【さあ、冒険に旅立とう】RPGの世界が広がる枡形山クエスト
向ヶ丘遊園駅のそばには枡形山という山があります。
川崎って多摩川沿いは平地ですがこの辺りは「登戸」の地名通り多摩丘陵の先端で山の入り口になります。
今日は枡形山へ登山です。
枡形山を含めたこのあたりは生田緑地と呼ばれる都市公園になっています。ここが恐らく正面入り口。入り口奥には日本民家園、かわさき宙と緑の科学館、プラネタリウム、岡本太郎美術館がありますが、本日はそれらすべて行きません。あくまでも枡形山に登るだけです。
しかも登るのは正面ではなく裏手から。
登戸研究所に行った帰りに立ち寄ったため裏から登ることになっただけです。
この坂を上っていくと専修大学にぶつかります。専修大学へはシスアドの試験(現在はITパスポート試験)で行ったことがあります。受かる受からない以前に設問の意味すら理解できませんでした。
本日は戸隠不動口から登頂します。
登ってすぐのところに蛍の里があります。この辺りは多摩丘陵の麓で湧水が多くあります。昭和の頃は宅地開発などで環境が悪化しホタルは見られなかったようですが、現在は環境が改善しゲンジホタルを見ることができるようです。
沼地のような場所ですが道が整備されています。なんかドラクエ的な雰囲気がある景色です。多摩川を渡れば東京なのに田舎のような風景が広がってます。
ここは市立公園なので動植物の採取は禁止されています。子供の頃に来たときはカブトムシとかクワガタとか獲っても問題なかったのですが、時代が変わって規制が厳しくなったようですね。当時も昆虫採集は禁止されていたんだと思いますが、あのころは緩かったのでしょう。
時期的に蛍が出るころですが日中だと光らないですからね。日中に見るホタルはただの虫です。
この先に戸隠不動尊があったそうです。ここにお不動さんができたのは1930年。名前の通り長野県にある戸隠神社と関係があったそうです。参拝者も多くいたそうですが1993年に本堂が消失。再建されることなく跡地は市に譲渡されたそうです。
こちらが戸隠不動尊跡地です。
政教分離の関係で市がお寺を再建することができないんだとか。そのためモニュメントが建っているのですが、ファンタジー感がかなり強い。なんか忘れられた神殿的なヤツになっています。
最後のボス手前のセーブポイント感が強い!
なんかスゲーヤバい宗教っぽい雰囲気があります。寺建てるよりもこっちの方が政教分離できてなさそう。
ここより山道になります。といっても枡形山の標高は84mしかありません。生田緑地の入り口の時点で海抜28m。そして先ほどのセーブポイントの時点で少し登っているため大した登山ではありません。
数分で山頂に到着しました。
山登りというよりおじいちゃんの散歩コース程度です。しかも公園なので道はしっかり整備されています。
枡形山の名前は山頂が平らで枡の形をしていることからその名前がついたんだそう。多摩丘陵の端っこで展望もよい場所、ここは古くから守りの拠点で枡形城があったそうです。現在は道が整備され登るのが容易いですが、急斜面のところが多く要害城だったのでしょう。
鎌倉時代に源頼朝の重鎮として活躍した稲毛三郎重成が築城したんだとか。その後も戦国時代まで使われていたんだそう。
城があったのは戦国時代まで。現在は広場となっており展望台があります。
展望台はエレベーター完備。足腰の弱いおじいちゃんでも登れるホスピタリティです。
こちら側は東京方面になります。
天気がよく空が澄んでいれば富士山も見えるそうですがあいにくの曇天模様。
現在NHKの大河ドラマで「鎌倉殿の13人」を放映しています。ドラマ見てないのでわかりませんが、もしかしたらここはゆかりの地になるのかもしれませんね。
現在は城も何もない広場です。
枡形山を尾根伝いに歩くと飯室山に行けます。こちらは飯室山を下りた登山口。この付近には生田長者穴横穴墓群があります。墓穴ってことなので出来た当初はお墓だったんでしょうが、飯室山という名称からなんとなく食糧備蓄庫のように使っていたのかもしれません。
この付近は戦時中、空襲被害が出た際の避難場所として指定されていた防空緑地です。この古墳自体は7世紀後半から8世紀初頭にできたもののようですが、戦時中は防空壕として利用されていたようです。戦後はホームレスが住んでいましたが、現在はほとんどの穴が塞がれています。こういう穴見るとワクワクしちゃいますよね。私が子供のころは穴が塞がれておらず普通に中に入ることができました。中には洞窟のように奥まで続く穴もありました。途中水没していて奥まで見れませんでしたが、あの先にもしかしたらお宝があったのかもしれません。
なんか枡形山、中二心くすぐられますね。84mってかなり低い山だけど、冒険気分を味わえます。
枡形山の入り口のところには色々な観光スポットがあります。それとこの近くには藤子不二雄ミュージアムもあります。川崎市民としては一度は行っておくべきところですよね。そちらにも今度行ってみます。