリと店前では言われるものの、実際は追加料金が発生するシステムのところです。タケノコの皮を剥ぐかのように服を一枚脱ぐのに料金が発生することからこのような名となったそうです。
4000円で最後までってことで入店したのに「最後までなら別料金」と言われたのは若かりし頃のほろ苦い思い出。普通に考えれば4000円で最後までできるはずはなく、錯誤無効は主張できませんでした。逆に「4000円のはず、ないでしょう」と客引きにたしなめられた記憶があります。
宇都宮で社会の厳しさ、現実を学びました。いや、学ばせていただきました。しかしタケノコ剥ぎ自体が法的に問題あるし、そもそもの営業形態が西川口の流れを汲むNK流の一派でしたからね。流石に営業を続けてはいないでしょう。
と思ったらまだ営業中。店名が変わっているかどうかはわかりませんが、同じ場所にサロン的な店がまだ営業している模様。
もしかしたら私の勘違いかもしれません。だって少なからず20年以上営業しているわけですよね。飲食店の生存率は20年で0.3%。30年だと0.02%です。それだけ飲食業界は厳しい世界なのです。私が訪れた時点で建物は大分古かったのでかなり歴史ある店なのでしょう。入れ替わりの激しい飲食業界。
少なくとも300軒ある飲食店の中で唯一生き残った素晴らしい店なんでしょう。この店が飲食店であるかどうかは賛否あるかと思いますが、法律的には食事ができる飲食店。例えウーロン茶しかでなかったとしてもそれは飲食店なんです。
私のそんな負の想い出がまだ残っているとは思いませんでした。逆にこれが残ってるってことは、この店は優良店ってことなんじゃないでしょうか。
あの真っ暗闇の店内、右も左もわからなかった私に対し明日の行く末をペンライトで案内した黒服。
「追加料金を払わないならリップサービスだけ」と大したお世辞も言えない上にリップサービスの意味を間違えてるキャスト。
タケノコ剥ぎに遭う経験をさせてくれたのは大人の社会に出るための通過儀礼を体験させてくれたのでしょう。そう考えるとそれはボッタクリではなく、社会の一般常識を教えてくれたお店なのかもしれません。
こちらに細い路地があります。路地というよりはビルとビルの隙間みたいなところですが奥に扉があります。
営業しているか不明ですがエステ店が二軒あります。フレッシュエステという新しい言葉。VIPコースって書いてあるし看板の雰囲気がそっち系の店にしか見えない。っていうよりこんな路地裏にあるエステ店が普通のエステなはずがない。
ピンサロが減少した宇都宮。ほかの町と同様にエステ店に鞍替えするようで、市街地には大陸系エステが増えているようです。
絵柄が昭和っぽい雰囲気。
だいぶ前からあるっぽいですが、不健全なエステ店丸出しの看板。
現在宇都宮駅前は東口同様に西口側も工事をしており、かつてギョウザ店やパチンコ屋があったところは更地となっています。こちらには地上20階建て、高さ80mの店舗付タワーマンションが2026年にできる予定なんだとか。このように駅前は変化しています。
西口は宇都宮の玄関口。北関東最大の都市として風格ある空間を作りたいとのこと。都内にあるとある駅ではデパートが電気量販店になることで反発が起きています。駅前の電気量販店が面汚しとなる現代。当然駅前のピンサロは淘汰されるのでしょうね。ピンサロが集まる街区では再開発がすでに検討されているようです。つまりこれらの店舗がなくなるかもしれなのです。JR線の脇にあるちょっと怪しい雑居ビルが私は好きなのですがそれももう見納めです。消えてなくなる前に、思い出作りはいかがでしょうか。いまなら4000円ポッキリのようです。