大島上町にある銭湯「バーデンハウス」と八丁畷「焼肉ジンギスカンつるや」
15時にホテルを出て一昨日行こうと思っていた銭湯に向かいます。
本日はポカポカ陽気なので散歩がてら徒歩で行きます。
この店は酒屋ですが角打ちとなっています。労働者の街・かわさき。日雇い労働者も多く、ホームレスもいます。家庭を持たない独身者が多いのです。そのためファミリー向けや大勢が集まるような居酒屋よりも、独りで気軽にサクッと飲める角打ちは需要があるのでしょう。酒代が安いというのも魅力の一つで、ここだけでなく昔はいくつも角打ちがありました。でもそもそも酒屋自体がスーパーやネット通販によって売り上げが低迷し、廃業したところも多いのでしょう。とくに今回のコロナの影響はかなりあるでしょう。古き良き文化の一つです。なくならないでほしいですね。
この角打ちは昔一度だけ行ったことがあります。貝塚の方だと思っていたのですが宮前でした。こちらの酒屋は小学校の目の前にあります。
飲み屋が小学校の目の前にあるってあまり一般的ではありません。しかも角打ちという形式。集まってくるのは港湾都市、工業都市にいる荒くれ者ばかりなのでしょう。酒屋なので昼間も営業しています。昼から酒が飲めて以前はホームレスの集合団地があった富士見公園のそばです。まぁそういった人たちの憩いの場となっています。
現在はコロナ対策の一環で店内での飲食は禁止となっています。つまり今は普通の酒屋の状態。
店内は飲めませんが酒は売っているため外では飲めます(というより外で飲んでいる人たちがいます)。このコロナ禍でニュースやSNSで路上飲みを言及する人たちが増えましたが、路上飲みは路上生活者の専売特許。川崎ではコロナ以前からある文化です。
路上生活者は路上飲みではなく宅飲みでした。
こちら看板には「川崎南部浴場商業協同組合」となっていますが、現在川崎北部の銭湯は数が少なく、こちらで一任しており「川崎浴場組合連合会」となっているようです。
川崎浴場組合連合会の組合長の方は中島湯を運営されている人なんだそう。
川崎の銭湯巡りで一番最初に行ったのが中島湯でした。もう三年も前の話なんですね。この時は川崎市全ての銭湯を回ろうとは思っていませんでしたが、ここが第一号の銭湯なんです。その銭湯の経営者が組合長っていうのはなんだか運命を感じてしまいます。
本日立ち寄る銭湯は「バーデンハウス」というところ。先日お休みでしたので再チャレンジです。
煙突が見えます。本日もサウナ利用します。
脱衣所には縁側が設けられており、庭園に池があります。風呂上りに池を見ながら外気に当たることができます。
湯舟は白湯、電気風呂、薬湯があります。薬湯は日替わりのようで本日はミカンの湯となっていました。またバーデンハウスは露天風呂があります。銭湯にある露天風呂にしては大きめで気持ちよいです。水風呂も露天となっており、水風呂の脇にサウナがあります。
サウナは8人くらいは入れる広さ。現在は4人くらいがちょうどよいです。テレビがついておりゆっくりできます。チャンネルはテレビ朝日。15時過ぎは相棒か科捜研の女とかの刑事ドラマ枠です。5~10分ごとに外に出てしまうためドラマの内容が全く入ってきません。
水風呂がサウナを出た脇にあり、外気浴もそこでできるようになっています。サウナ利用者は自分を含め二人だけ。どちらかがサウナ室にいるときはどちらかが水風呂、外気浴をしているので室内はほぼ一人状態となります。
身体に絵が描かれた方が三名来店。たぶん兄貴と舎弟という関係の方々。兄貴の背中を流したりお世話をしています。見た目ヤバそうですが銭湯の心得ってのをわかっている人たちです。さっと入ってさっと出る。自分と同じタイミングで風呂をでました。
このままだと同じタイミングで銭湯を出ることになります。湯の中では平等でも外に出ればアウトロー団体の方々です。出るタイミングをずらすためフルーツ牛乳で時間つぶし。
バーデンハウスはキレイだしサウナも露天風呂もよかったです。こちらはまた行きたいですね。
今日はこの後食事をしたいと思います。ここから徒歩で八丁畷方向へ。行った先は焼肉店です。
風呂上りに煙まみれになります。行った先は八丁畷駅近くにある「焼肉ジンギスカンつるや」という店。テレビでも取り上げられ孤独のグルメにも登場した店舗です。人気店でオープン前だけどすでにお客さんが並んでいます。
お通しのキャベツ(喰いかけ)。
現在は酒類の提供が禁止の時期。禁酒法の時代のためノンアルコールを選択。ほかのお客さんは水を頼んでいましたが、ウーロン茶をチョイスしました。脂っぽい食べ物にはさっぱりした飲み物が合います。
焼肉店も酒類の売り上げはかなり重要なんでしょう。肉よりも酒の方が利益率が高いですからね。酒がすすめば肉も売れます。白飯と肉だと限界がありますからね。水だとタダだから実入りがありません。営業できてもこれでは店が成り立たないでしょう。
ジンギスカンとハラミ。ジンギスカンには野菜がついてきます。
シビレ、ホルモン。
キャベツ。ドレッシングがしみ込んでうまいやつ。この量で小サイズです。
ここの店は量が半端なく、白飯も日本昔話スタイル。ほかのお客さんが大盛りを頼んでいたんですが白飯は頼まなくてよかったです。このキャベツを白飯代わりにします。
でもやり過ぎた感があります。年を取り食が細くなってしまい食べる量が減ってしまっています。孤独のグルメのようには食べられません。
人間火力発電所になれませんでした。酒無しでホルモンはしんどいですね。
つるやはコロナが落ち着いたころにまた行きたいです。