朝日を見て朝一番で勝浦朝市へ
深夜3時過ぎ。勝浦市にある部原海岸に来ております。
この時間にここに来たのは朝日を見るためです。部原海岸はチーバ君の左手の甲のあたり。真東は海です。太陽は東から登ってきます。つまりここであれば朝日を見れるはずです。
先日銚子に人生初日の出を拝みに行きましたが曇天のため日を見れませんでした。今回は良い天気っぽいです。これであれば朝日が見れるでしょう。
こちらは月です。スマホの夜景モードで撮影しました。月明りで海がはっきり見えます。
3時50分。東の空が少し明るくなってきました。日の出は4時30分ころでしょうか。
キレイですね。この時間帯と日が沈む直前の空の色が好きです。日が出ると一瞬で色が変わるんですよね。
でも若干日の出るところが東ではなく北東よりです。ネットで検索してここで日の出が見れると確認済みなんですが。
明らかに陸に隠れています。
部原海岸で日の出を見ることができる。ただしそれは初日の出に限る。
冬場の太陽は南寄りから出るのに対し、夏場は北寄りから出る。そのため今時期は御宿の出っ張りのところに引っかかって日の出が見れないんだそう。というわけで移動します。
日の出から20分ほど経ちましたが一応観ることができました。
初日の出から150日ほど経過していますが、私の中では初日の出。本年もよろしくお願いいたします。
日の出が見たかったっていう理由もあるのですが、朝から動いているのには訳があります。
勝浦では朝市というのが毎日開催(水曜日定休)されているんだとか。勝浦の朝市の歴史は古く1591年に勝浦の領主・植村泰忠が街の発展のため水産物と農作物の物々交換をできる場を開催したのがはじまりなんだそう。つまり400年以上歴史があるんです。勝浦は漁業により街が潤い昭和初期のころは多くの人が往来し、朝市も人出が多かったようです。佐賀県の呼子朝市、石川県の輪島朝市と合わせて三大朝市と呼ばれています。
朝市の名の通り開催されるのは朝。勝浦朝市は6時から始まるんだそう。終わるのは11時頃。朝に行われるのは魚などの生鮮食品を取り扱うからなのでしょうか。
勝浦に土地を持ってる身としてはやっぱり行っておくべきですよね。でも午前中に勝浦に行くってのが難しいです。先日も勝浦市街地まで行ったものの午後だったためもうやっていませんでした。
そんなわけで今回はこちらに宿泊する形を取りました。これであれば午前中に行けます。さらには日の出を見るために昨晩から起きているので朝一番で朝市に行けます。
6時30分。6時には準備をはじめてるってことなのでこれくらいになれば営業していると思ったのですが、そこまで出店がありません。祭りの縁日みたいな感じで出店が一杯並んでいるのをなんとなくイメージしていましたが、かなり静かな感じです。
鮮魚を取り扱う店、農作物を取り扱う店、お土産品を取り扱う店は並んでいますが、店舗数が限られていて閑散としています。そもそも朝6時過ぎなので買い物客が少ないです。
勝浦は海のそば。そのため夏休みは多くの観光客が訪れるのでしょう。そのようなときは活気に溢れ店も多く出店するのでしょうが、平日の早朝では観光客は少ないのでしょう。そのためで店も少なく静かな街になってしまいます。
まぁなんとなくこうなることは想像できていました。昔は個人商店が多く、物を買うのもそこで買っていたのでしょう。勝浦朝市はそれの延長線上にあったんだと思います。しかし今では生鮮食品はスーパーで、さらにはネットで購入できるようになりました。わざわざ早朝6時に起きて買い物に行くよりも、深夜に通販サイトで欲しいものをクリックした方が楽ですからね。利用者も出店者も高齢化となり衰退していってしまうのでしょう。今後は朝市ではなく「観光用朝市」になってしまうのかもしれませんし、すでにそのような状態なのかもしれません。
そのため夏休みになれば観光客も増えるし活気に溢れるのでしょう。勝浦朝市に行くならばそういうときの方が楽しめそうです。
三大朝市の残りは佐賀と石川。ちょっと行くには遠い場所です。三大朝市の制覇は難しそうです。